よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

ヤマピカリャー!

◆9月14日(火)

今日は西表島へ大冒険に出掛けます。

ヤマピカリャーに逢えるかなぁ、

等と淡い期待を胸に。

今日も朝食は昨日と変わらないアレです。

テンションの上がらない朝飯を早々に済ませ

8:20に港に着くよう出発します。

港までは徒歩で10分程度。

このホテル、朝食はアレですけど

交通の便は良いのです。

最初からそのメリットのみでここを選びました。

港にある西表島観光センターで受付を済ませ、

西表島行きの船の出発を待ちます。

港には、私達と同じく西表島に向かう人が

いっぱい居ました。

結構いろんなツアーがありまして、

・カヌー

・トレッキング

・滝観に行く

・遊覧船

シュノーケリング

・水牛車で由布島

・温泉

等々

今回私達が選んだのは、

仲間川カヌー&由布島ツアー。

果たしてどんな冒険が待ち受けているのでしょう!?

8:50の船に乗り込み、西表島に向かいます。

相変わらず海は綺麗でしたが、

すげえ排気ガス臭かったです。

石垣島から西表島までは船で20分ほど。

あっという間です。

西表島の港に到着すると、

各ツアーのガイドの方が迎えにきてくれてました。

港には結構人が居たのに、

私達のカヌーツアーの参加者は

私達込みで4人しか居ませんでした。

4時間のカヌーツアーですからね、

普通の人からしたら

なんで旅行先でわざわざそんな荒行しなきゃいけないんだ

ってところでしょうか。

でも、アマゾンっぽい川を

カヌーで行くとかちょっとロマンじゃありません?

超わくわく。

本当にアマゾン行くと死にそうですが、

西表島なら大丈夫。

ガイドさんの運転する車に乗り込み、

カヌー乗り場まで向かいます。

港を出てすぐのところにある、

「大原」と書かれた信号機。

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この信号が、日本最南端の信号なんだそうです。

西表島には、信号が2箇所にしか無くて、

もうひとつの信号は小学校のそばに設置されてるとか。

将来子供達が島を出て行った時に、

信号の見方が分からないと困るだろうという理由で

小学校の近くに設置されてるんだそうです。

車で走ること10分弱くらいでしょうか、

カヌー乗り場に到着です。

乗り場の手前の方に、

プレハブ小屋みたいなのがいくつか建っていて、

着替、トイレ、シャワーなんかが

できるようになってます。

カヌーではびちゃびちゃになるので、

濡れてもOKな格好で参加します。

ここでも家人の水中カメラが火を吹きます。

いや、火を吹いたら困るか。

一通り準備を済ませテント下に集合。

参加者は、私達2人と女性2人の計4人。

女性2人は、静岡の方から来た

大学生4年生だそうで、

来年からもう社会人。

ああ、可哀想に。

カヌーに乗り込む前に、

ガイドさんからパドルの使い方等の

レクチャーを受けます。

要は腕力で進めば良いんだろう。行ける行ける。

早くカヌーに乗らせろ。

さらに各自に約2リットル程の

さんぴん茶が支給されます。

とにかく汗をかくだろうから

こまめに水分補給をしろと。

さあ、いよいよカヌーに乗り込みます。

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船と船の間にある、黄色と緑のがカヌーです。

2人乗りです。

ひゃっほー!

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すげー!すげー!

ちょっとおっかねー!

