よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

そして沖縄にて

沖縄二日目!

事前の天気予報では

今日も天気は悪かったはず。

しかし外を見てみると

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よっしゃぁ。晴れてるぜ!

しかしまあ、雲が綺麗に海に反射してますね。

幸先良いです。

ワシのような王が来ると・・・晴れてしまうのじゃ・・・!

ちなみに私今日が誕生日で31歳になりました。

今日は31歳にしての初ダイビングに行ってきます!

テンション高いです。

本日はマリンハウスあはれんさんのプランで色々遊ばせて頂く予定です。

予定はこんな感じ。

9:00 高速船にて渡嘉敷島

09:35 渡嘉敷島

10:00 マリンハウス着

10:30 無人島渡し

12:30 体験ダイビング

15:00 ジェットスキー

16:30 マリンハウス発

17:30 高速船にて那覇

今日のブログは、今までの最長記録更新するくらい長いです多分。

とりあえず朝飯を食べるため、

1Fのレストランへ移動します。

移動途中、ガラス張りのスペースを発見。

中には何故か・・・

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亀と猿という異色コンビが飼育されてました。

何故に亀と猿?

ちなみにこの亀、結構でかいです。

ホテルの朝飯と言えばバイキングです。

何故かは知りませんがそういうものです。

大量の客をさばけるからなんでしょうねきっと。

今日は夜に結構濃いメニューが待ってる予定なので、

朝は健康的に行きます。

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野菜が少なく見えるのはきっと気のせい。

普通に喰ったつもりが、

何故か気づくと満腹になってしまう不思議。

しかしあまり時間も無いので、

そそくさと部屋に戻り支度をします。

ホテルのベランダから虹が見えたのでパチリ。

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綺麗ですが、ちょっと天候が不安になってきました。

さて、今日は8:30に港で待ち合わせなのです。

誰と待ち合わせか。

それは仕事仲間のABさんです。

ABさんは沖縄出身ではないんですが、

沖縄歴数年の大先輩で、

沖縄の遊びどころや遊び方を熟知した達人です。

沖縄人よりも沖縄に詳しいと評判です。

土日には友人数人と適当な浜に出かけて、

海で獲物をゲットして

浜でバーベキュー。

そんな沖縄暮らしを満喫するナイスガイです。

おい!今すぐ俺と替われ!

今日一日の予定は

ほぼ全てABさんプロデュースと言っても

過言でないくらい、今回の旅行では色々と

お世話になりました。

毎日のようにスカイプで話していますが

実際に会うのは今日は初めてです。

ホテルから港までは20~30分もあれば行けるはずなので、

さらに余裕を持って、待ち合わせの40分前である

7:50頃にホテルを出発。

途中まで快調に進んでいたんですが、

ある地点から急に道路が混み出します。

そして西の空に黒い入道雲が。

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日が当たってなくて黒くなってるだけかも知れませんが、

なんか禍々しいオーラが出てます。

そしてさらに混む道路。

何だ何だ。全然進まなくなったぞ。

まずい、このままでは8:30に間に合わないかも。

いや、8:30に間に合わないのはまだ良いんですが、

9:00発の高速船に間に合わないと

その後の予定が総崩れになる恐れがあります。

いやー、たっけてー。

渋滞の路を進んでいる最中、

カーナビを見た私がふと

「あれ?北上してない?

