よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

2014日光合宿 3日目

7時頃起床。

嫁が早起きして撮った朝焼け写真。

美しいですね。

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普段東京で暮らしている時は、

心が荒んでいるので朝焼けを愛でる気持ちも

生まれませんが、こういうところに来ると、

少しだけ人間の心を取り戻したかのような錯覚に陥ります。

そんなダメ人間矯正合宿も本日で最終日です。

ベッドの上で体を起こしたものの、

「今日で終わりか」という名残惜しさと

「そろそろ家の猫達に会いたいな」という軽い郷愁が入り混じり、

そのままぼーっとしてしまいます。

そんな信楽焼状態の私の横で、

嫁はすごい勢いで帰り支度を進めています。

この嫁のおかげで私は信楽焼になれるのです。

覚悟を決めて着替えを済ませ、朝ごはんに向かいます。

朝食のメニューはほぼ昨日と同じです。

ヘルシー朝ごはん。

私も昨日と同様に、オレンジジュースと牛乳をがぶ飲みします。

朝食を済ませたら、帰り支度を済ませ、

忘れ物が無いことを確認して部屋を後にします。

旅行バッグは一時的に先生の部屋に置かせて頂き、

音楽ホールに向かいます。

さあ、これからホールでプチ本番です。

合宿の成果を披露する場です。

飲み会をするためだけに合宿してるわけじゃあないってことを

証明しなければいけません!

本番と言っても、聴衆は生徒のご父兄と、

その曲に乗ってない生徒さんだけです。

それでも、このメンバーで弾く、合宿最後の演奏だと思うと

心が引き締まります。

体も引き締まったら言うこと無かったんですが。

私は少し早めにホールに入り、

ソロフレーズの練習をしました。

昨日の夜のような事故が起きたら泣いちゃうので、

っていうかソロのフレーズは、

その日一発目の演奏では絶対弾けないことは分かっているので、

しつこく練習して体を温めておかないといけません。

ひたすらゆっくり弾いたり、リズムを変えて弾いたりして、

フレーズを体に叩き込みます。

私の経験上、16分や32分の早いフレーズは、

「付点8分 + 16分」のタータタータのリズムで練習をしておくと、

普通のリズムに戻した時にスムーズに弾けるようになります。

皆さん予定より早くホールに集まったので、

スケジュールを少し前倒しして本番を始めることになりました。

なんだってー!ぎりぎりまで練習させてよ!

という心の叫びはこのブログ内に留めておきます。

さて、冬の一楽章ですが、

事前練習の甲斐あって、本番が一番良い演奏ができた気がします。

今回に限らず、独奏でも合奏でも、

本番の演奏が一番良いという現象が多々ありますよね。

やっぱり緊張感が違うからでしょうか。

普段から本番並みの緊張感をもって生きたいです。

冬の二楽章。

二楽章も、練習の時よりも

ソリストが伸び伸びと歌っていたように感じました。

本番っていうことで、やや吹っ切れたところがあったんでしょうか。

練習の時よりも動きがしなやかで大きかった気がします。

そしてクリスマスコンチェルト。

過去2日間の記事ではあまり触れませんでしたが、

1stソリストの男の子(10歳くらい)が良い音出すんですよ。

一回目のAllegroの出だしが特に好きで、

緊迫感のある音色がたまらなかったです。

チェロの先生のアルペジオと相まって、

とっても素敵でした。

Adagioの途中、各パートのソリストだけ(?)で弾く箇所があるんですが、

ここのハーモニーと音色が美しくて、

本当に「輝かしい」という表現が相応しかったです。

この合宿中で、一番感動してたのは実はこの部分だったりします。

ああ、音楽って素敵。

そんなこんなで本番終了。

本番の演奏はあっと言う間です。

同じフレーズを何十回、何百回と弾いて練習をするのも、

この数分間の本番のためです。

本番は一回きりで、あっと言う間に過ぎ去ってしまうのが

勿体無いような気もしますが、

私はこの一回性が好きだったりします。

一回しか無いからこそ、真剣になりますよね。

本番が終わったらみんなで記念撮影。

あとは、帰りの電車が早い人から順に、

車で駅まで送って頂きます。

私達夫婦や先生を含む、合宿参加者の半分くらいが、

帰りにステーキハウスみはし

でランチを食べることになっており、

そのメンバーはまだ時間に余裕があるので、

本番終了後のホールの床に座り、

余韻に浸っておりました。

そんな私達のところに先生が来て

先生「来年の予約どうされますか?