テンション上がるぜー。

まずはパドリングに慣れろということで

ゆっくり漕いで橋の下を目指します。

思ったより普通に漕げました。

ボート漕ぎと言えば広背筋。

肘を後ろに引く際に、

如何に広背筋を意識するか、

等と考えてしまう私ですが

これはこれで楽しいんですよ。

本当ですよ。

一般人に受け入れられないのは承知の上ですが。

右岸

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川幅広いです。

大分曇ってますが、これからお天気も回復します。

無事、第一目標の橋の下まで行けた私たちは

さらに上流へ進みます。

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天気も良くなってきました。

昨日の海の中は、神秘・幻想って感じでしたが

今日の風景は雄大大自然って感じですね。

んー、川でっけー。

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近所の荒川とかも、

川幅的には似たようなもんかも知れませんが

自分が川の中に居ると

そのでかさを体感しますね。

そして、両岸の植物が段々と例のアレになってきます。

そう、マングローブです。

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レンズに水滴付いちゃってます。

来た来た来た。

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どうですか。このマングローブぶり。

否が応にも冒険心が高まります。

ひゃー。めっちゃ生えてるでー。

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ワニとか居ても不思議じゃない光景ですよね。

居ても不思議じゃないっていうか居そう。

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すごく水が濁ってるように見えますが、

上から覗き込むように見ると

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意外と透明なんです。

ここでガイドのお兄さんが

「一旦カヌーから降りて、ちょっと泳いでみましょうか。」

良いね!泳ぐ!

ということでカヌーを停泊させて

ライフジャケット着たまま泳ぐことに。

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ガイドのお兄さん。イケメンです。

私達も記念にパチリ

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水が冷たくて気持ち良かったです。

10分くらいだったかな。

泳いだり浮かんだり、

空の綺麗さにため息をついたりして、

再度カヌーに乗り込みます。

マングローブの花?

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ちなみに、マングローブってのは

汽水域に生息する植物の総称で、

マングローブっていう木があるわけじゃないんです。

川の真ん中にマングローブの小島。

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なんかちょっと良いです。

ここで、本流から支流へと入っていきます。

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先導するガイドさんと、それを追う女子大生。

私達が最後尾ってことですな。

川幅が一気に狭くなって、

本流とはまた違う趣があります。

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こっちの方が本流よりもちょっと怖い感じです。

だって、左右を見ると

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こんな光景なんですもの。

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ワニどころか、UMAが出てきてもおかしないでー!

