よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

過去を生きる~Oくん編~

また、ノスタルジーに浸って過去を生きている私です。

「しょっちゅうノスタルジーに浸ってんな」

と言われるかもしれませんが

実際に、しょっちゅうノスタルジーに浸ってるんで

しょうがないんです。

もはや、懐古に勝る娯楽がない、そんな状態です。

B'zさんも

どんなにすがりついても 過去に戻る場所なんてないぜ

って歌ってるんですけどね。

 

私がどのくらい過去を生きてるかっていうのを

象徴するようなことが、昨年末にありまして。

2022年12月14日に

2022年にあそんだソフトを振り返る。「Nintendo Switch 2022 ~今年の振り返り~」を公開中!

というタイトルのメールが届いたんですよ。

これは、任天堂のなんかのサービスに入ってると

送られてくるメールで、中を見てみると

「サイトにログインすると、
 お前が2022年に最も遊んだタイトルを見られるぞ」

みたいなことが書いてありまして、

ログインしてみましたところこれですよ。

すごくないですかこれ。

どれだけ新作をプレイしてないんだって話ですよ。

ちなみに、2022年の間、この3作を

めっちゃプレイしてたわけじゃなくて、

5~6月くらいにちょっとプレイしたくらいです。

1はクリア。

2は最高レベル(50だったかな)まで上げてクリアせず。

3ははぐれメタル狩りでLv上げの途中で放置。

そして7月に入り筋トレに集中して、switchはほぼ触らず。

こんな顛末でございます。

一応この後に、ドラゴンクエストトレジャーズはやったんですけどね。

 

Oくん

ただ、上記とは別に、最近私がノスタルジーの世界に

引きずり込まれているのには明確な理由があるのです。

それがこちらの動画。

ファミコンのBGMがいろいろと連なって

長時間聴けるイカした動画です。

私、最近は筋トレ中のBGMとしてこの動画を

フル活用させていただいております。

ほぼ毎日聴いてるんで、曲順を暗記しつつあるくらいです。

ちなみに、動画のコメントの多くが

過去を懐かしむ内容になっておりまして、

その中でもコメントのほぼ最上部にある

駄菓子食いながら友達の家でファミコンしてた時が1番幸せだったかもな
いい時代を生きた気がする

こういうコメントを見て、

私「わかるー」

と口に出してしまうのです。

このコメントを書いてる人たちと数日語り合いたいくらいの気持ちです。

 

で、この中にFF3の曲が数曲入っておりまして、

FF3と言えばちょっとした想い出があるのです。

 

