いつものように、嫁と、近所の公園にお散歩に行きました。
私「前に、この辺にハラビロカマキリが居たよね~」
とか言いながら歩いていき、
私「さすがにもうこの時期にはカマキリは居ないかねぇ。
交尾も終わって、みんな死んじゃってる時期だもんね」
と言いつつもキョロキョロとカマキリが居ないか
探しておりました。
次の瞬間
私「居た!」
本当に、目の前15メートルくらいの木の幹に、
立派なカマキリさんが居たのです。
私「すげえ! この時期にもまだ居るんだ」
とか盛り上がってたんですが、
このカマさん、もう息絶えていました。
木に止まったまま力尽き、爪が引っかかってるおかげで
下に落ちることなく、まるで生きてるかのように
祈りのポーズをとっています。
私、この死にざまに少々感動してしまいまして、
写真を撮ってみたところ、
ご覧の通りいい感じで日が差して
神々しさすら感じる一枚となったのでございます。
なんかこう、最後の最後まで
しっかり生き抜いた証かのような
この姿を見て、自分が死ぬときもこうありたいな
とか思った昼下がりでした。
ちなみに、翌日も散歩で同じコースを歩いたところ、
まだ居ました。
ただ、ちょっと不思議なのは、
1枚目と比べると、前足の角度が変わってるところです。
1前目のときにはまだ生きていたのか、
それとも死んだ直後だったのか、
死後硬直とそれが緩んだりで多少体勢が変わるのか、
謎が残ります。
ちなみに、このカマさん、
翌週には木から落ちてました。
物悲しい。
そして翌週以降は、もうこの亡骸もなくなってました。
風でどこかに飛んでいったのか、掃除されたのか、
ほかの生物に食べられたのか。
1匹のカマキリの亡骸に、いろいろと心を動かされたお話でした。