モケーレ・ムベンベ出ちゃうぞ。

モケーレ・ムベンベ喰って腹壊しちゃうぞ。

こんなネタが通じる人が居るんだろうか。

支流をしばらく進むと桟橋が見えてきます。

桟橋にカヌーを停め、久しぶりの陸上へ。

木造の通路(橋?)を渡って

マングローブ林に分け入ります。

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このずんぐりした体型は

間違いなく私ですね(笑

通路からの風景。

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光と影のコントラストと倒木が

廃墟にも似た雰囲気を醸し出します。

ここは水が濁ってるかな。

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でも斑に光る水面が、これはこれで綺麗です。

水の中にボコボコと石のようなものがいっぱい見えます。

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これは、「膝根」と言うもので

マングローグ類の根っこなんですって。

マングローブ類は、根が地中から地上へと

上方向に伸びるようになっていて、

干潮時に根が水面より上に出た時に

根で呼吸するそうな。

地球上の生物は不思議がいっぱいですね。

こんな風に、林の中に通路が作られてます。

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こんなところに通路作るのも大変だったろうな。

確か「オヒルギ(マングローブ)」の花。

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ちょっと独特な花を咲かせてます。

下の泥地にはいろんな生き物が居て

盛んに動き回ってました。

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写真中央左上、トビハゼっぽいの。

こっちもトビハゼっぽいの。

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他にもやたらでかいシジミやら

シオマネキやら居たんですが、

なんだか写真に写ってませんでした。

ここでガイドさんが、

先程のオヒルギの花について

ちょっと面白い実演をしてくれました。

ヒルギの花は、虫が蜜を吸いに来た時に

勢い良く花粉を飛ばすようにできてるそうで

実際にそれを見せてくれました。

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一番外側の白い花弁の内側に、

オレンジ色の花弁みたいなものが並んでますよね。

これが花粉の詰まった袋なんです。

向かって右側3つを見ると、

コブラの首みたいな形に広がっているのが分かるでしょうか。

これは開いた後の花粉袋で、

それ以外のはまだ閉じてます。

ここに、虫が蜜を吸いに来た時を模して

花粉袋の根元の方をツンツン刺激してやると、

パフッと袋が割れて花粉を撒き散らします。

実際に目で見ることが出来てなかなか面白かったです。

花には良い迷惑だったと思いますが。

通路をてくてく歩いていくと、

ガイドさんが

「これの新芽は食べられるんですよ。」

とか言い出しました。

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どらどら、みんなで試食。

まあ普通に葉っぱの味でした。

頭上をパチリ

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さっきからそうじゃないかとは思ってたんですが、

ここって軽くジャングルですよね(笑

なんかもうすげえことになってるじゃん。

また少し歩くと看板登場。

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右下に写っている「サガリバナ」は、

夜の内に咲いて翌朝にはもう落ちてしまうという儚さ。

季節になると、水面がサガリバナの花で埋め尽くされて

それはそれは幻想的な風景になるそうです。

「その時期にもぜひ来てもらいたいですね。」

とガイドさん。

ここからは階段です。

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思ってた以上に長くて、

あと10分この階段が続くようなら

音を上げてたかも知れません。

すみません。重いんです。

途中からは少し平坦な道になり楽ちん。

ここでまたガイドさんが、

湿布の匂いのする草を紹介してくれました。

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実際にすげえ湿布臭でした。

少し正露丸も混ざってた気がします。

少し開けた所で昼飯タイム。

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さっきまで川に居たのに、完全に山の風景です。

眼前に広がっている森林のあちこちに凹みがあり、

そこに川が流れていると、

ベア・グリルスさんが言ってたのを思い出しました。

併せて

「川を下っていけば必ず人里に辿りつけます。」

という名言も思い出しました。

昼食の風景。

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ガイドさんが持ってきてくれていた

お弁当を頂きます。

女子大生の1人が蚊に刺されたようで、

患部が見事にぷくーっと膨らんでました。

女性全員が蚊の気配を感じているようでしたが、

私とガイドさんは

「え、蚊なんて居るの?」状態で

そこにはすごい温度差がありましたね。

そうそう。お昼を食べている間、

頭上からいろんな声が降り注いできてまして、

ガイドさんに聞いたところ全部セミなんだそうですが、

今まであまり聞いたことのない声がいっぱいでした。

西表島ともなると種類が違うんでしょうねー。

そしてちょっとガイドさんに質問。

私「イリオモテヤマネコ見たことありますか?」

ガ「僕無いんですよ。」

私「え、ガイドさんでも無いんですか?

  そんなにレアなの!?」

ガ「基本的に夜行性なんで、明るい内には

  出てこないですからね。

  西表島に住んでる人でも、

  年に1~2回見るかどうかくらいなんですよ。」

ということで、ヤマピカリャーに逢えるかなぁという

期待も絶望的な感じですね(笑

昼食を済ませたら、きた道を戻って

山を下ります。

帰り道に見つけたオヒルギの実をパチリ

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写真中央やや上のながーいのがそれです。

再度カヌーに乗り込み、最初のカヌー乗り場まで戻ります。

桟橋からちょっと離れたところで記念撮影。

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写真サイズも小さいからモザイクかけなくても大丈夫。

私は頭にタオルを巻いているのであって

スキンヘッドなわけではありません。

ガイドのお兄さんと女子大生が

ちょっとカヌーを交代して撮影タイム。

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ガイドのお兄さんが乗っていた

1人用カヌーは凄くスピードが出るそうです。

基本的には行きと同じような

写真になってしましそうですが

お気に入りの写真をいくつか。

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いかにも探検!みたいな雰囲気が好きです。

パドルを漕ぐ家人の頭越しにパチリ

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カヌーで進んでる感を出したかったんですが、

上手く感じ出てるでしょうか?

支流の途中でパチリ

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私が乗ってる後ろ側がやたら沈んでるように見えますが、

これは私が重いせいではなく、カヌーの仕様ですよね?

本流に戻ってからの一枚。

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開放的!ああ、また行きたいなぁ。

この後、無事カヌー乗り場まで戻って、

とりあえずカヌーは終了。

シャワー浴びて着替えたら、

車で西表島資料館へ。

西表島のいろんな生き物の剥製が展示されてます。

やはり西表島と言えばイリオモテヤマネコ

ガイドさんが

「耳の後ろに斑点があるのが

 イリオモテヤマネコの特徴なんです。」

というものの

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この剥製、耳の後ろズタズタじゃん!

