よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

2014日光合宿 2日目

7時くらいに起きたんだったかな。

昨日の酒もそれほど残っておらず、爽やかな目覚めでした。

何気なく、昨日着ていたシャツを手にとったところ、

なんとも言えない匂い。

香ばしいというか、食べ物の匂いというか。

鉄板焼き屋さんに行った後みたいな匂いがします。

何でだろう、考えを巡らせてみた結果、

ストーブの匂いだろうという結論に行き当たりました。

合奏練習のホールは、石油ストーブで暖を取っているので、

多分そのせいですね。

朝からそんなしょうもない考察をしてみたものの、

8時の朝食まではまだ少し時間があります。

せっかくだから俺らは早朝の散歩に行くぜってことで、

颯爽と着替えて表に出ました。

どらどら、外気温は何度かな?

20140112_temp.jpg

氷点下3度!

寒い!こんな気温の中、散歩とか馬鹿じゃないの!

と思わないでもないですが、行かないという選択肢は最早無いので行ってきます。

ペンションを出ると、坂を上るか下るかの二択を迫られます。

人生は選択の連続です。朝の何気ない散歩ですら、

どちらの道を行くか選択せねばなりません。

現実は いつも私に選択を迫る

私には それがたまらなく嫌なのだ

ならば逃げよう その先に何があろうとも

その現実からも 逃げてみせよう

私には この生き方しかできない

と、有名な某ポエムを貼ってしまいますが、

これ好きなんですよ。

一見格好良い風のセリフと、中身のダメさ加減が絶妙です。

話を散歩に戻します。

下る道は駅の方に繋がってます。

上る道はどこに繋がってんだか分かりません。

でもきっと、山頂とか大自然に繋がっているはず!

ということで上ります。

っていうか、過去にも何回か散歩してますが、

上ったことしかありません。

冬の早朝の綺麗な空気を楽しみながら、

ゆったりと道を上ります。

遠くの方から犬が吠える声が聞こえます。

ああ、そういえば去年も居たわこの犬。

警戒してるのか嬉しいのかがよく分からないんですが、

人間が近づくとすごい吠えるの。

近づくっつっても10メートルの距離から

吠え始めるので、しばらく吠えっぱなしでうるさいw

犬ゾーンを通過すると、日光恒例のスカイリムっぽい山が見えてきます。

20140112_skyrim.jpg

去年はちょうど年始休みにスカイリムをプレイしていて、

休みが終わった途端にプレイしなくなってそのまま放置ってな

想い出が甦ります。

年末年始って、下手に時間があるせいで

Steamとかで本格的なゲーム買いたくなっちゃうんですよね。

休みの間だけ燃えるんだけど、休みが明けた途端に急速冷凍。

ちなみに今年はルセッティア買いました。

話が逸れまくってますが、散歩の途中です。

途中でさらに道が二手に分かれます。

以前は右に行ったので今回は左に行ってみます。

その道は、左手は崖のような急斜面になっていて、

斜面の先は川になっているようです。

川は見えないのですが、せせらぎが聞こえます。

右手は石垣のような壁がそびえ立っており、

「落石注意」の標識が。

なんか怖いなこの道。

少し歩いていくと、道は橋になりました。

先ほどまではせせらぎでしかその存在を感じられなかった川が、

ようやく姿を現します。

橋を渡ってみようかと思ったものの、そろそろ時間なので引き返すことに。

もし、今日の昼間にまた時間があったら橋を渡ってみよう、

なんて嫁と言い合いながらペンションに戻ります。

途中、小さな氷柱を発見。

せっかくなので記念撮影。

20140112_icicle.jpg

長さ30センチってところでしょうか。

東京ではお目にかからないので新鮮。

ペンションに到着。

朝飯をがっつきます。

自宅ではまずお目にかかれないヘルシーな朝食。

20140112_hbf.jpg

彩りが良すぎて、何だか自分には不釣り合いな気分になります。

自分らしさを取り戻すために、

ピッチャーで提供されているオレンジジュースと牛乳をごっぷごっぷ飲んで

ヘルシーさを台無しにしてやります。

うーん、お腹いっぱいだ。

朝食を食べ終わったら早速練習です。

全曲を通して先生に言われたのは、

やはりフレーズ感でした。

フレーズのヤマはどこなのかを意識して、

出すところと引くところを考えて弾けということですね。

特に冬の一楽章の、16分と32分で同じ音を刻むところは、

何も考えずに弾いてると機械的な刻みになっちゃいますよね。

むしろ家で個人練習してる時なんて、いかに機械的に刻めるかに

執念を燃やしていた気すらします。

これはきっと、その昔、ギターでX JAPANの曲とか弾いてた時の名残じゃないかと思ったり。

ディストーションで歪ませたギターの刻みに音の強弱なんて無いからね!

