先日の土曜日、ゼルダに明け暮れている私のスマホが唐突に鳴ったのです。
画面を見てみると父親からの電話です。
「おや、魚でも釣れたかな?」
と思いながら出てみると、案の定魚が釣れた連絡でした。
父「ヒラメが釣れたよ。喰う?」
私「喰う」
父「じゃあ取りに来て」
私「じゃあ夜に行くわ」
ということで、愛車のシエンタ(茶)をかっ飛ばして実家へ。
早速父親に釣果を見せてもらうと、なかなかの大漁でした。
一番上側に居るのがヒラメ。
その下の銀色の魚はカツオです。
その下にも魚が幾重にも入っておりまして、
魚からしたら地獄絵図。
私からしたら天国絵図。
プロレスのバトルロイヤルの序盤って、
よくこんなんなってますよね。
って言って何人に伝わるのか知りませんが。
クーラーボックスの中を漁り、
ヒラメ、ワラサ、マトウダイの計3匹をもらって帰ることにしました。
父「それだけで良いの?」
って、そんなに喰えないから。
3匹でも多いくらいだっつーの。
もらって帰ってきて、翌日(10/7 日)にさばくことにしました。
翌日も、嫁と二人して朝からゼルダっぱなしだったわけですが、
15時くらいに「そろそろ魚さばくかあ」と重い腰を上げたのでございます。
まずはヒラメー!
でかい!
ウロコとヌメリを取ったら、頭を落としてサクッと。
ちなみに、さばくのは嫁がやってます。
なぜなら、ヒラメは下手な私がさばくと
えんがわが台無しになるリスクがあるからです。
リスクヘッジです。
どうですか。この身の厚さ。
実家からもらってくる時に、一番でかい奴をもらってきたのです。
母親は常々「ヒラメは、大きいのよりも、そこそこのサイズの方が美味しい」
と言ってますが、私はついつい大きいのをもらってしまいます。
でかい方がタンパク質も摂れるしね!ってことで。
腹と背の肉を取り終わり、骨だけになりました。
これもアラ汁に使います。骨までしゃぶろうという魂胆です。
えんがわなげー!
ちなみにこのえんがわは腹側から取れたものです。
背中側からももう1セット取れてます。
腹皮の方がピンク色で美味しそうですが、
味は背中側の方が美味しかったです。
よーし。ヒラメ以外の2匹は俺がさばいちゃうぞー。
ヒラメ以外の魚なら、下手な私がさばいても、
取れる身の量が多少減るくらいで、
大してリスクがありません。
小さなリスクならやりましょう。
無難な人生です。
ということで、次はワラサ。
黄色いラインが綺麗です。
ご存知の通り出世魚です。
これがあと2~30センチくらい大きくなるとブリに昇進するみたいです。
っていうか、出生魚って大きさで呼び名が変わるんですね。
今調べて初めて知りました。
年齢で出世するのかと思ってました。
体の大きさで出世が決まるなんて、ブリの社会は恐ろしいですね。
こいつはブリに昇進する前に釣られてしまい、
さぞかし無念だったでしょう。
青田買いってやつですね。違いますね。
ワラサもサクッとさばいて、次はマトウダイ!
見た目はちょっとグロいです。
ヒレの生え際にすんごいトゲがあるので注意です。
このトゲ、すごい硬さでした。
シンクが削れるかと思いましたよ。
結局、3匹全部さばき終わったのが20時頃でして、
あれ!? 3匹さばくのに5時間もかかってんの!?
もう疲れちゃったので、実際に魚を食べるのは明日にします。
というわけで、翌日の晩ご飯。
ヒラメはムニエルにします。
奥に見えてるのが、ヒラメのアラ汁です。
バターでジュウジュウ。
ちなみにゼルダをやりすぎな二人は、ムニエルを調理しながら
「ムニエルは、タバンタ小麦とヤギのバターだよね」
なんて会話をしてしまうのです。
完成。
良いじゃーん。
バターとハーブ塩が命ですよ。
どうせヒラメの身なんて大して味しないんだから!
えんがわ刺し身。
やっぱりえんがわはヒラメだよね!
と言いたいところですが、カレイのえんがわも好きです。
生で喰うならヒラメ、炙りで喰うならカレイって感じですかね。
マトウダイの刺し身。
美味い!
ワラサの刺し身。
これも美味い!
ワラサの頭とカマ。
頑張って出刃包丁で頭を真っ二つにしました。
その甲斐があったと言える程度には美味しかったです。
ヒラメとマトウダイの肝。
いまいち!
マトウダイの肝は美味しいってネットに書いてあったんですが、おかしいな。
鮮度の問題かしら。
どっちかというとヒラメの肝の方が美味しかったです。
というわけで、この日のディナー。
漁師の家かと思うくらい、魚づくしでございます。
清々しいまでの魚づくしで、野菜など皆無です。
強いて挙げるなら、おろしにんにくと、ムニエルにかかってるハーブが野菜です。
これで充分充分。
ちなみに、上の写真でも、それぞれの魚の身の
1/3~1/4ずつ程度しか使ってないので、
当分無くならない量が冷凍庫に眠ることになります。
やっぱり3匹でやめておいて良かったと思った次第です。
そして、これらを使い切る前に、再び父親からの電話が来るのです。