子猫版。

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普通に家で飼われる子猫よりも

若干野性味を感じます。

こちらも子猫版

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剥製もさることながら

イリオモテヤマネコ子」

と書かれたプレートがちょっと可愛いです。

もしやこいつの名前!?

キシャー!って感じの剥製。

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こっちはさしずめ、

イリオモテヤマネコ怒」でしょうか。

こちらヤエヤマオオコウモリ。

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でけえです。両翼広げたら

50センチくらいあるんじゃないでしょうか。

こちら鳥の部。

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まあ正直あんまり興味ないです。

ヤシガニ

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こちらもでけえっす。

足伸ばしたら、全幅40センチくらいでしょうか。

一応喰えるそうですが、

内臓に毒がある場合があるので

ちゃんとできる人に料理してもらわないと駄目だとか。

※この数日後に現地の人に聞いたんですが、

 ヤシガニの内臓に毒があるのは、

 毒を含むソテツを餌としてるからとのこと。

 なので、市場等で売られるヤシガニは、

 ソテツを与えずに育てた食用の

 完全無毒ヤシガニであることが多いそうです。

 ちなみに、毒があるかどうかは茹でた時に

 赤くなるかどうかで分かるんですって。

こちら猪。

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西表島の猪は本島のより小さいんですよ。」

とガイドさん。

っていうか、本島にも猪居るんかい。

ここらでふと質問。

私「西表島にもハブは居るんですか?」

ガ「居ますよ。でも、こっちのハブは

  サキシマハブと言って

  本島のハブと比べると毒性が弱いんですよ。」

女「じゃあ噛まれても大丈夫なんですか?」

ガ「治療せずに放置したら危ないですけどね(笑」

こんな会話してましたが、

ちょっとwikiを見てみたら

----

ホンハブより毒が弱いとも言われる。

しかし、実際には毒はそれなりに強く、

過去には死亡例もあるヘビなので、

くれぐれもちょっかいを出したりしないように

気をつけることが望ましい。

なお、命には関わらずとも、

筋肉などが消化されることによる後遺症が残ることもある。

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とか書いてありました。

超こえー!

