よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

テレビ会議地獄は終わり

朝の光景

いつものごとく、とめどなく押し寄せる眠気を

どうにか押し返し、9時頃に起床した。

自分の意志で眠気を押し返せるものであるならば、

毎朝、もう幾ばくか早く起きればよいものを、

それができないのは、やはり習慣のなせるわざであろうか。

階段を下りて1階に着くと、そこにはリンさんお気に入りの

おもちゃが転がっていた。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233547j:plain

リンさんは、このおもちゃをよなよなくわえては、

あちこちに持って行き、私や嫁の代わりに、

このおもちゃを振ってくれる人間を探しているのであろうか。

 

そんなリンさんは、私の顔を見るなり、

待ってましたとばかりにすり寄ってくる。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233551j:plain

以前までは、私のことは「なでる召使い」、

嫁のことは「ご飯をくれる女」としか見ていないリンさんであったが、

ここ最近では、2人とも「おもちゃを振る機械」にしか

見えていないようなのである。

よつばは、椅子の背もたれの上で、ブラインド越しにかろうじて入ってくる、

若干光量を失った朝日を浴び、それでもなお朝の喜びに

浸っているようである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233554j:plain

 

朝散歩

今朝も非常に天気がよい。

それの意味するところはつまり、雨は降っておらず、

雲は多すぎず、私が住んでいるこの地域に対し、

燦々とした陽光が降り注いでいるということである。

晴れた日にはなにも降っていないと思いがちであるが、

実は陽光が降っていることに気づかない人間のなんと多いことか。

玄関のドアを開けると、今日も所定の場所に、

活動をやめたヒメアカホシテントウが鎮座し、

かつて生きていた頃の面影そのままに、

私たちに語りかけてくるのである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233559j:plain

私たちは、今日も、素晴らしい天気に恵まれたことを喜び、

同時に、昨日死ぬことなく、今日生きていることに感謝をするのである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233602j:plain

 

こちらの花も少しずつ開いてきた。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233606j:plain

これはおそらくサツキではないかと思われるのだが、

嫁の母曰く、こちらがツツジであり、

嫁とその母との間には、見解の相違を巡る

愛憎渦巻く戦いが待っているであろうことは想像に難くない。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233610j:plain

今日も、いつもの公園へと散歩に向かう。

日に日に、道行く人の数が増えている気がする。

緊急事態宣言は解かれたのであるし、

人々は日常へど戻りつつあるのである。

今朝は日差しが強く、身体の表面の内、

陽光にさらされている側だけ異様に熱い。

偏った面だけを焼かれつつ、公園に到着した。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233614j:plain

なんの代わり映えもしない、いつもの花々であるが、

毎日代わり映えがあっても困るので、これでよいと思う。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233617j:plain

不思議と、この辺の花にミツバチがとまっている姿は

あまり見たことがない。

2度ほど、スズメバチが飛んでいるところは見たことがあるゆえ、

この公園は、見た目よりは少々危険な場所なのである。

捕虫網姉弟が、スズメバチの毒針の餌食にならぬことを祈るばかり。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233622j:plain

f:id:yoreyoreshogun:20200530233626j:plain

今日も鉄棒の表面に、黒と黄色の虫を見つけた。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233630j:plain

こういった色彩の虫は、テントウムシの幼虫であることが多く、

この虫もそういった類であろうと思うが、

きちんと確かめてはいない。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233633j:plain

f:id:yoreyoreshogun:20200530233638j:plain

公園から家へど戻る。

ムスカリは、渇きと暑さにだいぶやられているようである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233642j:plain

もはや、上に向くことはあきらめた様子で、

ちからなく地に伏している。

すぐにでも水をやりたいところだが、今から全体的に

水やりをしている時間はないため、明日、水をやることを約束し、

この場はお茶を濁した。

 

ヤグルマギク

f:id:yoreyoreshogun:20200530233645j:plain

すっかりやせ衰えた様子で、もはや意識があるのかも

さだかではない。

実はすでに事切れており、身体が分解されるのを

待っているだけなのかもしれぬ。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233648j:plain

f:id:yoreyoreshogun:20200530233652j:plain

 

ミニバラコーナー。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233655j:plain

左右のオシロイバナの存在感が日に日に増しており、

同時に、ミニバラの花は日に日に減じているのが実情で、

近い内に、ここはオシロイバナコーナーへと、

その名称を変更せざるをえない運命かもしれないのである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233702j:plain

そして、かろうじて咲いている花たちも、

形で歪であったり、シミのようなものがあったりで、

いささか美しさを欠く。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233706j:plain

f:id:yoreyoreshogun:20200530233711j:plain

f:id:yoreyoreshogun:20200530233715j:plain

 

オシロイバナは、あいも変わらず、専有空間を広げており、

武力で国土を広げることが是であった、

過去の人間さながらなのである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233659j:plain

 