 港ってホテルの南だよね?」

これがいけませんでした。

カーナビの画面を見た際に、

車が画面上方に進んでいた為に

北上してると思ったんですが、

落ち着いて見てみたら、

普通カーナビって車の進行方向が常に

画面上方に来るようになってるものですよねー。

早い話が私の勘違いだったんですが、

これのせいで一旦横道に入ってしまったりして

無い時間をさらにロスしてしまいました。

ABさんに遅れる旨を連絡し、

結局港に着いたのが9:00過ぎでした。

9:00の船を逃してしまった旨を

マリンハウスあはれんさんにも連絡し、

一本遅い10:00の船で向かうことになりました。

渡嘉敷島への乗船チケット売り場で

無事ABさんと合流。

結局ABさんを1時間くらい待たせてしまいました。

申し訳ない。

ABさん曰く、現在沖縄で高校総体をしてるそうで

それで道が混むんだそうです。

沖縄案内人としてそのことを伝え忘れていたことを

ABさんは悔やんでました。

色々気を使って頂いてすみません。

ABさんは思っていたよりも小柄でした。

脂肪の無い引き締まった体で、

腹には謎の傷跡が・・・。

あまり人が居ない穴場的なところで

泳いでる時にサンゴで切ってしまい、

治療することも出来ず

腹から血をダラダラ流しながら島をさまよい、

結局放置したまま自然治癒させたそうですが、

ドスで刺された跡みたいになってました。

この他にもABさん結構無茶をしてて、

ビーチでパエリア作る企画を立てて

種類もよくわからないような貝を捕獲して

パエリア作ってみたり、

沖合100~200メートルくらいのところに無人島を発見して、

「これ、シュノーケルしながらなら余裕で行けるんじゃね?」

とか思って挑戦するも、

マッハでライフセーバーに止められて

「この先は船の航路になってるから、船に轢かれるぞ。」

とお叱りを受けてみたり、

なかなかの暴れん坊です。

ビーチで作ったパエリアの味について尋ねたところ

「外で喰えば何でも美味いっすよ。」

と、普段の仕事中の几帳面さが幻かのような

ワイルド加減。

そんなABさんの武勇伝や、

私達が早速クラゲに刺された話なんかをしてたら

あっという間に乗船時間になりました。

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このフェリーで渡嘉敷島まで移動です。

ちなみに、9:00発の船は高速船で、

渡嘉敷島まで40分なんですが、

私達が乗る10:00発の船はゆったりフェリーで、

渡嘉敷島まで1時間10分かかります。

なので、渡嘉敷島への到着時刻が

当初の予定から1時間半押しなんです。

ああ、大丈夫かなぁ。

船上からの一枚。

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渡嘉敷島へGO!

船上にてABさんと記念撮影。

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顔にモザイク入れるなら載せるなよって

感じなんですが、何となく掲載。

突然空を切り裂く爆音。

キュィィィィィン!!

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きゃああ、米軍だー。

誤爆されるー。

こういう発言が色々問題になったりするんですよね。

気をつけます。

ひたすら海です。

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広大な海原を船で進んでいると、

昨日まで東京に居たという事実が

信じられなくなってきます。

昨日までが幻だったのか、それとも今が幻なのか。

この辺りから、だんだん現実感が無くなってきます。

ある意味、これが旅の醍醐味ですかね。

イトトンボ的なものを発見。

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正確な種類とか分かりませんが、綺麗でした。

言うまでもないと思いますが、後ろに写ってるのは

コカ・コーラの自販機です。

船上をはしゃぎ回っていたら、

またしても突然の大雨襲来。

ABさん曰く、沖縄人は雨を気にしないとのこと。

みんな傘なんか持たずに雨が降ったら

普通に濡れるんだそうです。

私「携帯とか壊れちゃうじゃないですか。」

AB「だから防水の買うんですよ。」

なるほどなぁ。

単純な回答ながら、妙に納得しました。

私も沖縄に住んだら防水携帯買うでしょうね。

この雨本当にあがるんだろうな、と不安になりましたが

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15分後くらいにはこの青空。

ん~素晴らしい。

そうこうしてる内に渡嘉敷島らしきものが見えてきました。

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断崖や!絶壁や!

そして船着場。

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無事到着!