筋肉が消化されるとか、

私にとっては他の人以上に一大事ですよ。

気をつけよう。

カンムリワシ等の猛禽類の部。

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かっちょいー。

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ガ「この辺の猛禽類は、空を飛んでるのを

  比較的よく見かけます。

  具志堅用高のシンボルマークですね。」

でた!沖縄と言えば具志堅。

沖縄在住のABさん達でさえ、

「具志堅」という名前を

沖縄のネタのように使ってくるので、

最近では「具志堅」が完全にギャグ化してきてます。

全国の具志堅さんすみません。

悪いのは全部ABさんです。

なんとかシジミ。もうプレートがぼけちゃって読めない。

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カヌーツアー途中の泥地に居たシジミはこいつです。

この資料館はかなり狭くて、

多分10畳も無いくらいじゃないでしょうか。

あっという間に見終わりまして資料館の外へ。

資料館の入口には

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「役場移転早期実現!!」

早期実現の文字が色褪せてるところに

悲哀を感じます。

なんでも、八重山諸島には

石垣市竹富町の2つしか市(町?)が無くて、

竹富町の役場はなぜか石垣島にあるとかで、

役場に用がある度にいちいち石垣島まで行かせんなバカヤロウ。

みたいな争いが長いこと行われてるんですって。

こんな単純な話じゃないかも知れませんが、

今私が覚えてるのはこんなもんです。

資料館を後にし、一度港まで戻ります。

ふと左を見てみると

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野生のバナナ。

いや、人為的に植えたんでしょうけど

普通に道端にバナナが成ってるとは。

さすが亜熱帯の島。

道端の果物喰ってれば

働かなくても生きていけるんじゃないか。

と、また私の沖縄無職生活妄想が始まります。

道中の郵便局前にあったオブジェ。

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普通シーサーが置いてありそうなもんですが、

これは多分イリオモテヤマネコなんでしょうね。

尻を上げた姿がすごく我が家のよつばっぽいです。

港に到着し、ここでガイドさんと女子大生さん達とはお別れ。

私達は由布島行きのバスに乗ります。

グーグルの航空写真とかで見ると分かりますが、

西表島の主要道路は島の海沿いに敷かれています。

そして、主に人が住んでいるのは

島の東側のほんのわずかなスペース。

人が住んでるスペースなんて、島の面積の

5%くらいに見えます。

残りはすべて山と森林と川という

ほんとうに大自然な島なんです。

もちろんコンビニなんてありません。

都会と呼ばれる場所からきた人間が

同じくらいの水準の生活が出来るのは

ギリギリ石垣島までで、

その先の西表島竹富島小浜島、黒島なんかは

二昔前くらいの文化を残しています。

そんな海沿いの道を走りながら、

左手には田園的風景。

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この辺にくらいになってくると、

「それでも電柱は建ってるんだなぁ。」

とかおかしなことに関心を持つようになります。

右手には海。

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うん。良い景色。

この辺りは、ところどころが干潟のようになっていて

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うっすら砂浜の色が浮き上がってる場所がちらほら。

左手に中学校。

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バスに乗っている間、

車内には延々と西表島

説明アナウンスが流れてまして、

これがあまりに淡々とよどみなく喋るので

テープ流してるもんだと思ってたら

普通に運転手さんがLIVEで喋ってました。

ちょっとびっくり。

運転手さんの説明によると

この中学校は全校生徒数が1人とか2人とか

そんなレベルだそうで、

先生達は楽かも知れませんね。

生活は苦しいかも知れませんが。

さらに、西表島には高校が無いため、

中学を卒業した子供たちは

みんな島を出て

石垣島や本島の高校へ行くんだそうです。

よく語る運ちゃんだなぁ。

しかしまあ家一軒ありません。

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こういう風景を見て勝手に

「のどかなぁ」とか思ってしまいますが、

ここで生活してる人は

それはそれで大変なんでしょうねぇ。

ここで左手に牧場が見えてきました。

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ここで育った牛達が、

石垣島に渡って石垣牛になったり、

なんなら本州に渡って松坂牛になったりするんだそうです。

面積の割に牛が少ないような気がしますが

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こんなもんですかね。

マングローブに挟まれた川が見えてきました。

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ついさっきまでこんな川にカヌーで浮かんでいたわけですが、

改めて見ると、やっぱりちょっと怖いですよね。

バスに揺られて20分くらいでしょうか。

由布島に行くための水牛車乗り場に到着です。

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水牛車で干潟を渡って由布島まで行きます。

ここは、むかーし(20年前くらい?)

