よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

ひと夏のロマンス~弱肉強食~

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2018年7月21日(土)

今日も良い天気です。

外は猛暑です。

こう暑いと、外に出かけたくなるというものです。

私は、夏が大好きなんですよ。

体の奥からエネルギーが湧いてくる感じで、

家でじっとしていられません。

意味も無く、炎天下の中、公園に出かけて

広場でダッシュしてしまった挙げ句に、

足の筋を痛めるくらいエネルギーに溢れてます。

というわけで、今日も出かけることにします。

今日はセミレンジャーは非番なので、

昼間にウォーキングと洒落込もうじゃありませんか。

嫁(助手)と一緒に公園にウォーキングに行きます。

セミレンジャーをしてようがしてまいが

結局は公園に行くのです。

シム達は公園が大好きなので仕方ないのです。

公園に着いた時に、

メインの広場とは別の、

人気の無い休憩スペースのような

場所があり、そこに入ってみたんです。

これが過ちでした。

ここに立ち入ったせいで、

私達はウォーキングどころでは

なくなってしまったのです。

まず、地面を見ると

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あちこちにボコボコと

穴が空いています。

アップにするとこんな感じ。

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セミの幼虫が這い出た跡だろうか、

と思いつつ穴を観察しながら

牛歩で歩いていると、

こ、これは!?

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どこからどう見ても

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カブトムシじゃないですか。

先日のセミレンジャー中に、

この公園には野良カブトムシが居ることを

知った私ですが、

まさかこんなにあっさりと

遭遇するとは思ってませんでした。

あちこちに空いていた穴は、カブトムシの成虫が

這い出した穴なんでしょうか。

めっちゃいっぱい穴空いてますけど、

ここにはこんな数のカブトムシが?

地面を注視して歩いてみると、

そこかしこにカブトムシ達の残骸が……。

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こ、これは一体。

ここで何が起きたんでしょう。

ちょっとあちこちを見て回ることにします。

とりあえず、ニイニイゼミを発見。

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この写真の中に2匹います。

おわかりいただけただろうか。

右側のは、樹皮の色に合わせて茶色くなってます。

擬態の能力があるんでしょうか。

ニイニイゼミは、なんだか低い場所に

止まってることが多くて、

撮影しやすいです。

ふと、茶色い木の表面に不自然な緑色を発見。

近づいてみると、カマキリの赤ちゃんでした。

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ドット絵みたいになっちゃってます。

かなり高いところに居たので、スマホではこれが限界でした。

小さいカマキリは、おしりがプリッと上に反っていて、

チョコボみたいで可愛いです。

ちなみに、この写真ではカマキリは上を向いていて、

おしりをこちらに向けています。

カマキリが遥か上方に行ってしまったので、

別の木を調査することにします。

とある木の裏側に回り込んでみると、

居たー!

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カブトムシやー。

しかも真っ最中。

ひと夏のロマンスに燃える二匹。

彼等にとっては、一生に一度のロマンスかも知れないわけです。

彼等の命は、この夏で尽きるのですから。

木札の裏にも、もう一匹のオスカブトがいました。

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こちらは羽化に失敗したようで、

羽がズタズタです。

ああ、切ない。

でも頑張って強く生きて欲しい。

この木の周囲には、

カブトムシの残骸が一際多く散らばっていて、

まさに惨状と呼ぶに相応しい光景。

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ベルセルクでいう”蝕”状態と言えるでしょう。

ここでカブトムシ界のゴッドハンドが……。

彼等は捧げられた贄なのです。

頭と前足だけになってなお

動いている個体もいました。

キツい。これはビジュアル的にキツい。

こんだけ動いているということは、

おそらく凶行は1~2時間以内くらいに

行われたんじゃないでしょうか。

犯人の目星は大体付いてるんですが、

まだ状況証拠に過ぎません。

現場を押さえなければ!

