よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

腹身大作戦

この記事は、腹身に命をかけた、ある夫婦の物語である。

なんて、ドキュメンタリー風に始めてみたわけですが、

今日はちょっと、腹身大作戦について語りたいと思います。

まず、私はスシローが大好きです。

そして、この季節のスシローといえば、

寒ぶりが美味いのですよ。

20190302_buri.jpg

(やや赤みを足して、美味しそうな色合いにしております)

そして、スシロー通の皆さんなら、ご存知かと思いますが、

レーン上に、たまに「ぶり腹身」が流れてくることがあるのです。

ぶり腹身は、パネルから注文することはできない、

幻の逸品であり、出会えるかどうかは、運次第。

一期一会なのです。

今日(3/2)、私と嫁は、このぶり腹身をがっつり食べるために、

腹身大作戦を決行することに、相成ったわけでございます。

そんなもん、普通にスシロー行って、流れてくるのを

待ってれば良いんじゃないの?

なんて思ってる、そこのあなた!

甘い! 甘海老より甘いです。

そんなに甘いなら、私が食べてしまいましょうか!

ぶりの腹身は、超人気なのです。

たまに3皿くらい流れてきては、

強者達の手によって、あっという間に取り尽くされてしまい

弱者の手には渡りません。

腹身を食すためには、

自らが強者になるしかないのです。

素人の皆さんに分かりやすく書くと、

ぶっちゃけ、調理場に近い席に座れるかどうか、が

勝負を決めるのです。

私の行きつけのスシローは、土日祝は、10:30オープンなので、

少し早めに家を出て、決戦に備えます。

基本的には、早めに案内された方が、

有利な席に座れるのです。

愛車である、ゴキブリ色のシエンタを駆り、

スシローに到着したのは、10:20、悪くない時間です。

しかし、店の前には、すでに開店を待つ先客の姿が!

そこそこご年配の男性2名。

顔に刻まれた年輪から、ベテランのオーラが滲み出ています。

「くっ、まさか、こやつらも、腹身狙いなのか」

と、目に映る人間、全員を敵視してしまうナイフのような私。

ベテラン二人の後ろにも、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた、若夫婦が。

「ま、まさか、この赤子ですら、腹身を狙っているというのか!」

と、冷静に考えれば、寿司など食べられないであろう赤子にまで、

敵意を向けてしまう、太刀魚のような私。

開店までの10分間、緊張感を絶やさぬよう、

Kindleで「御緩 漫玉日記」を読んで、待ちます。

10:30、店のドアが開きます。

ここが、この作戦の成否を決める、

まさに天王山と言っても過言ではない瞬間です。

さて、ここで、スシローに対して、

大して熱意も無い、普通の皆様のために

簡単な図解を用意しました。

四角 = テーブル席

矢印 = レーンと、その向き

20190302_lane.png

もうお分かりかと思いますが、

数字が若いテーブルほど、

レーン上の皿に、優先的に手を出すことができます。

しかし、問題なのは、店の都合で、

客を案内する際に、下記のような順番

1 2 3 4 8 7 6 5

で、埋めていくケースが多いということです。

今日、私達の前に居たのは、

ベテラン2名と、赤子連れ若夫婦の2組。

私達は、3組目です。

順当に行けば、私達のテーブルは3番です。

しかし、ここで運が、私達に味方をしました。

2組目の若夫婦さんが、

ベビーカーの置き場所の都合で、

8番に通されたのです。

これにより、私達は、2番のテーブルに着くことに成功しました。

さあ、テーブルに着き、

「まずは普通の寒ぶりで小手調べと行こうじゃないか」

と、注文パネルを操作する私達の前に、

とんでもない光景が!!

メニューの中に、「寒ぶり」が無い!

「はまち」になっている!

そうか。今日はもう3月。

おそらく、寒ぶりを名乗れるのは2月までなのでしょう。

作戦の根底を揺るがす自体に直面した我々の取った行動は、

でも、まあいいか、と、はまちを頼むことでした。

出てきたはまちを食べてみると、美味い!

っていうか、これ寒ぶりじゃん。

先週喰った寒ぶりと、完全に同じ味がします。

この冬、毎週スシローに来てる私が言うんですから、

間違いありません。

寒ぶりの時は、ぶり腹身が、たまに出てきたんですが、

はまち腹身も出てくるんだろうか、と疑問を感じつつも、

はまちを食し続けます。

これは、私達の勝手な推測なのですが、

普通のぶりをたくさん出す(レーンに流す)ほど、

調理場でぶりのサク的なものが処理されていき、

腹身部分は、普通のぶりとしては出さずに

取ってあるんだと思うんです。

で、一定量の腹身が貯まると

腹身がレーンに放出されるのかなと。

もしかしたら、調理場の人が気分で流してるだけかも知れませんが。

とにかく、私達は、自分達の持論を信じ、

作戦を遂行します。

上記の仮説が正しければ、

ぶりが、はまちに変わったところで、

はまちを食べ続けていれば

腹身は流れてくるはずです。

店内での作戦開始から、30分ほど経過した時、

ついに来ました。

はまち腹身です。

20190302_harami.jpg

どうですか!

これが1皿100円ですよ。

3皿流れてきたのを、全部取りました。

取れなかった方々には申し訳ありませんが、

これが勝負の世界なのです。

しかし、この日は、いつもと違っていたのです。

なんだか、知りませんが、10分おきくらいに、

腹身がばんばん流れてきまして、

さすがにもう喰えない、パス、ってなるまで

腹身を食べることができました。

身も蓋もない書き方をすると、

別に、早く来る必要はなかった、

ということです。

最終的には、はまちとはまち腹身とで、

大体20皿喰いました。

20190302_sara.jpg

先週まで、私達にとって

スシローは寒ぶり屋さんだったのですが、

今週からは、はまち屋さんになりました。

というわけで、

ただ、ちょっと早めにスシローに行って

腹身を喰っただけの話を、

ここまで長く書いてやりました。

最後にさらにぶっちゃけると、

腹身は、言うほど人気でもないことも多く、

普通にレーンを何周もしてることもある、

幻の逸品でもなんでもないネタです。

私は大好きですけどね。