FF3の発売日、1990年なので、私が小5のときのはず。

私は小学校の同級生であるOくんとともに、

近所のおもちゃ屋に自転車を走らせておりました。

この頃は、ドラクエ、FFは発売日に売り切れてしまって

買えないことが多かったのです。

ドラクエ4は、町のおもちゃ屋

予約をして買った記憶があるのですが、

FF3は予約をしてなかったんですよね。

なので、近所のおもちゃ屋の開店と同時に

FF3を購入するべく、友達と二人、自転車を走らせていたのです。

店に着いたのは、開店の10分前くらいでした。

店のシャッターは開いているものの、

入り口のドアの鍵が閉まっていて入れないという状態。

ただ、ドアはほぼガラス製なので店内を見ることができ、

入り口の真正面にあるショウケースの上に、

FF3がピラミッド型に積まれていたことを覚えています。

私「FF3あるぞ! きっと買える」

とテンションが上がる私。

Oくんとキャッキャしながら開店を待っているとき、

あることに気付いてしまったのです。

私、お金を持ってくるのを忘れていたのです。

私「やばい! 金がない!
  ダッシュで金取ってくる」

と言い残し、私は家とおもちゃ屋の間を

ダッシュで一往復しました。

「売り切れちゃったらどうしよう」

ってめちゃくちゃ不安になりながら走りました。

今にして思えば、友人に「俺の分も確保しておいて」的な

ことをお願いすることもできたかもしれませんが、

なんせ小学生ですからね。

友人もソフト1本分のお金しか持ってきてないですし、

おもちゃ屋のおばさんに

「友人がすぐ来るんで1本だけ残してください」

なんて交渉をするのも難しかったでしょう。

当時のドラクエFF人気は凄まじかったので、

普通にお金を持って買いに来たお客さんを前に

「もうすぐ来る友人のために、
 このソフトは売らないで」

なんてことを押し通すのは不可能だったと思います。

そこまでの考えがあったのかわかりませんが、

とりあえず私は、

金を忘れた自分が悪いという自責の念もあり、

これは自分で決着を付けなければいけない問題だと

なんとなく思って、自転車をひた走らせたのです。

長々と書きましたが、結果としては、

私がおもちゃ屋に戻ってきたときにもFF3は普通に残ってて、

無事に買うことができました。

ただ、このときの不安やら、買えた安堵やらが

よほど強烈だったのでしょう。

FF3と言えばこの想い出が出てきてしまい、

それと一緒にOくんのことも思い出すのです。

Oくんとは小学校時代に仲が良くて、

よく一緒に遊びました。

Oくんの家にもよくお邪魔しました。

とんでもなく急で、狭い階段を上って2階にいき、

クルクルランドとかで遊んだものです。

とある友人は、彼の家の雑然とした感じを

後に「クーロン城のようだった」と表現しておりました。

どんどん脱線が長くなりますが、

私は中学受験をして、みんなとは違う中学に行くのであろう

というさだめがあり、小学校を卒業したら

Oくんとはお別れだなぁという思いがありました。

ところが、受験した3つの中学でことごとく落ちまして、

みんなと同じ公立の中学に通う流れになったのです。

その話があっという間に広まったのか

母親から「Oくんも、また同じ学校に行けるって喜んでるみたいよ」

とか言われたのを覚えてます。

おそらく、Oくんのお母さんから聞いたんでしょうね。

しかし、私はとある中学で、一旦は落ちたものの

補欠として引っかかってたそうで、

そして、おそらく合格した人のなかで辞退した人が数人出て、

補欠合格だった私はまんまと繰り上がって合格し、

結局は私立の中学に通うことになってしまい、

やっぱりOくんとは離れ離れになってしまったのです。

ただ、学校が別でも、同じ地元に住んでますからね。

中高くらいにもちょくちょく会ってた気がします。

Oくんのクーロン城で、パンツァードラグーンとか

シャイニングウィズダムをプレイした記憶がありますから。

 

再会したい!