電力会社のCMで使われていた場所で、

水牛が海を渡っている画像に

「人口7人(だったかな)のこの由布島にも、電力をお届けしてます。」

みたいなナレーションが入るCMなんですが

覚えてる方居るでしょうか。

ごっつええ感じ」の合間によく流れてました。

ちなみに、満潮の時は

牛も溺れてしまうくらいの水位になるので

水牛車で渡れる時間は限られているんだそうです。

謎の建造物。

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水牛の待機場所か、乗客の待機場所か。

こんな感じで水牛車と

係員のおっちゃんが数人待機してます。

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水牛車は常時複数台(6~7台?)が

稼働していて、ずっと干潟を行ったり来たりさせられてます。

係員に誘導され、21番の水牛車へ。

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水牛車には10人くらい乗れるようになってます。

一番前の席を確保。

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この水牛の名前は小次郎だそうです。

ゆったりした水牛の歩みに任せて

由布島まで渡ります。

まさに牛歩。

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到着までの間、水牛テイマーのおっちゃんが

色々語ってくれたり

三線弾き語りLIVEをしてくれたりします。

おっちゃんによって話す内容や

演目は違うっぽいので、

三線LIVEしてくれない水牛車もあるんだと思います。

どんなおっちゃんに当たるかは

皆さんの運次第。

由布島到着。

水牛車の駐車場みたいなところがあって、

ちゃんと水牛車と水牛車の間に

綺麗に駐車してました。

テイマーのおっちゃんの腕の見せ所ですね。

奥の方の池では、

非番の水牛達が休暇を楽しんでます。

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この写真だとあまりはっきり見えませんが、

池の中に水牛が10頭くらい居ます。

ちなみに、水牛は汗をかかないので

水に入ることで体温調節をするんだそうです。

なので、牛車を引っ張って干潟を渡るのも

彼らにとっては水浴びみたいなもので、

それなりに楽しいんだと思います。

ただ、水位が足元くらいまでしかない時に

水牛車引っ張るのは本当にFuckin'な仕事なんだろうなと。

少し歩くと、土産やらを売っている

少し大きめの建物があります。

建物の中には水牛家系図が貼ってありました。

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写真がぼけぼけになっちゃいましたが、

黄色い丸を付けたのが

私達を運んできてくれた小次郎くんです。

こんな家系図一つでちょっと

和みます。

こちら、でっかいガジュマルの樹。

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キジムナーが住んでるアレです。

汚いおっさんになってしまった私には

キジムナーが見えないようです。

キジムナーが顔を出すまで

一日中でも張り込みしてたいです。

ガジュマルの樹を通過し、

さらに歩きます。

奥に見えるのはトックリヤシモドキだそうです。

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とにかく日差しがすごかったです。

暑い暑い。でも私は暑いほどテンション上がります。

写真を見るだけ強烈な日差しが伝わってきます。

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この岐路を右へ。

日差しに焼かれながらさらに進みます。

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いやぁ南国だなぁ。

途中、水牛と記念撮影できる場所が。

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水牛の中でも、べっぴんな雌が

この記念撮影場で働くことができるそうです。

牛のべっぴんとかわっかんね。ヒゲもじゃだし。

ちなみにここでは、島の係の人が記念写真撮ってくれます。

島を一周して戻ってくるころには

現像も終わっていて、高額で売ってくれます。

私達は買う気が毛頭無かったので

値段を見すらしませんでした。

あちこちに鮮やかな花がいっぱい咲いてます。

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あまり見慣れない花ですね。

鳥コーナー。

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暑いから鳥もずっと日陰に居ます。

コケコッコー的な声が聞こえてましたが、

今見るとあまり鶏には見えない気が。

ここの岐路をまた右に行きちょうちょ園を目指します。

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ちょうちょ園にはちょっとした目玉があるんです。

乱れ咲く南国の花を何枚か

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普段は花に興味の無い私ですが、

南国オーラ満々のこの花々で

またテンション上がっちゃいました。

私「この辺の写真撮って、

  “今こんなに南国です”って

  東京で働いてる同僚どもに送ってやろうぜ。」

家「そんな残酷なことできない。

  みんなにキレられる。」

なんてことを話しながら歩いてる内に

ちょうちょ園到着。

ちょうちょ園はビニールハウスになっていて

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ハウス内にはオオゴマダラが飛び交ってます。

そしてこのちょうちょ園の目玉は

オオゴマダラのサナギです。

知る人ぞ知るって感じですが、

オオゴマダラのサナギは金色なことで有名です。

私も実物を見るのは初めてです。

これがそのサナギ。

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中央と、右側に計2個写ってます。

どうですか、このメタリックな輝き。

葉っぱが反射して緑色になっちゃってますが、

実物は本当に金色なんです。

真っ金金。

正直、実物を見るまでは、

どうせちょっと黄色くて光沢がある程度だろうと

踏んでたんですが、

見事に金色で一本取られました。

ちょうちょ園を出て再び散策へ。

ちょっと歩くと比較的大きめの建物が。

中はお土産屋さんと、ちょっとした喫茶店

ここでひと休憩入れることにしました。

私は島バナナシェイクを

家人はシークァーサージュースを頼み

ほっと一息。

10分ほど休憩してから土産を物色。

扇子をすぐ壊してしまう同僚に

扇子を買ってってやりました。

一万円以上買うと送料無料で

送ってくれるとのことなので、

まんまと店の策略にはまって

一万円以上買ってやりました。

再び外に出ます。

順路に従い歩いて行くと、

海の生き物館的な建物が。

正直、ここは大したものは無かったです。

外に出てさらに進むとマンタの石像が!