仕事

どんなに生きる喜びに満たされた振りをしていようと、

仕事はやってくる。

仕事こそ、人生の時間の大半を占めるものであるため、

仕事で幸せを得ることこそ至上なのであろうが、

やはり多くの人は仕事によって苦痛を得ることのほうが多いであろう

現実は、正視に堪えない惨劇であるという見方もある。

 

今日は、月曜日から木曜日ほどの連続した時間ではないながらも、

やはりテレビ会議づくしであり、

肉体的にも精神的にも、私は、自分で思っている以上に摩耗するのである。

 

昼ご飯

やはり、人間、なにをするにもエネルギーは必要であるため、

お昼になったらご飯を食べるのである。

私の場合は、腹部をはじめ、身体のいたるところに

エネルギー源となりうる脂肪を蓄えているのであるが、

それは緊急時用の備蓄資源であるため、

平常時はやはりご飯を食べることが、

生きるための正しき道と信じて疑わないのである。

ゆえに、私の右腕は今日も大根を、おろし金にこすりつけるのである。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233718j:plain

本日も当然、シーチキンパスタを食べる。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233721j:plain

実に美味である。

この世に、大根とシーチキンとパスタさえあれば、

私の人生の食事の半分はそれで充分であるのかもしれない。

このブログを読んでいる同僚からは

「今日の昼もシーチキンパスタですか」

などという、揶揄とも嘲笑とも呆れとも取れる

言葉を浴びせられることもあるのであるが、

私自身に露ほどの後ろめたさもないため、

そういった問いは、ただの確認にしかならないのであった。

リンさんはというと、自分と遊びもせずに、

細長い麺をチュルチュルと吸い込む人間に対して、

若干の憤りをあらわに睨みつけてくる。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233724j:plain

しかし、今日もそれほどの時間的余裕はないため、

私は自分に向けられたこの憤りを、華麗に受け流して

食事を続けるのである。

さて、食事も終わり、5分ほどでも仮眠を取ろうかと、

意識的にうとうとしようかと思ったそのとき、

私に相対している嫁が言った。

「こたつを片付けよう」

我が家のリビングのテーブルはいまだコタツ状態で

セッティングがされており、

そろそろ暑くてたまらないのだ。

先週などは、急に寒くなった日もあり、

そのときは、まだコタツがあってよかったと、

その喜びを嫁と分かち合ったものだが、

嫁としては、その喜びは過去のこととして、

もう未来に目を向けるべきであると考えているのである。

私の腰の痛みも完治はしておらず、

天板を挙上することに多少の不安はあったものの、

問題なく作業をすることができた。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233726j:plain

こうして、5月末をもって、ようやく我が家のテーブルは、

タツであることをやめたのである。

 

テレビ会議

昼ご飯後も、怒涛のテレビ会議ラッシュであり、

やはり、喋っていると腹が減ることを痛感する。

今日は、朝イチのテレビ会議だけは、都合により、

嫁のPCから2人そろって参加という形を取り、

その後の会議は、嫁と私で別階に分かれ、

嫁は1階リビング、私は2階PC部屋で

仕事をする形式を取ったため、嫁にとっては忙しない日であったと思う。

こちらは、嫁が仕事の合間に撮ったよつばの写真。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233729j:plain

リビングで仕事をすると、よくも悪くも、

1日中猫と一緒に過ごすことになる。

猫のほうは寂しくなくてよいのであろうが、

人間のほうは多少仕事の効率は落ちるという難点がある。

しかし、一方で猫による精神的癒やし効果もあり、

一長一短と言えるのかもしれぬ。

ただ、私個人にとって言えば、PC部屋のドアの向こうで

猫が騒ぐことがなくなるという大きなメリットだけを

享受しているのであった。

18時頃、最後のテレビ会議が終わり、

今週1週間のテレビ会議地獄が終わった感動を

ひとり噛み締め、チームメンバーはまだまだ仕事をしている中、

私はもうすっかり仕事が終わった気分になり、

完全に腑抜けた屍となっていたのであった。

 

晩ご飯

20時頃にリビングに行った。

嫁はご飯の準備を進めてくれており、

私は、箱に入って得意げな顔をしているリンさんを

撮影する余裕に恵まれた。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233732j:plain

少し近づいての撮影を試みたところ、

大あくびをもって歓待された。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233736j:plain

真顔でしばらく私を見つめたあと

f:id:yoreyoreshogun:20200530233739j:plain

箱の縁に顎を乗せて、やがて寝た。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233742j:plain

しかし、やはり私のことがおもちゃを振る機械に見えているためか

すぐに起きてしまう。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233745j:plain

 

さて、今日の晩ご飯はというと、

ここ最近の晩ご飯と同じような内容である。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233749j:plain