ABさんは早速乗船チケット売り場に行き、

帰りのチケットを買っておくという先行管理ぶり。

出来る男は違うなぁ。

船着場の駐車場からはマリンハウスあはれんさんの

送迎車で移動。

運転手が、マークハントを色黒にしたような人でした。

強そうでした。

そうそう、沖縄に来て思ったんですが、

マッチョが多いです。

これについては旅行後に会社の同僚と

その原因を検討し

・余暇が多いからみんな体を鍛えてる

・みんな海で泳いだり、断崖を昇ったりしてマッチョになる

・遺伝子。沖縄人はみんな島袋岩男。

等々、沖縄人に殴られてもしょうがないような

理由しか思いつきませんでした。

送迎車は、くねくね曲がる山道を

ゆっくりと走行。

本当に民家とか無くて

緑と山と海しかないようなところもあって、

沖縄暮らしに憧れる私ですが、

ここに住むのはちょっとしんどそうだと思いました。

でもここにもネットが繋がっていて、

東京からでもチャットが出来るかと思うと

今更ながらインターネットって凄いですよね。

自然ゾーンを抜けると、

観光客用の施設が並んだ地域に出ます。

マリンハウスあはれんさんもその一つってことですね。

マリンハウスあはれんさんに到着し、

早々に10;30から予定されていた

無人島渡しがキャンセルになる旨を宣告されました。

まあ、仕方ないですね。

この後の体験ダイビングに備えて、

とりあえず昼飯を食べます。

昼飯を食べるといっても、

この辺に食い物屋なんてあるのか?状態だったんですが、

全てを見通しているABさんが

ちゃんと昼飯を持ってきてくれてました。

冷えたチーズバーガー!

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冷えたタコライス

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冷えたタコス!

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キングタコス(通称キンタコ)という、

沖縄では有名なタコスのお店のものだそうで、

ABさんの家から結構遠いのに

わざわざ買ってきてくれてました。

すげえ気配り。

でも冷えたタコライスはきついっす(笑

しかも、米軍仕様なのか

どの料理もすげえ量で、

全部は喰えなかったです。

そんな喰ったらダイビング中に吐いちゃうから。

ダイビングの時間が近付き、

ウェットスーツとフィン(足ひれ)が貸し出されます。

最初私に渡されたウェットスーツが小さくて、

着るのに苦労していたら、

「重量上げとかやってるんですか?w

 肩幅がダメそうなんで、別の持ってきますね。」

と、もう1サイズ上のものを貸してくれました。

袖と裾がハーフになっている

インストラクター用だそうです。

すみません。無駄に太くて。

当然ウェットスーツも初めて着たんですが、

結構生地が分厚くて防御力が高そうでした。

ABさんのようにサンゴや岩で体を切らないように

こうなってるんですね(笑

メタルギアのスニーキングスーツにも

通じるものがあり、気分はスネークだったんですが

マリンハウスあはれんの店長さんからは

「すげー、ハルクみてーw」

と言われました。

おかしいな。認識に相違がある。

でもマッチョキャラならOK!

