よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

セミレンジャー2019

さあ、やって参りました。

意外とファンが多いらしい、

セミレンジャーのコーナーです。

プラスアルファの部分も付けて、

私の濃密すぎる8/11(日)の出来事をお送りします。

最初に言っておきますが、

結構な長さです。

それではお楽しみください。

時刻を、8/11(日) 午前 0:00 に戻します。

リビングでうたた寝をしていた私は、

嫁の声で目を覚ましました。

時計を見ると、午前 0:00 過ぎ。

いい時間です。

じゃあ、セミレンジャーに行くか。

ということで、

昨日、杉並公会堂へ向かう途中にあった公園

繰り出すことにしました。

が、その前に、いろいろと準備をせねばなりません。

なぜなら、今日はもう、幼虫を連れ帰ってきて、

羽化の一部始終を撮影することに重きを置いているからです。

もはやセミレンジャーというより、

セミアブダクターと言ったほうが合ってるかもしれません。

ビデオカメラの所在を確認、

三脚も準備OK。

大容量バッテリーも3つ用意し、充電を開始しておきます。

セミを止まらせる用の、2x4材も用意。

ちなみに、この2x4材は、

この日のためにわざわざ買ったわけではなく、

20190812_rack.jpg

以前DIYで、筋トレ部屋に、

こんな棚っぽいものを作ったときの余りです。

私は、この木材ならセミが余裕で掴まれるだろうと

思い込んでいたのですが、

嫁「この木材は、表面が意外とツルツルしてて

  グリップ力に欠ける」

とのことで、グリップ力を高めるためのネットも用意。

これで撮影の準備は整ったはずです。

改めて、公園へと向かいます。

公園が近づくにつれて、

セミの声が大きくなってきます。

公園近くの付近の歩道は結構暗くて、

幼虫を踏み潰さないように

細心の注意を払って歩く必要がありました。

救助に来てるのに踏んじゃったらやっぱり駄目じゃないですか。

救急車で人をはねる的な感じ。

公園に着いたものの、中に入っていいものかどうか

少し躊躇しました。

外から見た感じだと、中がすんごく暗いの。

私達は、夜にこの公園を訪れたことがないため、

中の状況が分かりません。

不審者天国だったらどうしよう。

そんな不安を抱きつつも、勇気ある一歩を踏み出しました。

入ってみると、入り口のすぐそばに照明が設置されており一安心。

かと思いきや、次の瞬間、嫁が鬼気迫る声を出すのです。

「将軍! すごいよ!」

嫁が指差すほうへ視線をやると

そこには、セミ天国が!

20190812_semiheaven.jpg

照明に照らされた、この微妙な明るさがセミの好みなのか、

この木にだけ大量のセミが群がってました。

羽化中のものが5~6匹は居たでしょうか。

上の写真の中だけで、セミが17匹前後写ってると思います。

せっかくだから動画も撮ってみました。

大量のセミと、真昼であるかと錯覚してしまいそうな大合唱。

こちらの公園のほうが、セミは活発に活動してるようです。

セミ天国を撮るよれよれ将軍の図。

20190812_semiheaven_sho.jpg

なんでわざわざこんな写真を載せたかというと、

私の頭上2メートルくらいのところに

スカイフィッシュが写っているからです。

カメラはついに捕らえた!

幻のUMAスカイフィッシュの姿を!

多分、ただのセミですけどね

そして、成虫がこれだけ大量に居るということは、

幼虫も大量に居るということでして、

道のそこかしこに、非業の死を遂げた者達の

亡き骸が転がってました。

幼虫の姿のまま、アリにたかられている者。

殻から白い成虫の身体を出す途中でひしゃげてしまった者。

死期が近いであろう成虫達も

ごろごろ転がってまして、

天を仰ぎながら足をばたつかせていました。

そっと指を近づけてやると、

必死で掴まるその姿が愛しいのです。

20190812_semidouble.jpg

こんなんなっちゃう。

これぞセミダブルってね。

地面のあちこちに、セミがごろごろ転がってるものの、

もう明らかに手遅れな者達ばかりが目につきます。

手頃な要救助者は居ないかと探しておりますと、

嫁のサーチライトがその姿を捕らえました。

20190812_youchu01.jpg

裏返っているものの、まだ元気に手足をばたつかせており、

将来性抜群です。

「お前に決めた!」

と、どこかの不審者の名言を吐き、

この子をターゲットにすることにしました。

ちなみに嫁のライトは、

もともとはネコの遊び道具として買ったLEDライトです。

色を変えられたり、光を魚の形にできたりと、

無駄に多機能。

今日は普通のライトとして活躍してくれました。

ターゲットを確保。

20190812_youchu02.jpg

例のネットです。

これならグリップ力抜群!

