よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

逆流性食道炎の手術を受けました その2

前記事:逆流性食道炎の手術を受けました その1

今回は、実際に病院に行って、

手術を受けることになるまでの

流れを書きます。

実際の手術の話は次回書くので、

まあ待ってください。

私が最初に病院に電話をしたのは

2017年4月中旬で、

予約が取れたのが5月頭でした。

個人的な気持ちとしては、

四の五の言わずに、

初診時にそのまま手術してくれって

いうくらいの勢いでしたが、

当然そんなわけにはいかず、最初は問診。

5月頭に病院に行き、問診の結果、

「逆流はしてそうですねー」ということで、

後日に胃カメラバリウム検査をすることになりました。

5月半ばに胃カメラをしました。

やはり食道の炎症はあまり無く、

逆流性食道炎としては大分軽度でした。

ですが、噴門はガバガバでした。

典型的な食道裂孔ヘルニアということでした。

「そこら辺の食道裂孔ヘルニアのサンプル写真よりも

 大きく開いてますね。

 これだけ開いてれば、そりゃ逆流もしますよね」

と、医師が喜々として言っていたのを覚えています。

よーし、それなら手術だろう!

さあ、手術の日程を決めようか!

と、意気込む私ですが

この医師は、まだ私を焦らします。

「では次に、phモニタリング検査をしましょう」

これは、センサーを付けた管を

鼻から食道~胃まで挿入し、

食道と胃のph(酸性アルカリ性)を

測定するという検査です。

胃の中は胃酸が出てるから酸性で、

食道は中性なのが正常です。

逆流すると、

胃酸が食道に上がってきて食道が酸性になるので、

このセンサーで逆流度合いがわかる

という理屈です。

24時間を通して検査し、

1日の内に、どれくらいの時間、

逆流が起きているかを調べます。

ただ、私は逆流に関しては

もうすぐ10年選手になろうかという

ベテランなので、

今更、逆流してるかどうか検査しましょうと言われても、

逆流してるに決まってんだろ!

こんな茶番は良いから早く手術をしてくれ!

というのが本音です。

その思いが溢れてしまい、

ついつい医師に対して

「これ(この噴門の開き具合)で

 逆流してないなんてことがあるんですか?」

と聞いてしまいました。

その結果、

・病院としては、手術をするに相当する状態かを

 検査する必要がある

・大した検査もせずに手術をして、

 もし症状が改善されなかったとあっては問題になる

と、至極もっともなことを諭されました。

「こういう根拠があって手術をするという判断をしたんですよ」

という証拠を残す必要があるんでしょう。

それが大人の世界ってもんです。

すみません。気が逸るあまりの愚問でした。

5月末、改めて病院に行き、phモニタリング検査をします。

鼻からセンサーを入れられ、

あっという間に設置完了。

ポシェットのようなものに機器を入れて携帯します。

この機器に、自分の胃と食道のphが

リアルタイムで表示されます。

何これ面白い。

「このまま会社に行って、

 普通に24時間生活してまた明日来てください」

と言われ、言葉のままに会社に行きました。

会社に着くと、それはもう会う人会う人に

「どうしたんですか?」

と聞かれる始末。

私、自分がどんな風貌になっているか

あまり理解してなかったんですが、

改めて鏡を見てみると、

私の鼻の下や頬には、

管が抜けることを防止するための

固定用テープが貼られ、

鼻へ挿さっている管も結構目立ちます。

なんか、人造人間になった気分。

いかす。

とりあえず自席に着くなり、

プロテインを飲んでみます。

すると、みるみる胃の中が中性に近づいて行きます。

胃の中にものが入ると、

胃酸が中和されるからですね。

プロテインを飲んだくらいでは逆流せず、

食道は中性のままでした。

体を起こしてますしね。

しかし、ちょっと気を抜くとげっぷが

胃から上がってきて、げっぷの後数秒は

食道が酸性になったのが確認できました。

phモニタリングが面白くて仕事どころじゃないです。

ちなみに、胃食道逆流症の症状のひとつとして、

げっぷがでやすい、というものがあります。

私も、いつの頃からかはもう覚えてませんが、

食後にとにかく大量のげっぷが出ます。

1~2秒くらいのげっぷが数分おきに

出てくるというレベルです。

自宅に居る分には、好きなだけしたら良いですが、

人と会ってる時、特に仕事で他社の方と

食事してる時なんかは、

なかなかつらいものがありました。

そして、このph検査、思ってたよりもしんどくて、

鼻の奥に異物感はあるし、

喉の奥を通ってる管が喉に触れて

えずきそうになります。

私はこの日、多数の同僚と長時間の

面談をしないといけなかったのですが、

喋ると喉の奥の管が震えて、

喉が刺激されて吐きそうになるので、

全く面談にならず、早々に早退しました。

普通に生活しろと言われても、

思ったほど普通にできなかったですw。

さて、ここで一つ考えなければいけません。

この検査結果次第では

「逆流してませんね。じゃあ手術は無しで」

と言われてしまいます。

私は、この頃はなるべく逆流しないよう気をつけてますし、

晩御飯も基本食べない生活をしています。

ですが、その結果、逆流してないという

判定をされては本末転倒です。

今日は私のプライドにかけて

逆流をさせようじゃありませんか。

これは気合を入れるなという方が無理というものです。

家に帰ってから、

再度プロテインを飲み、

今度はすぐに横になってみました。

するとどうでしょう。

食道がみるみると酸性になっていきます。

おお、逆流してるじゃーんと

テンションが上がる私ですが、

体は不快なので早々に起き上がります。

横になれば逆流することが証明されたので、

あとは晩御飯に脂っこいものを

がっつり食べて、

様子を見ながら横になれば盤石だろう、と

考えました。

そして晩御飯。

がっつり食べた結果、横になるまでもなく、

食道は酸性になり、胃は中性に。

この

胃:中性

食道:酸性

という状態は2時間強くらい続きました。

胃酸が食物に中和されて、

胃が中性になるなら、

食道でも同様のことが起きるんじゃないかと思うんですが、

食道はなぜか長時間酸性のまま。

これは少し不思議な気がしました。

0時くらいには、食道が中性に戻り落ち着いたのですが、

そのまま横になるのはまずい感じがしたので、

この日は2時くらいに寝ることにしました。

横になった瞬間に、数秒だけ食道が酸性になりましたが、

それ以降は中性に落ち着き、

体感的にも逆流はしてきませんでした。

なぜかその日は平和に眠ることができました。

翌日、病院で機器を外し、検査結果はまた後日。

6月上旬、再び病院に行き、ph検査の結果を聞きました。

医師「いやぁ、逆流しまくってますねw」

と半笑いで言われるくらい逆流してました。

24時間の内、逆流の時間が4%を超えると

「まあ、病気だよね」と判断されるレベルらしいのですが、

私は驚異の20%超えを記録してました。

まあ、少し本気を出せばこんなもんですよ。

これにてめでたく

「これはもう手術をしましょう」

というお言葉を頂き、7月頭に手術をすることとなりました。