程なくして、軽トラが迎えに来ました。

ダイビング参加者は軽トラの荷台に載せられ

小さな港に運ばれます。

客を軽トラの荷台に乗せるとか、

なかなか面白いな。

軽く中東の兵士になった気分です。

何だか異国の言葉をしゃべる

謎のアジア人も数名同乗していて、

ここは本当に日本か。

港に着いたらモーターボートに乗り込み、

ダイビングポイントへ向かいます。

途中雨が降ったりしてきましたが、

ダイビングに支障は無い様子。

ボートで走ること10分くらいでしょうか。

来ました。ダイビングポイント。

水の透明度がやばいです。

エメラルドグリーンの海水。

容易に見える海底の砂とサンゴ。

あまりの綺麗さに、頭の中で

「え、マジで?」

という疑問を何回も復唱してた気がします。

船上でアクアラングやレギュレーターの使い方、

水中のジェスチャー、ダイビング中の心得なんかを

簡単に叩き込まれて、いざ海へ。

この日のために家人が買った水中カメラが大活躍します。

少しでも雰囲気が伝わるよう、

海中の写真はやや解像度高めでお送りします。

サンゴの周りを泳ぐ魚達。

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やや画質が悪いんですが、

途中で家人が撮影モードの切り替えをしてからは

劇的に画質が良くなるはずです。

サンゴ

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当然ながら海中で生で見るのは初めてです。

ダイビングの様子。

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こんな感じで潜っていきます。

腰に重りのベルトを巻いて沈むようにしつつ

ジャケット内の空気量を調節して

浮力を調整します。

こちらもサンゴのアップ。

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ダイビングの様子その2。

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このように海底に腹ばいになって、

じっくり鑑賞します。

カラフルな小魚達。

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この辺りから、

「これ本当に現実?ここ日本なの?」

状態で、現実感の無さがピークに達します。

カラフルな小魚達その2。

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とにかく居ます。

そして人間が近付いてもそれほど逃げません。

カラフルな小魚達その3。

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カラフルな小魚達その4。

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水中で記念撮影。

インストラクターの方が撮ってくれました。

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左が余裕のAB氏。

真ん中が家人。

右が私ですね。

あまり顔も見えないのでモザイク無しで。

さらに小魚ラッシュ。

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ここで家人が撮影モードの切り替えに目覚めます。

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画質が激変。

しかし、これはこれでフォーカスを合わせるのが

ちょっと難しいそうで、撮影は大変だったみたいです。

有名な生き物や変わった生き物が居ると、

インストラクターの方がボードに文字を書いて

紹介してくれます。

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これはクマノミを紹介している図ですね。

この他にも、写真に撮れなかったのですが

ウツボやオトヒメエビなんかにもお目にかかりました。

肉感的なサンゴ。

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肉感的なサンゴその2。

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ニモでお馴染みのクマノミ

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ただ、やたらでかかったです。

20センチ近くあったような。

高画質で小魚激写。

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私が東京で仕事中にパソコンをカタカタしてる間も、

沖縄の海は常にこんなんなんだなぁと思うと

もう仕事する気なくなりますね。

あるところで、

ふとインストラクターの方が海底で仰向けになり、

上に注目しろとサインしてきました。

インストラクターの方が息を吐き出すと!

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息はリング状になって海面へ。

「むむ、これぞ世に聞くドルフィンリング!」

「知ってるのか雷電!?」

状態ですよ。この技、人間にも出来たのか。

これにてひとまずダイビングの時間が終わりました。

結構長いこと潜ってた気がします。

20~30分でしょうか?