万が一にも落ちる心配はないだろう。

とか安心してたんですが、

グリップ力抜群すぎて、

足が引っかかってしまい、

ちょっと迷惑してそうにも見えました。

ちなみに、このネットを、2x4材の先端にかぶせてしまえば、

それで羽化の場所が確保できるという、

嫁による二重三重の策略になっております。

うちの嫁は、いきあたりばったりの私と違って、

孔明ばりの軍師なので、

こういうときに頼りになります。

ターゲットを家に連れ帰り、

撮影準備を整えます。

最初はこのように配置して

ベランダで撮ろうかと思ったのですが

20190812_youchu03.jpg

蚊がすげえの。

ここでの長期戦は、いろんな意味で過酷!

そう判断した我々撮影班は、

撮影場所を室内へと移動したのです。

PC部屋の片隅で撮影することにしました。

20190812_youchu04.jpg

こんな感じ。

ここならネコも入ってこなくて安心です。

この状態で撮影開始。

この時点で午前 2:00。

ここから数時間に及ぶ、

羽化の模様を2分弱の動画にしてみたので

ご覧ください。

この動画を撮るために、

私はビデオカメラを買ったのです。

ついに、念願の羽化動画が!

途中、影がちらついてるのは、

私達が何回かスマホで写真を撮ったときのものです。

こういうところに素人臭さが出ますね。

動画編集の際に、あまりに見苦しいところは

カットしたんですが、全部やるのはもう面倒臭くて!

ちなみに、昆虫の翅についているあの独特の模様は、

翅脈といいます。

羽化の際には、翅脈に体液が流れ込むことで、

丸まった翅が伸びていくんだそうです。

私は、撮影しながら、翅が伸びていく様を見て

「今、翅脈に体液がどくんどくん流れてるんや!」

と鼻息を荒くしておりました。

しかしまあ、私達にしてみれば、

半日がかりの大仕事だったんですが、

動画にしてみると2分弱っていうのがすごいですね。

動画作成って大変なんですね。

撮影中、ドアの外で何度も

よつばがレバーに飛びついてるらしき音が聞こえました。

しかし、昨日、すでにレバーは上向きにしてあるので

いくら飛びつかれても開けられることはありません。

ふふふ。人間の知恵を見たか。

と、このくらいまで書けば大丈夫ですかね。

まだ動画を見てない人にネタバレしちゃわないように、

動画のすぐ下には書かなかったわけですが、

羽化は失敗だったのです!

またこれですよ。

セミレンジャーすると、

毎回後味の悪い結果になっちゃうの。

一部始終を撮って、

羽化に成功するさまを見て

「よかったなあ。元気に帰れよ」

って言いたかったんですが、

自然は甘くないですね。

っていうか、私達が拾ってきたせいで

羽化が失敗したんじゃないことを祈るばかりですよ。

後で調べたら、あまり明るいところで

羽化させないほうがいいって書いてありました。

マジでね、嫁と二人で撮影しながら

「背中が割れたよ!」

「翅が伸びてきたよ!」

なんて、いちいち感動しながら

数時間見届けた結果が失敗というのは

なかなかの心的ダメージでした。

完全な羽化の動画も撮ってみたいんですが

今日一日で、一旦心が折れたので、

そんなにすぐにリトライする気になれません。

あと、かかる時間もとんでもないので(笑)

多分、今年はもう終わり!

来年また撮るかもしれません。

さて、動画の最後に、公園に帰すところが映ってますが、

そこまでの経過も少し書きたいと思います。

あの動画の羽化が終わった時点で、

多分、午前 5:00 くらい。

その後、実は2x4材をベランダに出して、

こんな感じで撮影してたんです。

20190812_seichu01.jpg

翅はあんなだけど、飛べる可能性もゼロではない!

