8月に入ってからも何回かセミレンジャーをしたのですが、
一日一記事でブログを書いていくとキリがないので、
特に印象深かったシーンだけダイジェストでお送りします。
綺麗に撮れたセミさん。
アリに急襲を受けている幼虫を発見。
救助してみたものの、身体中をアリに這い回られて、
もうどうしようもない感じでした。
手で少しアリを落としてやったのですが、全部は取り切れず、
そして背中も割れてしまっているので、もう無理っぽかったです。
その数十センチ横、ロープを使って上手く羽化したセミさん。
公園の東端を歩いてましたら、
地面に禍々しい影を発見。
ぎゃー!
セミの幼虫がムカデ喰われているー!
これはなかなかの光景でした。
この公園で元気な(?)ムカデを見たのは、これが初めてだと思います。
鳥に振り回されて死にかけてるムカデは以前見ましたが。
帰ってきたら、我が家の塀の上で
カマさんが踊ってました。
とあるレンジャー日。
公園の入口手前で、地面に落ちている
羽化中のセミさんを発見。
大抵の場合、地面に落ちた時点でもう失敗確実なのですが、
見た感じ大丈夫そうだったので、嫁隊員が救助。
もう殻からだいぶ身体が出ていて、
一生懸命モゾモゾと動いて外に出ようとしてます。
すでに前足は抜けてるようなので、
殻の前足部分を持って、羽化を見守ります。
皆様のご想像通り、これがそうそう出てくるものではなく、
かなりの長期戦を覚悟しました。
少しずつ少しずつ身体が抜け出ていき、
ようやく下にぶら下がる体勢になりました。
ここまでくればあと少し!
落ちないか不安で、下に手を添えっぱなしです。
ここまで来るのに、発見から40分くらいだったと思います。
ようやく成虫さんが腹筋をするかのように起き上がろうとし始めました。
このタイミングこそ、避難のさせどきです。
近くにあったロープが掴まりやすかろうということで、
なんとかロープのところへ。
自力で掴まってくれました。
でも、前足の2本しか掴まってないから、
落ちやしないかとここでも冷や冷や。
なんとか真ん中の足も使ってくれて一安心。
ただ、実際他のセミさんを見てみると、
羽化中は前足の2本でしか掴まってないことも多いようなので、
そこまで心配することもなかったのかもしれません。
近くの人工柵で羽化中のセミさん。
こちらも人工柵で羽化中。
やっぱり人工柵は狙い目です。
アリも少ないですから、普通の木よりも安全性が高いと言えるでしょう。
このあと、公園を一周りして、一時間くらいしてから、
先程レスキューしたところ戻ってきたら、
無事でした。
SASUKE中みたいな体勢で、前足2本だけで身体を支えています。
しっかり翅も伸びて、大丈夫そう。
羽化中に地面に落ちたあの状態から、
ちゃんと羽化成功まで持っていけたのは、
セミレンジャー冥利に尽きるというものです。
本当は飛び立つところまで見届けたいところですが、
それをするにはあと数時間はここに居ないといけないので、
さすがに無理なのです。
写真を見る限り、8/16が最後のセミレンジャーだったようです。
なので今年は3週間弱にかけて、
長期間のセミレンジャーをすることとなりました。
悲しい光景もたくさん見ましたが、
例年よりは救えたセミさんも多かったと思います。
ちなみに、このあとからほぼ毎日雨が降るようになり、
散歩にも行けず、よってセミレンジャーもできず、
天気が回復したかと思ったら
私が頚椎椎間板ヘルニアになり、散歩どころではなくなってしまった
という流れでございました。
このあと、9月の後半になっても、
たまに外でセミが鳴いてるのを聞いては
「まだ夏は終わってない!」
なんて元気をもらったりするのですが、
もし、もうメスが生き残ってないのに、
オスがたった一匹で鳴いてるんだとしたら
それはまた切ないなぁなどと想像してしまいました。
なんとなく、これにて、今年の夏は終了という感じでございます。
私の好きな夏が終わってしまいました。
また来年の夏を楽しみに、冬の時代を生き延びます。