海中は本当に綺麗で、

自分の中の価値観とか世界観が

揺さぶられた気がします。

これでも充分綺麗でしたが、

天気が快晴だったら

きっともっと美しかったんでしょうね。

海中に差し込む陽光で

光の回廊が出来るなんて言いますもんね。

次回絶対見てやります。

ダイビング後、

シュノーケリングでの自由時間になりました。

ドルフィンリングが気に入ったらしく、

シュノーケリング装備のまま海底まで潜り

仰向けになって空気を吐き出すAB氏。

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熟練の技が要るようで、

そうそう出せるもんじゃありませんでした。

一頻り遊んだところで、

またモーターボートに乗り込み

港に帰ります。

いやぁ、堪能しました。

再びトラックの荷台に揺られ、

マリンハウスあはれんさんの店舗に帰ります。

もう充分なくらい堪能しましたが、

この後にまだジェットスキーが待ってるんです。

遊び死んでしまうかも知れない。

しかしこの辺から本格的に天気が崩れてきて

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わかりますかね。テーブルの奥側がびちゃびちゃです。

インストラクターの方が、

「雨が止むかどうかちょっと様子を見ましょうか。」

と言うので少し待ってたのですが、

ただ待ってるのが勿体無いので、

雨天上等で行くことにしました。

店舗から徒歩5分くらいのところにビーチがあって、

ジェットスキーはそこで遊べるようになってます。

ジェットスキーには3人まで乗れるようになっていて、

当然ながら運転はインストラクターの方がしますので

片方には私と家人、もう片方にABさん、と分かれてのりました。

前の人にしがみついて振り落とされないようにしつつ、

インストラクターさんの活かしたライディングを

楽しむんですが、マジで振り落とされそうな分

下手なジェットコースターよりスリルありました。

私の後ろで家人がずっと

家「わー!きゃー!落ちるー!怖ーい!」

と絶叫しっぱなしでした。

普段そんなキャラじゃないんだけどな。

ABさんが乗った方はインストラクターの方が女性だったので、

ちょっと羨ましかったのは内緒ですよ。

ちょっと雨が強くなってくると、

顔面にばちばちと当たる雨粒が

マジで痛くなります。

この辺はバイク乗ってる方なら

分かりますよね。

インストラクターの方が

「うぉーー!超顔いてーー!」

と叫びながら頑張ってくれました(笑

私達が9:00の船を逃して、

無人島渡しがキャンセルになったのを

気遣ってくれたのか、

無人島渡しで行くはずだった無人島の

すぐ近くまでジェットスキーで行ってくれたり、

色んなサービスをしてくれました。

本当に楽しかったです。

良い誕生日プレゼントもらいました。

感謝。

ジェットスキーも20分ほどで終了し、

後は帰りの船の時間までビーチで自由時間です。

このビーチは、本当にシュノーケリング

ちょっと潜るだけで、

サンゴやら魚やら、

上で紹介した写真のような光景に出会えます。

なので、シュノーケリングセットだけ買って、

(現地レンタルも出来ますが)

渡嘉敷島に限らず離島に渡って

自由にシュノーケリングしてるだけで

充分楽しめると思います。

今回シュノーケリングして思ったんですが、

私、筋トレばっかしてたせいか

水に浮きにくいです。

昔はそれなりに泳げたんですが、

マジで浮いてるのが精一杯で

溺死しそうになりました。

調子に乗って遊んでいたら、

帰りの船ぎりぎりの時刻になってしまい、

マリンハウスあはれんの方が

「もう時間だよー」

とビーチまで知らせにきてくれました。

やばいやばい。

大急ぎで帰り、シャワーも浴びずに

服だけ着て送迎車に乗り込みまして、

無事帰りの船には間に合いました。

帰りは高速船だったので、

40分で本島に到着します。

帰りの船に乗ったところで、

携帯にメールの着信があるのに気づきました。

兄からハッピーバスデイのメールで

本文は

「沖縄か!沖縄なのか!」

沖縄だよ。俺もう東京帰りたくない。

帰りの船では、

ABさんの身の上話を聞いてました。

いきなり単身沖縄に渡っちゃうところがすごい。

とにかくバイタリティがある!

でも残業は大っ嫌い!