そう信じて、身体が乾いた後に

飛べるようなら、そのまま外に飛んで行けるように。

しかし、結局彼女(多分メスなので)は飛ぶことができませんでした。

一度飛ぼうとするも、あえなく地面に落下してしまったので、

救助しました。

20190812_seichu02.jpg

君が元気に飛ぶ姿を見たかったよ。

別角度からも。

20190812_seichu03.jpg

この写真には写ってないのですが、

何度か私の手に、口の管を刺そうとしてたので、

喉が乾いてるのかなと思い、

急遽スイカの上に乗っけてみました。

20190812_seichu04.jpg

乗っけてみましたが、スイカはお気に召さないのか、

見ている限りでは口は刺しませんでした。

20190812_seichu05.jpg

ネットで調べたら、

木の枝に、砂糖水を含ませた綿を巻いておけば

そこに口を刺して飲むと書いてあったんですが、

イカじゃ駄目だったのかしら。

なんせ、セミの成虫なんて

真剣に飼ったこともないので、

どうやって水を飲ませたらいいかも

分からない体たらくです。

セミレンジャーを名乗っておきながら、

まだまだ知識が足りませんね。

このまま、我が家でスイカの上に

乗せたままにしてもいてもしょうがないので、

捕獲した公園に帰すことにしました。

正直ね、夜通しの撮影作業により、

だいぶ身体はしんどかったのですが、

これをやらないことには終われません。

彼女をスイカの上に乗せたまま、

さらにそれをダンボールの小箱に入れて

公園に行くことにしました。

イカの切れ端を持ったまま歩いてると

不審者案件になりそうなので、という配慮です。

で、公園に行き、彼女を箱から出して、

昨晩セミ天国だった木に移しまして、

彼女が元気に木を上っていくのが

あの動画のエンディングというわけです。

寝不足でしんどい身体を引きずって公園に来たものの、

夏の日差しを浴びながらセミの声を聞いてると

元気になってしまって、

またあちこち撮影を始めてしまいました。

セミ天国の木の下の方で

樹液に群がるアリ達。

20190812_ants.jpg

人によってはゾワゾワする画像だと思います。

手頃な高さでミンミンゼミが鳴いてたので、

スマホで撮影。

別にどうってことない動画なんですが、

夏を感じられて好きです。

お腹を動かしながら鳴いてるさまが

よく分かると思います。

そして、この動画を撮ってる最中、

私の左手の甲に蚊がとまってるのが見えました。

が、撮影中なので動けず。

黙って血を吸われます。

撮影後にも、まだ残ってたので撮ってやりました。

20190812_mosquito.jpg

こうして私は、図らずも蚊の繁栄に貢献してしまうのです。

ふと頭上を見上げると、

大量の抜け殻が!

20190812_nukegara01.jpg

分かるでしょうか。

中央に写ってる木の幹の右側に6個くらい。

さらに、幹の左側の葉っぱの裏にも4個くらい。

さすがセミ天国や!

しかし、ふと視線と落とすと、

足元には活動を終えたセミ達が。

20190812_corpses.jpg

ちょっと見ただけで数匹転がってます。

そしてここでまた嫁が

「将軍!」

と呼ぶので、指差す方を見てみると、

綺麗な青が疾走していきます。

20190812_lizard01.jpg

トカゲだー。

この、綺麗な青い尻尾こそトカゲですよね。

大きくなると、この青は消えるそうですが。

スピード感溢れる写真を一枚。

20190812_lizard02.jpg

といえば聞こえはいいですが、

単にトカゲが止まってくれなくて、

鮮明な写真が撮れなかっただけなのです。

さらに、セミ天国の隣の木には、

あまり見たことのない形のハチが

2匹セットでとまってました。

20190812_bee.jpg

撮る寸前に、1匹飛んでっちゃった。

その身体の形状から、

トックリバチかと思ったんですが、

どうやらドロバチの一種みたいです。

ハチにはあまり詳しくないので、

詳細は分かりません。

いろんな生き物が居て、このままではきりがない!

ということで、私達は公園を後にし、

今回のセミレンジャー活動を一旦終えたのでした。

ここで終わりにしたいところなんですが、

私の今日はまだまだ終わらなかったのです。

まず家に帰ってから、軽く腹ごしらえをすることにしました。

なんせ、深夜に起きてから、ろくに何も食べてないのです。

そのままセミレンジャーに出かけて、撮影に入ってしまったので。

作るのも面倒だったので、嫁と二人でカップラーメンをすすり、

一息ついたところで、猛烈な睡魔が。

駄目だ。今寝てはいけない!

と自分を奮い立たせ、

また私の好きな水やりをすることにしたのです。

もちろん、スマホは持たずね。

いつもようにヒトスジシマカの飛び交う玄関前で、

植物どもに水をやっていたところ、

草の中から何かが飛び出してきました。

それは、小さなコオロギのようでした。

確証はないのですが、多分そうです。

実家で、タランチュラの餌として

数百匹のコオロギを飼っていた

私の直感がそう言っているのです。

しかし、スマホを持ってきてないので

写真は撮れませんでした。

というか、もう、認識した次の瞬間には

姿を消していました。

素早い。

もう、秋の準備をしているんだなと、

なんだか夏の終わりを感じてしまい

物悲しくなりました。

まだ8月も前半だというのに。

続いて水をやってますと、

小さな違和感が。

目の端で、石塀(?)の上に

緑色のものがあるのを捕らえ

「あれ? こんなところに草なんて生えてたかな」

と、心の中で薄っすら思ったのです。

実際には、こんな明確に言語化もしてない程度に。

普段であれば、

そのまま無かったことにされていたであろう、

それほどに小さな違和感だったのですが、

なぜか気になり、私は改めて石塀の上を見ました。

するとそこには、緑色の使者がいたのです。

例によって、私はスマホを取りに、

急いで家の中に戻って、再び飛び出してくるのです。

よかった。まだ居た。

20190812_mantis01.jpg

かっけえ! そしてかわいい!