これは記念撮影せねばなるまい。

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毎回モザイクばかりもどうかと思い、

顔に渦巻きのエフェクトをかけてみたんですが、

心霊写真みたいで気持ち悪いですね(笑

もしくは寄生獣

マンタの右側の道を抜けると海岸に出ました。

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海の向こう右手に見えるのが小浜島です。

仕事仲間Mさんのご実家があります。

正確にはMさんのご両親のご実家だったかな。

小浜島はハブいっぱいだそうです(笑

ひたすら海岸です。

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で、帰りの牛車の時刻が迫ってきてるので

ここらでちょっと急いで戻ることにします。

由布島はかなり小さい島で、

30分もあればほぼ一回り出来ます。

私達はだらだらしてたせいで

1~2箇所回れませんでしたが、

とりあえず満足です。

海岸から戻ると

海の生き物館に知った顔が入って行きました。

先程港で別れた女子大生のお二人です。

「後で由布島に行く」と言っていたので、

この小さい島ならまた逢うだろうとは思ってましたが

案の定でした(笑

お二人に軽く挨拶をして、足早に戻ります。

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帰りはタクヤ君が私達を運んでくれます。

帰りの水牛テイマーは、

テイマーが本職じゃないようで

「私普段は、植物園の方で働いてるんですけどね、

 この水牛の担当者が今休みなんで

 代わりでやってるんですわ。」

とか言ってました。

それが事実かどうかは分かりませんが、

確かにちょっと水牛が言うこと聞いてませんでした(笑

渡る途中でふと立ち止まるタクヤ

ボトン!ボトン!と脱糞を始めました。

「こいつ、こうやってわしのこと

 馬鹿にしよるんですわ。」

いやでも、おかしな話ですが、

近距離で見る脱糞もちょっと迫力ありました。

再度西表島に上陸し、

バスに乗り込み港へ移動します。

帰り道途中見えた干潟をパチリ

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これもまた乙な風景です。

そして最南端信号再び。

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まもなく港です。

港にこんな注意書きがあったので何となく撮ってみました。

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ヤマピカリャーを守るために

色々頑張ってるんですねぇ。

船で石垣島へ戻り、今日の大冒険は終了。

石垣島の港で、沖縄名物ブルーシールアイスを頂きました。

まあ、普通でした(笑

ホテルへ戻り

例によって転寝タイム。

私の寝起きが悪く、

そろそろ晩飯って時間になっても

なかなか起きないせいで

家人に結構本気で怒られました。

すみません。

今日の晩飯は

「南の島(ぱいぬしま)」

という店を予定してます。

島田紳助さん曰く、

「この店の沖縄料理が、

 沖縄で一番美味いかも知れない。」

とのことです。

この店もホテルからそう遠くありません。

iPhoneの地図を頼りに店に向かいます。

無事辿りつけました!

偉いぞiPhone

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店構えを撮影したりしてたら

タッチの差で私達より早く

大学生っぽい兄ちゃんが店に入っていき、

そこで満席になってしまいました。

何てこったい!

店のおばちゃんが、

席が空いたら電話してくれるというので

その辺をぶらつくことに。

店の周りにやたら猫が居ました。

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何を喰ってるのかは不明。

台車の上にも下にも。

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とにかく猫だらけでした。

一頻り猫を眺めた後は、

近くにあった土産物屋で時間潰し。

さっき由布島で1万円以上土産を買ったわけですが、

こっちの店の方が品揃えが良くて、

しかもここも1万円以上買えば送料無料サービス実施中。

しまった!こっちで買えば良かった!

ここで後悔するだけではただの素人です。

私達くらいになってくると、

こっちの店でも土産買っちゃいます。

会社の同僚全員用のお菓子セットと、

ヴァイオリンの先生、チェロの先生用に

それぞれ八重山そばセットを購入。

これ美味いのかなぁ。どうかなぁ。

そこに石垣島ラー油やら何やら足して

ばっちり1万円以上になりました。

金ならいくらでもある!

まあ今になって思えば、

1回の旅行の土産代が2万超とか

この人達バカじゃないの?

って感じですね。

でもその時は浮かれてるからしょうがないんです。

結構電話がかかってこず、

土産物屋を出て

もうその辺の沖縄そば屋で喰っちゃう?