好きな奴なんて居ないか。

港に着き、本日の渡嘉敷島ツアーは終了。

そして港から徒歩10分の場所にあるという

ABさんの自宅訪問。

徒歩10分ってことは、

ABさんはその気になれば毎週

渡嘉敷島に渡って遊べるってことです。

マジで羨ましい。

ABさん宅では美人の奥さんがお出迎え。

今日は早番だったそうです。

ちなみに、ABさんは今日私と遊ぶために

わざわざ仕事を休みました。

自分で言うのもなんですが、

今の仕事に関しては

自分とABさんが主力なので、

二人が同時に休むというのは

少しリスキーです。

でも、何かあったら

誰かがどうにかします。

仕事とはそういうものです。

ABさん宅で、

旅行前から約束していた

三線を弾かせてもらいました。

ヴァイオリンの場合、

近所に迷惑がかからないように

音量を抑えたい時には

駒に消音器を装着して振動を殺しますが、

三線では、駒そのものを

あまり響かないものに交換して

音量を抑えます。

ヴァイオリンの場合、

自分で駒を交換なんて

とんでもないんですが、

三線はこれで良いのか。

ちゃんと正確な位置に設置しないと

オクターブチューニングが~云々

みたいなことになる気がするんですが

あまりハイポジションを弾かなければ関係無いのか。

三線というくらいで弦は三本。

チューニングは、

低い方からC、G、Cです。

これまたちょっと珍しい設定ですよね。

ヴァイオリンは五度間隔、

ギターは四度間隔でチューニングしますが、

三線は五度四度の組み合わせ。

何でこんなことになってるのかは、

弾いてみてすぐ分かりました。

琉球音階と言えば、

メジャースケールの二度と六度を抜いたもの。

ドレミファソラシドの場合、

ドミファソシドになります。

三線のチューニングは、

薬指を使うことなく

琉球音階を弾けるように設定されてるようです。

楽譜は、ギターで言うTAB譜のような感じで、

どの弦のどこを押さえれば良いかが書いてあります。

ギターの場合はフレット数が書いてありますが、

三線の場合は押さえる箇所に名称が割り振られています。

最初見た時は、何じゃこりゃぁと思いましたが、

理屈が分かってしまえば簡単でした。

試しに「島人ぬ宝」のイントロを

弾いてみましたが、結構簡単に弾けました。

普段ヴァイオリン練習してますんで、

今更フレットレスくらいではびびりません。

弾く動作はギターとほぼ変わらないので

これも楽ちん。

でも和音を弾くとかなってくると

ちょっと難しいかも知れないですね。

一頻りイントロを練習して楽しんだ後、

ABさんの「島人ぬ宝」の弾き語りを堪能し、

その後に噂の琉神マブヤーを見せてもらいました。

マブヤーは、子供向けのヒーロー物で、

沖縄ローカルの仮面ライダーみたいな感じでしょうか。

ただ、思いっきりギャグに走っていて、

狙ってB級作品作ってますみたいな香りがプンプンします。

悪役も、大して悪いことを企んでるわけでもなく、

間抜けで憎めない奴ばっかり。

シュールすぎて逆に子供は楽しめないんじゃないかと

思うんですが、沖縄の子供たちに大人気だそうです。

まあ、ヒーローが出てきて戦ってれば

設定とかどうでも良いのかな子供は。

19:30を回った辺りで

ABさん宅を後にし、

今日の晩飯会場に向かいます。

今日の晩飯は、

名目上は

「ABさんの会社側の私に対する接待」

のような設定になっていて、

飯代はABさんの会社の経費で出ます。

ひゃっほう~。

ABさんが、普通は初心者が体験できない

濃い沖縄の夜を味わわせてくれるそうで楽しみです。

ABさん宅から車で20分ほど走り、

まずは国際通りへ。

国際通りは、繁華街の中を貫く大通りで

道の両脇には食事処、ゲーセン、カラオケ、

土産物屋などが立ち並び、

非常に賑やかでした。

沖縄の渋谷みたいな感じ?

繁華街と言えば渋谷というのは

おっさんのセンスでしょうか。

国際通りから、

竜宮通りなる怪しげな横道へ入ります。

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何かエロい感じです。

風俗街に見られてもおかしくない。

沖縄初心者ならまず入らないであろう

怪しい横道を歩く私とAB氏。

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この、大通りから少しずれた異世界

目的の店があるのです。

それがこれ。

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山羊料理 さかえ

まあ、現地の人に紹介してもらわなかったら

絶対に入らない店ですよね。

私は全然知りませんでしたが、

沖縄は山羊料理が盛んなんだそうです。

思い返してみると、

当初の予想以上に

沖縄料理には肉が多かった気がします。

アグー豚、石垣牛などのブランド肉的なものもあり、

そして山羊まで喰う。

肉が多いのは望むところです。

今日は山羊刺しが食べられるとのことでワクワクしてます。

店の中には、ABさんの部下が既に集合してました。

普段ネット上で会話をしている

皆さんと初対面です。

懇親会の名目で

総勢10名(だったかな)の飲み会が始まります。

店の中はこんな感じで

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本当に昔ながらの居酒屋の佇まい。

ここのおばちゃんが強烈なキャラで、

ちょっと声の高くなったドラえもんのような声で

マシンガントークを繰り広げてきます。

「みんなのおかげで、市長さんから

 表彰状もらったのよ!みんなで回して見て!」

と、額縁に入った表彰状を客に回し、

「この間椎名誠さんが来て、

 そこの席に座ったの。

 で、その時のことがこの雑誌に載ってるのよ!」

と、もう何人の客に見せたのか分からない

ボロボロのカピカピになった雑誌を回し、

そうこうしてると、別のテーブルから

また表彰状が回ってきて、

もうそれさっき見たから!!