    って聞かれちゃったんですけど、どうします?(笑)」

数日前に先生がTwitterで、来年は合宿無しにしようか的な

発言をされていましたが、ここで合宿をやめられてはかなわん!

私「来ます!」

先生「じゃあ予約してきちゃいますね(笑)」

わーい、来年も合宿だー。

そんなやりとりも終わり、

生徒の皆さんがのんびりしてる間も、

先生は、帰る生徒さんに挨拶して回っていたり、

ペンションのチェックアウト処理を行っていたりで

とっても忙しそうでした。

先生「鍵が無い!鍵見なかった?」

旦那さん「部屋じゃない?」

慌ててご自分の部屋を見に行く先生。

先生「部屋にも無い。カバンに入れてたはずなんだけど、カバンが見当たらない!」

と、またカバンを探しに行かれる先生。

私が今まで見てきた中で、

先生が最もテンパっていた瞬間だった気がします。

そして先生のカバンは、ホールのチェロケースの陰の

見えづらい場所にあったというオチでした。

先生の方も一段落され、

ペンションの方に金谷ホテルまで送って頂くことになりました。

人数が多かったので、二手に分かれました。

私達は先発組。

車でホテルの正面玄関につけて頂いたところ、

年配のホテル従業員の方が「宿泊のお客様だろう」と

出迎えに来られました。

しかし、私達は実はホテルに用があるわけではなくて、

敷地内にあるステーキ屋さんに来ただけなのです。

従業員の方は荷物を運んでくれようとしましたが、

「あ、大丈夫です。そういうんじゃないんで」

みたいな感じになってしまい、

何だか微妙な関係になってしまいましたw

後発組の到着を待つ私達。

外で待ってると寒い!

でも、微妙な関係になってしまったせいで

何となくホテルの館内に入りにくいという、

これまた微妙な雰囲気。

こういうところが日本人っぽいですね。

そんな雰囲気を物ともせず、

ふらーっとホテル内に入っていかれるチェロの先生。

ナイスガッツ!

数分後に表に出てこられて、

「お土産屋さんがあるので、

 お土産を見てる振りをして温まると良いですよ」

とのことで、私達もちょっと温まりついでに

お土産屋さんに行ってみました。

お土産屋さんで物色していると、

ハンドウォーマーなるものが売っているではありませんか。

こ、これは!

私がヴァイオリン練習時に汗よけのために着けている

軍手の代わりになるのではないか!?

見た目もちょっとオシャレだし!

ってことで早速購入。

ちなみに、家に帰ってから試してみましたが、

20140113_warmer.jpg

暑くて無理でした。さすが防寒具。

程なく後発組も到着し、

ステーキハウスみはしへ移動します。

二昔くらい前を彷彿とさせる、雰囲気のある室内。

何だか良い匂いが漂ってます。

壁には、チーズケーキ「ニルバーナ」の宣伝ポスターが貼られていました。

なんでニルバーナなんだ……。

注文内容は事前にお店に伝えてあるため、

基本的には待つだけです。

皆様思い思いのコースや、単品での注文をされており、

何だか聞くところによると、私達夫婦が一番高いコースを注文していたらしいです。

この原因は、数日前、仕事中に嫁からskypeでメニューを聞かれたんで、

あんまりちゃんと内容を見ずに選択してしまったせいだと思います。

でも冷静に選んでも同じ選択をした気もしますが。

そんなコースの料理はこちら。

オードブル。

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豚肉と何かの料理だった気がしますが、

異世界の料理名だったので全然覚えてません。

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サラダ。湯葉が入ってました。

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マイタケのスープ。

本当にすごいマイタケ風味でした。

そして本日の主役

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テンダーロインステーキ。

ちなみに私はサーロインステーキにしました。

両方食べたいという貧乏性。

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写真の角度が悪くて肉しか無いように見えますが、

ちゃんと後ろの方にお野菜もあります!