もう晩ご飯はこれくらいでいいのである。

緊急事態宣言が明けた影響で、

いろんな外食店舗からスマホに通知が来るようになった。

「営業再開しました」「今週末は久しぶりに外食!」

「営業時間延長のお知らせ」

などなど、各社が、かつての日常、客足を取り戻そとうと

通知の乱打戦を繰り広げているのである。

こうした通知の中には、当然私の愛するバーミヤンからの

通知もあり、今こそ私の愛を実行するべきときであるという

認識はあるものの、私の中で、中華料理を食べるという行為が、

遠く遥かに霞んでしまっており、今の私は、

すぐ目の前にある納豆やご飯を食べること以外が

少し難しいのである。

 

もはや家で食べる炊きたてご飯が、

最高のご馳走になっていると言っても過言ではなかろう。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233752j:plain

 

そして、この大豆発酵食品を溶かした土色の液体もまた、

私の心身を満たしてくれる重要な存在となっている。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233755j:plain

 

今日も3つの目玉を食す。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233758j:plain

しかし、目玉焼きという名称は、果たして誰が言い出したものであろうか。

目玉を焼くという表現は、冷静に考えるとなかなかにグロテスクであり、

気軽な感じで「目玉焼きを食べよう」などと口にすることは、

猟奇的であるとの誹りは免れえないのではないかと思うのである。

 

こちらも大豆発酵食品である。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233802j:plain

とりあえず発酵したものを摂取すれば

健康によいという盲目的な考えは広く一般大衆に浸透しており、

私もその中のひとりであるわけだが、

その原理や作用機序などを学ぶのは面倒なので、

やはり盲目的な考えのまま食べるのが楽でよいと思っている。

 

晩ご飯前に、私は、おもちゃを振る機械としての役割を

存分に果たしたため、リンさんは納得をしてくれた様子。

f:id:yoreyoreshogun:20200530233805j:plain

リン「貴様の振り、なかなかよかったぞ」

f:id:yoreyoreshogun:20200530233808j:plain

こうして私は、おもちゃを振る機械としての

役割をより盤石にしていくのである。

 

晩ご飯後に、また眠気が襲ってきて、

嫁と2人で、一度寝るかという話になり、

嫁は

「ちょっと仮眠を取る」

と言って、寝室へと向かったのであるが、

私はなんとか仕事に復帰。

今週全然片付かなかった仕事の一片に少しだけ

手を付けたところで、あきらめて仕事を上がったのである。

 

1時過ぎ

まだ嫁が起きてくる気配がなかったので、

こういうときこそ、私ひとりで洗い物を片付けて

嫁の負担を減らすべきであろうと考え、

流しの中に山積している鍋や皿を片っ端から洗った。

いつもなら、私が洗ったもののを、

嫁が丹念に拭き、すぐに所定の場所にしまうのであるが、

私はというと、その所定の場所が分からず、

皿を拭くところまでは出来たものの、

完全に片付けるには及ばなかったのである。

本来であれば、仮眠から戻ってきた嫁に対し

「全部片付けておいたよ」

とスマートに言い放ちたいところなのであるが、

1時過ぎに実際起きてきた嫁に対して

「洗うのだけはやっておいた」

となんとも中途半端な報告をせざるを得ない

自分の不甲斐なさを感じるのである。

 

ペスト

24日(日)に買った「ペスト」を楽しく読んでいる。

買う前は、ペストに感染した人々が次々に死んでいく、

その悲惨な死に様や、町の惨状を描いた作品かと思ったが、

少し方向性が違った。

人の死に様はあまり克明に描かれることはなく、

どちらかというと、ペストが蔓延して、封鎖された町の中で、

ペストと戦ったり、町からどうにか脱出しようとしたりする

人たちの日常を描いた作品という印象。

その中で少々面白いのが、趣味で本を書いている人物がおり、

この人物が、ある文章を完璧に仕上げたくて、

試行錯誤を繰り返すところである。

「端麗」という言葉を使うのはやめて「なよやか」を採用するとか、

修飾語の場所が気に入らないとか、

そんなことをずっとやっていて、

たったひとつの文章が延々完成せず、

まったくもって本の作成で進まないさまが

妙におかしくて、読んでいて笑ってしまう。

それでいてこの人物は、この本をいつか印刷所に持ち込み、

持ち込まれた本を読んだ印刷所の職員が、

本のあまりの出来のよさに

「脱帽!」

と言って実際に脱帽することを本気で信じているという

壊れっぷりで、作者がどういう意図で書いたのかは

判然としないが、私にとっては完全にギャグなのである。

ペストの日本語訳は、少々読みづらいところが多く、

なにを言っているのかが分からないところもあるものの、

なるほど、こういう文章にも味があるなと思い、

今回のブログをペスト風に書いてみた次第なのである。

リアルタイムで昨日アップすることができなかったので、

今日(もう5/31)、前日を振り返って、

多少手を抜きつつ、手短に書けばよいと思ったのもあり、

ペスト風文体で遊んでみようと思ったのであるが、

思ったよりも長くなってしまったというのが

本当のところなのである。