ぶっちゃけ一回目でも要らないレベル。

まずはビールで乾杯。

炭酸が嫌いで普段ビールを飲まない私でしたが、

もう喉が乾いていたのもあって

気にせずがぶがぶ飲みました。

そして運ばれてきた牛刺し。

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めっちゃニンニク乗ってます。

生姜醤油に付けて頂きます。

美味かったです。

この後に噂の山羊刺しも来たんですが、

ツアーカメラマンの家人が

写真を撮り忘れるという不手際がありまして

画像がありません。

山羊刺しは、牛よりもピンクっぽい色で

皮付きでした。

豚足の周りのあの皮が

刺しの外側に付いていると

思っていただくと近いと思います。

そして、ややケモノ臭いです。

マトンみたいな感じですね。

動物園風味。

私くらいになってくると

ケモノ臭さも旨みの一つなので

非常に美味しく頂けました。

そして次に山羊汁。

事前にABさんから、

山羊汁は雑巾の絞り汁のような風味で、

沖縄の人でも苦手な人が多いと

聞いていたんですが、

これも普通に飲めました。

このお店の山羊汁は臭みが弱いみたいです。

調理方法でかなり臭みが変わるようで、

一緒に飯を喰っていた沖縄の方は、

実家で父親が山羊をさばいて

山羊汁を作った時は

マジで喰えないレベルだったと言ってました。

ちゃんと調理すると

こんなに臭みが消えるのかと驚いてました。

そう言われると次回は

臭い山羊汁に挑戦してみたくなります。

このお店、サービス品と称して

注文してない料理が続々運ばれてくるという

特徴がありまして、

どれが注文品でどれがサービス品なのかも

もはや分からないんですが、

出てきたものを書いて行きますと

・サラダ

ミミガー

・島らっきょう

・牛刺し

・豆腐チャンプルー

・山羊刺し

・山羊汁

・モツ炒め

・ソーメンチャンプルー

炭水化物が出てきて

そろそろ終わりかなぁと

思っていたら

「これ、紫芋チップス作ったから食べて。」

と自家製チップス登場。

これ美味かったです。

チップスがデザート代わりで

今度こそ終わりかなと思ってると

「これサービスね。」

と、モツ炒めがまさかの再登場。

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この辺りで、他の方々は

「ここへ来てモツ炒めかぁ・・・」

と敗戦ムード。

そんな中私はもりもり食べてました。

モツ炒め美味かったっす。

そしてさらに

「これもまた作ったから食べてってー。」

と、二度目のソーメンチャンプルー。

段々と料理も残り気味になってるところで

「立派なモーウィがあるのよ。

 これ今から料理するからね!」

とモーウィなる物体を取り出すおばちゃん。

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瓜の一種だそうですが、初めて聞くものです。

ABさんが、帰ろうとしても

「もうすぐ出来るから食べてってねー!」

とハイテンションのドラえもんに引き止められます。

そして

・モーウィの醤油シーチキン和え

・モーウィの醤油鰹節和え

・モーウィの味噌炒め

の3連コンボ。

でも味噌炒めはマジで美味かったです。

この味噌は過去にどこか味わったことがある。

そう、私が昼休みを4時間取ったことでお馴染みの

早稲田にある珍味の「茄子と豚肉の味噌炒め」の味そっくりです。

まさかあの懐かしの味に沖縄で出会えるとは。

家人も言ってましたが、

沖縄料理は全体的に味噌の味付けが絶品です。

そうそう。晩ご飯食べてる時に、

沖縄メンバーからお土産も頂いたんです。

萌えるちんすこう「もえちん」