食べてみた結果は、圧倒的にテンダーロインの方が美味しかったです。

いや本当に。テンダーロインを選ばない理由が無いくらい

テンダーロインの方が美味しかったですよ。

もしこのブログを読んでいる方が、みはしに行かれる際には

とりあえずテンダーロインを選ぶのが無難ですよ。

デザート。

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高級な感じで美味しかったです。

たまに食べる分には良いですが、

やっぱり自分はコンビニのシュークリームとか

パピコとかの方が口に合います。

先生と同じテーブルだったので、

「合宿前に、冬を70で弾きたいとか言ってすみません」

と懺悔しておきました。

他の皆さんも、70は無理があるんじゃないかと思っていたようで、

もうホントすみませんでした。

食事も終わり、いよいよ駅に向かいます。

まだ帰りの電車まで1時間以上あったので、

歩いて東武日光駅まで向かうことになりました。

外に出ると雪がぱらついてました。

晴れてるんですけどね。

旅行バッグを引きずりながら駅まで向かいます。

雪が舞ってるくらいなので、結構寒かったです。

途中、郷土資料館のような建物があり、

生徒の皆さんはそこで温まりついでに休憩。

そこで先生達と一旦お別れ。

建物内には、日光近辺の山を模った模型のようなものがあったり、

樹齢千年だかの木の年輪が飾ってあったりしました。

年輪の要所要所に、

1833年 天保の大飢饉

といった感じで、

その年にあった事件等が記されていて、

色々と歴史を感じましたが、

そんなこと書かれてもという気もしました。

みんなで椅子に座り、

音楽のこと、楽器のこと、楽器屋さんのこと何かを

お喋りして、気付いたら30分くらい経過してました。

駅に行かなきゃ!

そこから駅までは結構すぐでした。

見慣れた駅前の風景。

いつものお土産屋さんで、

湯葉と生ワサビを買います。

そして駅の売店で、会社のみんな用に

湯葉饅頭を購入。

今年は変な土産を買わなくて済みます。

土産を買い終わったら、思ったほど時間に余裕が無くて、

急いでホームに向かいました。

皆さんもう乗車されていて、一緒に帰路へ。

行き同様、下今市でまた乗り換えです。

さあ、ここからが真骨頂ですよ。

でっかい旅行バッグとチェロケースを持って、

電車で移動する際の最適解とは?

答えはこちらです。

20140113_traincom.jpg

個室。

4人座れるようになってます。

私達2人と旅行バッグとチェロとヴァイオリンとでいっぱいでしたけど。

この個室、普通の特急券と乗車券に3,600円を上乗せすれば取れます。

1人3,600円ではなくて一室で3,600円なので、

4人で取れば1人900円で済みます。

意外と安く快適さをゲットできるので、

皆さんも機会があれば是非。

外の景色でも楽しもうかと思ったんですが、

日差しが強烈で景色どころじゃなかったです。

即座にカーテンを閉めました。

ゆったりとした個室で、合宿であったことや感じたことなどを

嫁と話しながら、早くも想い出に浸ってしまいました。

北千住で降り、あとはいつものルートで家に帰ります。

ワイン4本が無い分、帰りは旅行バッグが軽かったです。

家に到着した途端に、

「明日から仕事」とかいう現実に

押し潰されそうになったので、

とりあえず近所の寿司屋に行って英気を養いました。

これにて2014年の日光合宿は終了しました。

もう来年の合宿が待ち遠しいです。

鬼が笑ってるかも知れませんが、

笑いたい鬼には笑わせておいたら良いです。

この素敵な合宿は、ユリカバイオリンスクールの主催でお送りいたしました。

来年もお送りする予定です。

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