引き続き、周辺を見て回ります。

しかしまあ、あちこちにセミの抜け殻があります。

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お馴染みのニイニイゼミ

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木の杭(?)に抜け殻。

膨大な数が羽化してるんですなあ。

鳴いてるニイニイゼミを動画で撮ってみました。

体は小ぶりですが、鳴き声はパワフル。

羽化に失敗したまま固まってしまった

ニイニイゼミを発見。

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頭が出たところで止まってしまい、

そのまま乾いてしまったんでしょう。

しかもまだ生きてました。

せめて殻から引っ張り出してやるべきか、

放置しておくべきか、

中々悩むところですが、

一応引っ張り出してみました。

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お腹がブルブルと震えていて、

本能で鳴こうとしているのかと思うと

中々切ないです。

飛べないし、鳴けないしでは、

こいつにはほぼ100%未来は無いでしょう。

でも、せっかく地表に出てきたんですから、

せめて殻からは出してやりたいという

人間のエゴです。

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一応、自力で掴まることはできる様子。

ろくな結末は待ってないかも知れないが、

とりあえず生きるんだ。

こんな記事を書いているくらいなので、

皆様お分かりと思いますが、

私は虫が好きです。

虫の何が良いって、

生きるのに一生懸命に見えるところが

良いんです。

悩みや迷い等一切無く、

己の使命を全うすることに

全力を尽くす、マシーンのような

生き様が良いんです。

足がもげようが、

羽が無かろうが、

奴らはそんなことで絶望しません。

体が動く限り、

命ある限り、

その生を全うしようとします。

そんな姿に私は心を打たれるのです。

ちょっとしたことで

心がへこんでしまったり、

何かを諦めそうになったりする、

心の弱い私は、

無心に生きる虫から

パワーをもらうんです。

自分語りが過ぎました。

引き続き、周囲を見て回ります。

なんだか、地面に謎の黄色い物体があるんですが、

これはなんでしょう。

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キノコ?

粘菌?

一通り見て回って、

20分くらい経ってから、

先程のカブトムシカップルを見に行ったら、

まだロマンスの真っ最中でした。

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さすが、気合入ってる。

少し足を伸ばして、

公園のメイン広場の方へ行ってみます。

途中、金属フェンスで

羽化したセミの抜け殻を発見。

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こっちも気合入ってるなあ。

よくこんなところに掴まれるものです。

メイン広場に到着。

こちらは相変わらずのセミ天国。

こちらの木はなんと

セミの抜け殻が5つ並んでました。

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セミ五連星。

左上から右下にかけて、斜めに5つ並んでます。

葉っぱの裏側も、羽化の場所として人気があるようです。

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この写真の中だけで、多分3つの抜け殻があります。

こちらは羽化に失敗したセミ

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アリのごちそうになってます。

体の中がすっかり空洞になってました。

こちらでもカマキリを発見。

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先程のより少し大きいですが、

まだあどけなさの残る子供です。

動画も撮ってみました。

ヒットマンスタイルのように、

リズミカルに揺れながら登っていきます。

なぜか岸に上がっている水鳥達。

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人間が近づいても逃げる様子がありませんでした。

水の中に居た方が涼しそうなのに。

メインの方を一周したら、

再度カブトムシ地獄の方へ戻ります。

私達が戻るやいなや、

犯人は姿を現しました。

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颯爽と現れる漆黒の影。

カブトムシを喰い散らかす悪魔。

その正体は、予想通りコイツでした。

その悪魔は、目にも留まらぬ速さで、

とある木の裏側に回り込みました。

ああ、そこは! そこはあああ!

カブトムシ達がひと夏のロマンスに

燃えていた木じゃないかあああ!

木の裏から現れる悪魔。

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ぎゃああああ。

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何かくわえてるううううう。

急いで現場に駆けつけてみると、

そこに在ったのはカブトムシのオスの姿のみ。

メスの姿はどこにもありませんでした。

メスは多分、これでしょう。

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なんてこった。

よりによってメスを持っていくとは。

ひと夏のロマンスが……!

次世代の命が……!

まあ、カラスからしたら

メスの方が栄養豊富で美味しいのかも知れませんが。

ちなみに、オスは木札の裏に避難してやがりました。

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あんなに愛し合った彼女を捨てたのね!

お前のそのツノは飾りか!

と言いたくもなりますが、

カブトムシなんて樹液を甜めるだけの穏健派なので、

あんなツノ一本でカラスに立ち向かえと言われても

無理難題というものです。

これが自然というものですよね。

どんなにロマンスに燃えていようと、

次の瞬間には

別の生き物の腹の中に収まっている。

これぞ弱肉強食。

あんなにカラスに

喰われまくってたら

公園のカブトムシは絶滅してしまわないのかしら、

と思ったりしますが、

カラスに喰われるのは

今に始まったことじゃないはずなので、

きっとこれで生態系が保たれてるんでしょうね。

そう言えば穴の中のカブトムシは

無事なんだろうか。

見に行ってみると無事でした。

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良かった。

お前は生きて、生きて、生き抜いてくれ!

なんて言っていても、

こいつも5分後くらいには

カラスに喰われてるかも知れないと思うと

夢も希望もあったもんじゃないですね。

気軽にウォーキングに来たつもりが、

気づいたら2時間くらい虫と戯れてしまったので

いい加減帰ることにしました。

って、公園を満喫しすぎじゃないですかね私達。

家に帰ってパピコ(チョココーヒー味)を食べました。

夏はパピコですよ。冬でも食べますけどね。

自然の厳しさも何のその、

パピコを食べれば私はハッピーです。

パピコうめえ。