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みるきーの味という辺りも、

なんかもう色んな意味で狙ってますよねこれ。

そして、萌える泡盛「あわもえ」

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イラストの女の子が

もえちんの方と寸分違わない点は

気にしてはいけないんでしょうきっと。

これを頂いた時に沖縄の方が

「沖縄にも萌えの波が・・・」

と言ってましたが、

本当に日本は未来に行き過ぎましたね。

しかしまあ、普通の泡盛をもらうよりも

ネタ的にはこっちの方が嬉しいです。

この他にも、先述のマブヤーストラップや

沖縄限定チョッパー(ワンピース)ジグソーパズル等

色々頂きました。

皆様ありがとうございました。

そんなこんなで、

ようやく店を脱出することが出来、

晩飯終了です。

10人でビールを飲みまくって

あれだけ喰って2万ちょっとでした。

一人約2,000円。安い!

どうなっちゃってんだ。

さあ、これから二次会に繰り出します。

明日はまだ金曜日なので、

ABさんを含め

沖縄のメンバーは当然明日仕事なんですが

容赦なく付き合ってもらいます。

そうそう、沖縄のメンバーには

胸と背中だけが異様に発達しているという

変わったマッチョマンが居ました。

背中の筋肉が厚すぎて、

マジで肩甲骨が

どこにあるのか分かりませんでした。

腕とかは普通なんですけどね。

なんでそんな体格になってしまったのか、

それは範馬勇次郎グラップラー刃牙ね)の影響で、

バーベルやマシンで筋トレしても駄目なんだ!

とにかく人やサンドバッグを殴りまくって

ヒッティングマッスルを鍛えれば強くなれるんだ!

と思ってそれを実践した結果だそうです。

ううむ。あれを真に受けるか・・・。

侮れない奴。

話がそれましたが、二次会は無難にというか

私の希望もあってカラオケに。

国際通りを歩いてカラオケを探します。

ここはネオンもギラギラしてて

東京の繁華街と変わりません。

旅行に来てることを忘れてしまうくらいでした。

無事カラオケ屋に到着し、

みんな思い思いの歌を歌ってましたが、

Yさんのネタ歌がもう

選曲もパワーもすごかったっす。

私とYさんの

愛を取り戻せ(北斗の拳)デュエットが

密かにABさんに動画撮影されていたことが

後日判明。

盗撮はやめてください!!

これは恥ずかしすぎるのでアップしません。

そうそう、ABさんが「島人ぬ宝」を熱唱してくれまして、

私も合いの手の「イーヤーサーサー!スリサーサー!」を

絶叫してきました。

沖縄にきて「島人ぬ宝」を歌う!

良いですね。「島唄」も入れれば良かったです。

散々歌って、

もうそろそろいい時間なんじゃないのかと

私が心配になってきて、

私「カラオケは何時までなんですか?」

AB「フリータイムで取ってあるので何時まででも!」

そうは言ってもよぉ。

皆さん明日仕事なので

2時過ぎくらいに解散することにしました。

皆さん明日仕事大丈夫かしら(笑

レンタカーで竜宮通りまで来たんですが、

酒を飲んでしまってるので運転して帰るわけにいきません。

ABさんはそこも抜かりなく、

運転代行の手はずを整えてまして

怪しいおじいさん運転手の運転で

無事ホテルまで帰ることが出来ました。

ホテルに帰り、どっと疲れが出る二人。

普段は布団以外はあまり寝ない家人が、

珍しくソファーでそのまま寝入ってしまいました。

私はそんな家人を放置して

まんまと布団で寝ました。

あっという間に眠りにつきました。

今日は本当に朝から晩まで

これでもかという程遊んだ一日でした。

今までで最高の誕生日だった自信があります。

今日という日をプロデュースしてくれた

ABさんと沖縄メンバーには

いつかこの借りを返さねばなりません。