ああ、フレーズ感フレーズ感。

練習が終わり12時から昼ごはん。

つっても、昼飯食い終わったのが9時くらいなんで、

まだ全然お腹空いてないんすけど。

昼はペンションの食堂でお弁当を頂きました。

某お子さんが、弁当箱を縛っていた輪ゴムを回収して回ってましたが、

何か去年もやってた記憶があります。

集めた輪ゴムはどうしたんだろう。

さて、昼ごはんを食べ終わったら、2時間くらい自由時間があるので、

今朝の散歩の続きに行ってきます。

他の皆さんは東照宮やら温泉やらに行かれて、

普通の観光を楽しまれていたようですが、

私達夫婦はちょっと頭がおかしいので、山に冒険に行ってきます。

ペンションを出て、坂を上り分岐路を左へ。

朝はものすごくゆったり歩いてたんで気にならなかったんですが、

昼はちょっと急ぎ目に歩いたもんで、意外と息切れしまして、

上り坂が地味に心肺に来ます。

ふう、わしももう歳じゃわい。

軽く汗ばみながら、今朝の橋まできました。

橋の真ん中まで来て川を見下ろしていると

20140112_river.jpg

やっぱりね、下の川まで降りてみたい!って思うじゃない。

誰もが思うじゃない。

どこかから下に降りられないものかとキョロキョロしていたら、

崖の壁面に巨大な氷柱群を発見!でかい!

高さはゆうに2メートルを超えてます。

あの氷柱を間近で見たい!

ということで、是が非でも下まで降りなければいけなくなりました。

とりあえず橋を渡って、降りられそうなところを探します。

ちょっと歩くと、キャンプ場のような場所に出ました。

斜面にちょっと不安な感じでコテージが建てられていて、

夏はきっとキャンプに来る人で賑わうんでしょうが、

今は真冬です。

マジで人っ子一人居ませんでした。

コテージやら水場やらを通り過ぎ、

なるべく川に近づくルートを歩きます。

ちょっと行くと、比較的斜面が緩やかな場所に出ました。

特に立入禁止っぽい雰囲気でもなかったので、

そこから川に接近してみます。

しかしまあ何ていうか、本当にここ数ヶ月、

誰も足を踏み入れてないんだろうなって具合の荒れ加減。

枯れた小枝が散乱し、岩は苔生してます。

本当にこんなところを散策して大丈夫なのかと思いつつも、

とりあえず川辺りには辿り着きました。

20140112_river2.jpg

川に沿って歩き、先ほどの巨大氷柱を目指します。

が、道中に先ほどの氷柱群よりももっと巨大な氷柱群を発見。

もうこの際だからこっちで良いや。

ちょっと近づいて記念撮影。

20140112_bigicicle2.jpg

でかい!でかいよこの氷柱。

あと寒い!

昼間はさすがに氷点下にはならず、

上の道を歩いてる時は暖かかったんですが、

川べりに降りてきてからというものめっちゃ寒いです。

氷柱の前に嫁を立たせて記念撮影。

20140112_bigicicle1.jpg

数枚程写真を撮ってたら、崖の上の方から石が転がり落ちてきたりして、

ここ危険!撤収!

とりあえず満足したので、来た道を戻ることにします。

何だかんだで都会育ちの自分にとっては、

他の人間が全く居ない山の中を歩くのは結構心細いものがありました。

そういえばペンションのご主人が

「この辺には熊も出ますが、今は冬眠中だから大丈夫なはずです」

なんて言ってたなぁと思い返しながら歩を進めます。

嫁は小さい頃は半野生児で

野山の中で遊んで暮らしてたそうで、

こういう山道とか得意みたいです。

嫁「あちこちに動物のフンがあるね。兎かな?鹿かな?」

とか言われても、こちとら何処にフンが有るのかすら分からないんすけど。

熊じゃないなら何でも良いや。

何とか人工の道まで戻ることができ、キャンプ場を後にします。

道無き道の探索は終わったので、今度は普通の道を行ってみます。

【←ハイキングコース】的な標識があったので、

ハイキングコースを踏破してやることにします。

いやしかし、普通の道を歩くのって楽ちんですね。道って素晴らしい!

道を作る人は偉大だわ。

ハイキングコースをのしのし歩いていくと、

右手が杉林のような風景になってきました。

20140112_forest.jpg

おお、何が出ても不思議じゃないぜー。

杉林の向こうには、アスレチック場のようなものと、

池、広場らしきものが見えます。

どうやらあそこがこのハイキングコースの終点のようです。

アスレチックで遊べるのかなあと若干ワクワクしながら進んで行くと、

来ました。終点。

20140112_welcom.jpg

完全に閉ざされてます。

このあまり歓迎されてない感じの「Welcome」がシュールで良いですね。

このツンデレゲートが!