なんて話をしてたら電話がかかって来ました。

ナイスタイミング!おばちゃん。

もう少しで取り返しのつかない

過ちを犯すところでした。

店に入り座敷席に案内されました。

有名店なのか、色んな芸能人がきているようで

壁には写真やらサインやらがいっぱい。

とりあえず私が視認出来たのは

BEGINと夏川りみさん。

って両方石垣出身じゃんか。

まずはお通し。

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ゴーヤの上に練り物が乗ってます。

これ、普通に美味しかったです。

メニューを見て、

物珍しいものや沖縄っぽいものを

片っ端から頼んでみました。

まずは定番の海ぶどう

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美味しかったです。

っていうか、海ぶどうって

海ぶどう自体にはあまり味無いですよね。

ポン酢味とプチプチ食感を楽しむもの?

続いて「てぃびち」

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平たく言うと豚足ですな。

結構でっかいです。

比較のために手を並べてみる。

改めて「てぃびち」をアップで。

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これが甘辛醤油で

トロットロになるまで煮込まれていて、

骨以外は全部食べられるようになってます。

美味いです。これお勧め。

そして近海魚の刺身。

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その日採れた魚を海人から仕入れてるそうで、

日によって内容が変わるそうです。

前回の旅行で、

「沖縄の刺身は期待できない」という

教訓を叩き込まれた私ですが、

この刺身は美味しかったです。

スモークタン。

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タンと付いてるとついつい頼んでしまうわけですが、

ハムが好きじゃない私にとっては、

それほど美味しいものじゃなかったです。

じゃあ頼むなよって話ですよね。

スク豆腐。

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これちょっと変わってますよね。

これぞ地元料理って感じします。

上に乗ってる魚が

かなりしょっぱ目に漬けられていて、

醤油かけないで食べます。

醤油かけないで喰ってもしょっぱい。

味はどうかと言われると、

ただのしょっぱい魚と豆腐です(笑

それ以外の感想は無い。

イノシシチャンプルー。

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イノシシ食べるのは初めてです。

今までに食べたことの無い味でした。

豚肉とラムの中間みたいな感じだったかなぁ。

普通に美味しかったです。

魚の味噌和え。

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これ、煮魚か焼き魚に味噌が

和えられてると思って注文してみたんですが、

刺身でした。

そしてこれが思ってた以上に美味い。

辛子酢味噌で鯉刺し喰ってるみたいな感じです。

前の沖縄旅行でも書きましたが、

沖縄は味噌料理が美味いです。

味噌の味が絶品。

ラフテー。角煮です。

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トロケるような柔らかさではなかったですが、

前回ホテルで喰ったラフテーよりは

遥かに美味しかったです。

ここまでで結構喰いまして、

それなりにお腹も膨れてきたところですが、

どの料理も結構なレベルで美味しかったので、

「ここの沖縄そばを食べてみたい」という

衝動に駆られまして

ついつい注文してしまいました。

ソーキそば。

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頼んで良かった!

これ超美味かったです。

スープの味が他の店と全然違う。

おでんに近いというと

ちょっと陳腐になってしまうかも知れませんが、

いろんな物が混ざった良い味してるんです。

前回、今回の旅行全部通しても、

沖縄そばはこの店が一番美味しいです。

皆さんも南の島(ぱいぬしま)に訪れた際には

是非召し上がってください。

いやぁ食べました。

満腹です。

このお店は本当に美味しかったです。

何なら明日も来たいくらいですが、

明日はもう本当に行かねばならないのです。

また来年来るかんね。

帰りにまたもコンビニでシークァーサーアイスを購入。

シャクシャク食べながら帰りました。

空を見ると星がたくさん瞬いてまして、

星好きの家人がちょっと感激。

撮影を試みるも

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三脚無しの撮影ではこれが限界でした。

家人が、ここに三脚が無いことを

心底悔しがってましたが、

まあ無いもんは仕方ないです。

そんな感じでホテルへ戻って就寝。

石垣島2日目(本当は3日目だけど)終了です。

写真に連番で名前付けてみたら、

今回の記事だけで111枚も写真載せてることに気付きました。

載せすぎですよね。

次回から多分自重します。