というわけで、私は再び燃え上がりまして、

Oくんとなんとか再会できないものかと考え始めました。

が、いくらネットを駆使しても

Oくんの情報はありませんでした。

これはもう仕方がないと思い、

卒業アルバムを引っ張り出しました。

卒業アルバムの後ろのほうのページには、

同級生全員の家の住所と電話番号が載ってるのです。

今だと個人情報云々がうるさくて、

こういうページなさそうですが、今もあるんですかね。

とりあえず私は意を決して、Oくんの家に電話しました。

が、出ず。

まあね。知らない携帯の番号から急に電話が来ても、

出ないだろうなってのは想像に難くないです。

コールしても出ず、一定時間コールしてると

留守電につながるのですが

「ただいま電話に出ることができません。
 ピーッという発信音のあとに、メッセージをお入れください」

みたいな自動音声が流れるだけで、

名乗ってくれないので、ちゃんとO宅にかかってるのかが

わからないという微妙さ加減で、

メッセージをどう入れるべきか戸惑ってしまう私。

曜日や時間帯を変えて何回か電話してみたんですが、

1回も出てもらえず、

私「よーし、こうなったらもう家に直接行ってやるぞ」

と暴走気味に作戦を変えることにしました。

おそらくはOくんも、どこかに就職して

もう実家は出てると思うので、

家に行っても直接会うことはできないでしょうが、

家族の誰かは居るはずなので、連絡を付けることはできるだろう

という作戦です。

ブレーキ

そして、今年の1月2日。

実家に帰ったついでで、私はO宅に突撃しようと思っておりました。

実家からO宅までは、徒歩1分くらいですからね。

ただその前に、母親からなんか情報を仕入れられないかと思い

私「Oのお母さんと最近会ったりとかしてる?」

みたいなことを聞いてみたところ

母「2年くらい前にスーパーの前で会ったのが最後。
  脳梗塞かなんかになって入院して、
  退院したあとだったみたいだけど(略)」

と、ここではその後の情報を省略しますが、

結構重い話を聞かされまして、

私もスッと冷静になってしまい、

気持ちが萎えてしまったため、O宅への突撃は決行できませんでした。

年始に急に行くとか失礼だよな。迷惑だよな。

とか思い始めてしまって。

むしろ年始だからこそ親族が集まってて、

なんならOくん本人にも会える可能性がある

っていう思いもあったんですけどね。

 

熱を取り戻せ

正月も明け、仕事も始まり、っていうか

正月から仕事してた感もあるんですが、

あっという間に日常が戻ってきました。

すると、私は日常の中では、毎日のように

筋トレをしながら上述の動画を流し、

FF3の曲を聞いてはOくんのことを思い出すので、

「やっぱり、Oに会わなきゃ!」

と、ノスタルジー熱が充填されていくのでありました。

 

そして、1月18日(水)

ノスタルジー熱が高まってる私は、

休みを取りまして、旧友であるモチと一緒に、

また地元探索っていうか、あらかわ遊園に行って

遊んだりしました。

あらかわ遊園は私の地元の遊園地なのです。

あらかわ遊園の話は長くなりそうなので、

また別で書けたら書きます。

で、あらかわ遊園からの帰りに

私「やっぱりOの家行くわ」

と、若干乗り気じゃないモチを引きずって行きまして

O宅から少し離れたところで

モ「俺はここで待ってるわ」

と冷めたお言葉。

モチはどちらかというと、旧友に会いたがらないほうの

人間なので仕方ないのです。

私一人でO宅の前まで行き、インターホンを押そうとするも、

ここでふと迷いが生じました。

もしインターホンを押して、反応があったとして、

なんと言うのか。

「私、将軍と申しまして、Oくんの小学校時代の友人なのですが」

と言ったとして、通話相手がOである可能性はほぼ0%なので、

相手は私のことを知らない可能性or覚えてない

可能性が極めて高いわけです。

で、普通に考えると

「何の用ですか?」

って話になると思うんですが

「特に用はないんですが、久しぶりのOくんと連絡取りたくて」

とか言ったとして、上手く進むのか? 相手は応じてくれるのか?

と、どんどん不安が増して来て、

インターホンを押す指を鈍らせるのです。

ただまあ、もうここまで来ちゃったし、

ノスタルジー熱にまかせてインターホンを押しました。

ピンポーン……。

またもや反応なし。

これ、冷静になってから気づきましたが、

もし逆の立場だったら、家のインターホンが鳴って、

モニター見たらしらないおっさんが立っている。

まあ、しかとしますよね。

それが普通の反応だと思います。

やむなしか。

実際に家に誰もいない可能性もありますが。

と思ってよくよく見てみたら、

玄関ドアが開いてました。

開いてるというか、ちゃんと閉まってないというか、

一見閉まってるのですが、ドアのラッチが見えてる

と言えば伝わるでしょうか。

ラッチがなんなのかはググってみてください。

私もこれを書くにあたり、

ググって初めてあのパーツの名称を知りました。

ドラマだったらね

「開いてる……?」

とか言いながらドア開けて、中に入っちゃうところですが

現実なんで、それやると警視庁が黙ってない可能性が高いんで、

すごすごと帰ることにしました。

帰る途中で振り返り、少し遠くからO宅を眺めると

私が小学生の頃よりは明らかに外観が綺麗になっていて

リフォームされてました。

そして、昔は二階建てだった気がするのですが、

三階建てになってました。

二階の窓際に障子があり、障子紙があちこち破れていて

私「子供が破った跡かなぁ。
  それとも、いろいろあって破れたっきり
  放置されてるのかなぁ」

とか想像してしまい、

もしかしたら実は中で誰か死んでるんじゃないか

なんて妄想も湧きつつ、撤退しました。

しょうがないので、留守電にメッセージを入れる作戦でいきます。