夏場に来やがれってことですね。

そろそろ時間的にも良い頃合いになってきたのでペンションに戻ります。

ああ、疲れた。

ペンションに着くと、温泉組の皆さんがタクシーで帰ってきたところでした。

皆さん時間厳守でさすがです。

さあ、午後の練習です。

午後からはチェロの先生と、

ピアノの先生がスピネットで合奏に加わってくださります。

ここからはバロック色全開!

400年前にタイムスリップ。

スピネットの音色って、異空間というか、

本当に別世界の響きに聞こえます。

普段聞き慣れてないだけかな。

こちらのスピネット、普段あまり弾かれてないらしく、

調律がすぐ狂ってしまうのですが、

その度に先生が神速で調弦しておりました。

流石やでー。

お二人の先生が加わられたおかげで、

冬感がグッと増しました。

真冬のペンションで冬を演奏するこのシチュエーションがたまりませんね。

冬の一楽章では、ハーモニーについて重点的にご指導頂きました。

短二度でぶつかるのが難しいのよねー。

冬の二楽章では、とにかく伴奏のピッツィカートについてご指導頂きました。

ただ機械的に16分で弾くんじゃなくて、

ちゃんとソロのメロディに合わせて弾け!と。

ただ言うだけでは実現が難しいということで、

先生「ソロのメロディをみんなで歌ってみて」

と、合奏団みんなでソロのメロディを歌ってみることに。

不思議なもので、歌ってみるとメロディのフレーズ感が何となく体で分かり、

自分で歌いながら伴奏をしてみると、自然とメロディに合った伴奏ができるようになりました。

ううむ、言われなくても自然にこれができるようになりたい。

クリスマスコンチェルトもまた然り。

「何も考えないでただ弾いてる音楽って、聴いててすぐ分かっちゃうんですよ。」

「もっと音楽を前に進ませて。前に進まない音楽は退屈よ。」

等など、心に刺さる残るお言葉をたくさん頂きました。

言われると分かるんですけどね、言われないとできないんですよねw

「楽譜に書いてある音を鳴らす」のではなくて、

「楽譜を読み解いた上で音楽を奏でろ」ということなんだと思います。

音楽って難しいですね。

テンポ通りに音を出せてれば良いんだと思ってた時期が俺にもありました。

さて、たんまり練習したところで晩御飯です。

今日の夜はビュッフェ形式での立食パーティーです。

ワインも飲んじゃいます。この後まだ練習あるのに。

某お子さんの生徒さんのお母様と話す機会があったのですが、

「肩幅が素晴らしい」

と、10回くらい言われまして、

どうしたら良いか分からなかったです。

筋肉質な体がお好きらしいですが、今の自分は脂肪もたっぷりでやばいです。

とりあえず、子供さんに筋トレをさせる時は呼んでください!

さて料理の方ですが、ヤマメ(イワナだったかな)の唐揚げが美味しかったです。

頭までまるごと食べられました。

ヤシオマスの刺し身もサーモンみたいで美味。

皆さんが意外と食べないので、各テーブルを渡り歩いて、

残ってる刺し身を完食しておきました。うへへへ。

皆さんがもうほぼ満腹になられた頃に、

極太ウィンナーの入ったポトフが運ばれてきました。

「お一人様一本です。」

と言われたものの、皆もう全然食べないもんだから

全然減らないの。

私、5本くらい喰いましたがまだまだ余ってました。

さすがに喰いきれない。

軽くお酒も入ったところで、夜の練習です。

後はもう明日の午前に、プチ発表会を残すのみですからね。

これが最後の練習です。

この重要な練習にて、冬の一楽章ソロで

私が失敗して演奏が止まってしまうという事故発生。

先生「お酒のせいですねー」

と言ってくださいましたが、個人練習不足が原因だと思います!

ほろ酔いの練習はあっという間に過ぎ、

飲み会 2ndステージです。

この日の話で特に印象が強かったのは、

皆さんが空き巣に入られた話でした。

家に居るのに入られそうになった話や、

外から帰ってきたら部屋が荒らされていた話等、

みなさん普通に話されてましたが、

空き巣ってそんなに入られるものなの!?

怖い!怖いよ!笑えない。

もし鉢合わせしたらと思うとゾッとします。

他にどんな話をしていたかさっぱり覚えてませんが、

結局、ワインを飲み切れなかったということは覚えてます。

何たる失態でしょう。

赤ワインが5本以上余ってた気がします。

やっぱり白の方が飲んじゃいますね。

飲みやすい分消費が早いみたい。

次回は白を多めに用意しよう。

飲み会が終わったらささっと片付け。

ゴミをまとめて、テーブルを端に寄せ、

椅子と譜面台を出して、明日の合奏の準備まで済ませて解散。

素晴らしいチームワーク。

程よく酔いの回ったところで、

明日のプチ本番のために寝ます。

Zzz

この合宿は、山の冒険~氷柱を求めて~以外の箇所は、

ユリカバイオリンスクールの主催でお送りしております。

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