去年、中庭にいたカマキリが、

無事に子どもを産んで、

その子達が挨拶に来てくれたのかしら。

こんなに嬉しいことはない……。

などと、私は能天気に考えていのたです。

しかし、現実はそんなにハートフルストーリーではありませんでした。

このカマキリ、

なんだかやけに左側(私から見て右側)を

気にしているなと思った次の瞬間、

私にも見えました。

もう1匹いるのが。

20190812_mantis02.jpg

写真の右側にも、ピンぼけしてますが、

カマキリが写ってるのが分かるでしょうか。

ちなみに、撮ってる最中は、

私、全然気づいてなかったんです。

次の刹那、この2匹のカマキリは、

カマを振り上げ、お互いの身体へと打ち下ろしたのです。

20190812_mantis03.jpg

熱い抱擁の図。

ちょっと動画も撮ってみました。

ちなみにこの動画、

音声有り状態でアップしようかと思ったのですが、

終盤で、お向かいさんから声をかけられてしまい

「こんにちはー」

と挨拶する私の間抜け声が入ってたので、

音声消しました。

そして、そのままお向かいさんが

親子でボール遊びを始めてしまったので、

私は、途中で撮影をやめました。

だって、お隣さんから

「何してるんですか?」

と聞かれ

「ちょっと、カマキリの共食いを撮ってまして。

 どぅふふ」

なんて答えるのもどうかと思うでしょう。

動画を見た人は分かると思いますが、

この2匹、最初は接吻のような動作をしていたので、

互いが仲間であることを

確認し合ってるのかと思ってました。

いや、カマキリにそんな習性がないことは

分かっていたので、そう思い込もうとしてたのです。

でも、案の定、数分後には食べ始めちゃったもんだから、

複雑な心境ですよ。

去年のカマさんが挨拶に来てくれたのかと思いきや、

突然共食いですもの。

いや、これはもしかしたら

去年のカマさんの子孫達による、

私への最高級のもてなしだったのかもしれません。

客人の前で殺し合いを演じるのが、

最高のもてなし的な。

そんな三国志的な世界観。

「私達の、生命のショーをご覧あれ!」

みたいな。

カマキリならやりかねない!

そんなショーいらないの!

と思いつつ、やっぱり見ちゃう。

そんな思いで、片方が喰われていくさまを

見ておりました。

ちなみに、動画を撮ってる間、

蚊に刺されまくりでした。

その証拠に(?)ふと見ると

こんな光景が。

20190812_mosquito02.jpg

これだとよく分からないでしょう。

アップでどうぞ。

20190812_mosuquito03.jpg

腹が明らかに赤く膨れた蚊が、

葉っぱの上にとまっているのです。

99%、これは私の血なのでしょう。

家の中に戻ると、

テーブルの上にこんなものが。

20190812_zangai.jpg

昨夜(今朝?)をともにした、

彼女の残骸です。

結構な長時間をともに過ごしたせいか、

なんだか名前で呼びそうになるのですが、

名前なんか付けてなかったことに気付くという

不思議な感覚。

私「今からでも名前つけようか」

嫁「そうだね」

私「セフィロス。片翼だから。

  実際には両翼生えてんだけどね」

嫁「セミロス!」

ということで、

彼女の名はセミロスになりました。

セミロス! (あの名曲にのせて言ってください)

さすがに眠くなり、すこし仮眠を取ることにしました。

18時頃に覚醒。

昨日ハナマサで買ってきた

豚バラ1kg喰ってやるぜ!

20190812_pork.jpg

ということで、晩飯は豚しゃぶ。

20190812_tare.jpg

ポン酢とごまダレ。

書かなくても分かるか。

余裕で1kg喰えると思ってたんですが、

意外と喰えず、途中で断念。

私も歳ですね。

そして実家から

「太刀魚が釣れたぞー」

と連絡があり、晩飯後に実家に行ってきました。

母「暑いのは嫌だけど、

  暑いと蚊も活動できなくなるらしいから

  それはいいね」

私「うそつけ! うちの周りは蚊だらけだぞ!」

父「俺は裸で居たって蚊に刺されないんだ。

  生まれてから蚊に刺されたことない」

そんな会話を交わしました。

私は、蚊に刺されるという意味では

母親の血を継いでますが、

刺されても実はあまり痒くならず、

気にならないという意味では

父親の血も確実に継いでるのかも知れません。

そんなこんなで、実家から帰ったのがほぼ0時。

これが、8/11(日)という日の24時間でした。

とんでもない濃さだったでしょう。