晩飯に寿司を喰った。
もちろんウニも喰った。
ウニを見る度に思うのだ。
「先人は偉大だ」と。
だってさ、海の底に転がってる
黒いトゲトゲを拾ってきて、
頑張って割って、中から出てきた
正体不明の黄色い（茶色い？）物体を
喰うのって結構勇気が要ると思うわけ。
ウニに限らず、現在当たり前のように
食べられているものでも、
「これを初めて喰った人は勇者だな。」
と思えるものって結構あるよね。
ベタだけど、納豆なんて何の予備知識も無い状態で
偶然出会ったら、「食い物」とは認識しないよ。脳が。
何かどっかに豆をしまっておいて、
ある日食べようと思って見てみたら
糸引いてぐっちゃぐっちゃになってた。
これを食べようとは思わないじゃない普通は。
さらに言えば、初めて納豆を喰った人には
・もったいない
・他に喰う物が無かった
・マジで餓死寸前だった
等の、のっぴきならない事情があったかも知れない。
そして糸引いてぐちゃぐちゃになった豆が
美味かったかも知れない。
だがしかし！わざわざもう一回作るか？
そしてそれが人々に広まるか？
最初食べた時は、たまたまお腹壊さなかった
だけかも知れないじゃない。
あれを繰り返し作って、
さらに他の人にも広めるってのは
かなりのギャンブルだと私は思う。
長い歴史の中で、
様々な「食べられるもの」が
人々に広まったのは当たり前っちゃあ
当たり前かも知れないし、
今と昔では人々の感覚や常識は
違うのかも知れないが、
やはり先人は偉大だと思うのだ。
