よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

逆流性食道炎の手術を受けました その4

逆流性食道炎の手術を受けました その1

逆流性食道炎の手術を受けました その2

逆流性食道炎の手術を受けました その3

前回、無駄に引きを作りましたが、

今回は少し別の話から始めます。

まず、術後のお腹の痛みはどうなのかという話。

あくまで私の場合ですが、

基本的に通常時は痛くなかったです。

何かの拍子に腹筋に力が入ったりすると痛みます。

前かがみになったり、しゃがんで

重いものを持ち上げようとすると痛んだ記憶があります。

そんな私が、術後どれくらいで

筋トレをしたのか。

記録を見てみたところ、

なんと術後1週間で、

リハビリと称して筋トレしてました。

腹筋に力が入ると痛いという状態で

筋トレなんで出来なそうなもんですが、

種目次第で意外といけました。

【意外といけた種目】

ダンベルプレス

チンニング

・ショルダープレス

・サイドレイズ

【いけない種目】

・腹筋系(クランチ、レッグリフト)

・ローイング系

デッドリフト

・スクワット

雑に分けると大体こんな感じです。

お腹に負荷がかからなければいける、という感じですね。

ただ、ダンベルを使う場合は、

ダンベルを床から持ち上げる時に

傷が痛むので注意が必要です。

ちなみに、術後1週間くらいの

傷口はこんな感じです。

20170709_scar.jpg

こんな感じの傷がお腹に

5箇所あります。

本当は全体像を見せたいところなんですが、

ちょっと毛深くて

お見苦しい感じかと思ったので自粛します。

傷口の面積は小さいのですが、

なんせ、この穴から器具やらカメラやらを

体内まで突っ込んでるので、

見た目よりも傷は深いのです。

きっと中の肉はずたずたです。

なので、見た目よりは痛いです。

ですが、この傷の痛みも、

術後大体1ヶ月くらいで無くなりました。

手術から1ヶ月後には、

デッドリフトもスクワットもバリバリしてました。

なので、運動が趣味という人でも、

術後1ヶ月もあれば趣味に復帰できると思います。

さあ、そして逆流がどうなったのかという話に戻します。

術後1ヶ月ほどした頃、

私はいつものようにプロテインを飲み、

少し横になっていました。

うとうとして、ふと目覚めた瞬間、

胸に懐かしい不快感がありました。

胸焼けとまではいかないまでも、

(もはや胸焼けを感じる神経が麻痺してる可能性有り)

胃の中のものが食道まで戻ってきて

喉の奥でモニョモニョしてるような独特の感覚。

あれ、これ逆流してない?

前の記事にも書いた通り、

手術後は噴門が狭くなります。

なので、胃の中の空気が

押し出されることもそうそうなくて、

げっぷがほぼ出なくなり

お腹が張って若干気持ち悪いという状況が続きます。

それでも、逆流するより

マシなんですけどね。

ところが、この日を境に、

盛大にゲップも出るようになってしまい、

自分の中では完全に

「あ、これもう噴門開いたわ」

という認定が下されました。

逆流が無くなったほんの1ヶ月弱でした。

儚い夢でした。

おかしいなあ、食事もちゃんと柔らかいもの中心で、

噴門に負荷をかけないようにしていたつもりなのに。

よーし、じゃあ焼き肉食べ放題に行くか!

もういい! もう喰っちゃう喰っちゃう。

もう”摩り下ろした何か”みたいな

食事にはうんざりなんだ。

どうせ噴門開いてんだから、

もう何喰ったって大丈夫だろう。

という判断を下した私は、

すぐさま焼き肉食べ放題に行き、

一応よく噛んで肉を食べました。

肉うめえ。

こうして、私は食生活を手術前の状態に

サクッと戻して、

肉を食いまくる生活を手に入れたのでした。

その数日後に、病院で定期検診があり、

逆流復活の旨を医師に告げたものの

「手術は上手く行きましたし、

 そんなにすぐ開いちゃうってことは

 無いと思いますよ。

 気のせいじゃないですか」

とのこと。

そうは言ってもねー、

手術後には無かった不快感がねー

復活してるのよねー。

とりあえず、胃カメラをしようじゃないか。

噴門がどうなってるのか見てみよう。

話はそれからだ。

ということで、

半ば強引に胃カメラをお願いし、

1ヶ月後くらいに胃カメラしました。

胃カメラの結果、

噴門はビシッと閉じていて、

胃の上部を折りたたんで作った弁も

しっかり形成されていて、

医師も

「ばっちり閉まってますよ。

 これで逆流するということは

 あまり考えられないです」

とのこと。

むぅ。まさかこんなに閉まっているとは。

自分の噴門が閉まっていることに

落胆するという皮肉な状況。

私は敗北しました。

だって、開いてれば

また手術で閉じれば良いんだもの!

ちなみに、術後にも症状が治らない、

または再発してしまう人というのは

10%程度の確率で居るそうで、

ここで自分がその10%を引き当ててしまうとはねー。

さらに言うと、

外科的には問題なくても、

患者本人に不快感があるという現象は

しばしばあるそうで、

そうなってくるともう外科で治すことは難しいんですって。

外科医からすると、

物理的には問題がないのに、

患者には不快感があるという状況なわけで、

何かしようにも物理的にできることが無い、

という状況になってしまうんですね。

噴門は閉まってるのに不快感があるとか、

もう手の打ちようがありません。

いや、一つ、望みがあるとすれば、

それは痩せること。

噴門が閉まっている以上、

以前より逆流しづらくはなっているはずです。

あとは、腹部の脂肪を落として、

胃に圧力がかからないようにするのが

最後の手段です。

いや、むしろ最初の手段だったのかも知れませんが。

というわけで、

手術後の食生活で

強制的に少食に慣れさせられたのを活かして、

そのままダイエットをすることにしました。

手術からほぼ1年が経過し、

現在(2018/7/3)

体重は16キロほど落ちました。

多少痩せた結果なのか、

少し逆流が収まっているのが

体感できています。

手術前は、本当にタイミングを問わずに、

横になれば逆流するというくらい

ガバガバだったわけですが、

現在は、ちょっと胃酸が出すぎると

逆流してきちゃう程度の、

普通のおっさんレベルの体になった気がします。

というわけで、まだ完治はしてないんですが、

症状は軽くなったので、

一応手術をした甲斐はあったと思ってます。

こんな記事の後では

説得力に欠けるかも知れませんが、

薬で逆流を抑え続ける生活に

うんざりしている方は、

手術という選択肢も一考の価値はあると思います。

なんせ、人によっては

一生続きますからね、これ。

一生薬を飲みながら、逆流に怯える生活を送るくらいなら、

手術で完治を目指すのは有りでしょう。

手術することで、状況がより悪くなるということは

ほぼ無いですからね。

以上、私と逆流性食道炎の奮闘記でした。

皆様も食生活や筋トレにはご注意ください。