よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

牧場探して11里

今回も長いです。

でもサイクリング自体はもっと長かったんですよ。

いやマジで。

 

昨日予告した通り、

今日は牧場に行くのです。

 

某WEBサイトにて、

荒川のサイクリングロード沿いにある

休憩地点のリストを見ていたら、

何と牧場があると書いてあるではないですか。

しかも、搾りたての牛乳から作るアイスが

美味しいとのこと。

自転車でそれなりに気軽に行ける距離に

牧場があるという事実に多少驚きつつ、

搾りたての牛乳から作るアイスと聞いちゃ

黙っては居られないので

こりゃあもう牧場行くしかないっしょ!

ってのが経緯です。

 

 

目的地は榎本牧場

埼玉県上尾市にあります。

荒川に出てから、

川沿いに40数キロのところにあるらしいです。

40キロか……。往復80キロ超。

距離だけなら、この前の

神奈川まで片道8時間事件より長いです。

厳しい戦いになりそうですが、

まあ何とかなるっしょ。

と、また根拠の無い自信を発動させます。

 

この日は朝起きたら、

昨日から発生している右足付け根の痛みが

増しており、さらにちょっとした倦怠感と

悪寒に襲われました。

何かやばい病気かも知れませんが、

きっと気のせいです。

だって外は良い感じに晴れていて

サイクリング日和なのです。

 

昼12時過ぎ、家人を連れて家を出ました。

川沿いに着いたのは12時半前後でした。

ここから40数キロで牧場です。

スピードメーターによると時速23キロくらい出ているので、

上手く行けば2時間くらいで到着ですよ。

楽勝です。上手く行けば……そう、上手く行けば。

 

今日も日曜日なので、

川沿いにはそりゃあもう

野球少年やらサッカー少年やら

バーベキュー家族やら

ラグビー大学生やらでいっぱいでした。

相変わらず川沿いは賑わってます。

もちろん本格サイクリストもいっぱいです。

あの人たち超速いですね。

平均で30キロくらい出してるんじゃないでしょうか。

 

道すがら、蛇の死体やら、

すごい勢いで道を横断する芋虫やら、

横断し損ねたカマキリやら、

極太ミミズやらの

自然の猛威にさらされましたが、

風も心地よく良い気候で

走っていて本当に気持ち良かったです。

 

ず~っと川沿いを走ってりゃ着くんだから

楽チンとか思ってたら、結構ところどころで

サイクリングロードが途切れてやがりまして、

中々川沿いを走れない始末です。

まっすぐ走ってたら行き止まり&トイレになっていたり、

仕方が無いので一度川沿いの道から外れたら

何だか住宅地に出てしまったり、

住宅地から川沿いに戻ってみたら

そこにはサイクリングロードは無かったりして

全然進まないYO!

2時間なんてあっという間に経っちゃいましたよ。

 

端から2時間で着くとは思ってませんでしたが、

2時間で半分くらいしか進めないとは

思ってませんでした。

何事も思い通りには進まないってことですね。

 

途中、川沿いを走っていたつもりが、

何故か彩湖とかいう耳馴染みの無い

湖の脇にある公園に出てしまい、

何回か道を曲がったらもう

私は荒川がどっちにあるのかも

分かりません。

しかし、幸い家人は方向感覚に優れており、

一度通った道はまず忘れないという

右脳強化人間なので無事荒川に戻れました。

 

確か、秋ヶ瀬橋とかいう橋を渡って

荒川沿いの土手上の道に戻ったんですが、

そこからしばらく何だか道が砂利道になってまして

ハンドルを取られてマジでこけそうになるので

あまり速度を上げることも出来ず

精神力と時間をさらにロスしました。

 

ここってサイクリングロードじゃないんじゃないの?

という疑問が湧いてくるわけですが、

正にその通り。

周りを見回したら、あれほど居た

サイクリスト達が一人も居ない!

っていうか、こんな砂利道自転車で

走ってる奴なんて、私たち二人と

変なおっさん一人しか居ません。

 

とにかくこの悪路から解放されたいと思い、

土手の斜面を下って、一つ川寄りの下道に

行きました。

んが、この下道、一見舗装路に見えるのですが

ここは月面かっていうくらい

あちこちが凹みまくってます。

凹みさえ避けていけば

それなりに早く走れるのですが

それもまた無理な注文です。

さらに、この道沿いにはゴルフ場があり、

ゴルファーたちの送迎バスやら自家用車やらが

やたら走ってきてとっても危険です。

ああもう!早く俺らをサイクリングロードに戻してよ!

 

一先ず安全そうな道に退避しようということで、

土手を越えて住宅街の道まで出ることにしました。

この時点で、出発から3時間経過ってところです。

言っておきますが目的地はまだまだ先です。

妙だなぁおかしいなぁ。

と言っても始まらないのでとりあえず休憩入れることにしました。

休憩がてら、私たちの自転車を撮影してみました。

家人マシーン

↑こちらが、家人が先日買ったニューマシーンです。

どうですか。いかしてるでしょう。

走るための自転車は、軽量化のため

基本的にはカゴとか付いてないんです。

将軍マシーン

↑こちらが私のマシーンです。

カゴが付いているおかげで、

サイクリング用の飲み物等の荷物は

全て私持ちです。

でもまあ、カゴは有ったら有ったで

結構便利なので実は重宝してます。

それに、カゴ取って軽量化する前に

自分自身を軽量化しろって感じなので

しばらくはこいつと走ろうと思ってます。

 

しかしまあ、

見渡してみると……予想以上の田畑っぷり。

田畑

田畑2

この辺りに住んでいる方に失礼かも知れませんが、

東京から自転車で3時間、

正しい道を行けばきっと2時間弱

走っただけでこんなに

緑いっぱいな風景になるとは

思いませんでした。

 

あ、白鷺じゃん!

白鷺

田んぼの真ん中で

彫像のように佇む白鷺。

何だか勝手に和みました。

 

休憩も終え、とりあえず住宅街の道を

川沿いに進んでいると、

土手に上がれる道があり

そこからまたサイクリングロードが

復活してました。

切れたり現れたり、

一体どういうルートになってるんだ??

 

しばらく走っていると、

治水橋なる橋が現れたので

橋を渡って左岸へ行きました。

目的の榎本牧場は左岸にあるのです。

ちなみに、川の上流から下流を見た状態で

左が左岸、右が右岸です。

 

左岸に渡りしばらく走っていると、

埼京線(かな?)の踏切があり、

それを越えるとまた橋が……。

橋を渡らないという選択肢が無さそうだったので、

のこのこと橋を渡って、また右岸に戻る羽目に。

 

右岸に渡りシャカシャカ走ってる間に

もう16時回ってます。

これで牧場に着いたら、もう牧場閉まってるみたいな

オチじゃねえだろうなぁ、

という不安が頭を過ぎります。

ああ、怖い怖い。

 

しばらく走ってましたら入間大橋が

見えてきました。

あれを渡って左岸に行けば

牧場はもうすぐです。

しかし、橋の直前でなにやら

激しくエンジン音が聞こえます。

ふと見てみると、そこには

オフロードバイクの(練習?)コースが

あるではありませんか。

起伏の激しいコースの上を

バイクが跳ねる跳ねる。

エキサイトバイクさながら

見よ!このジャンプ!

エキサイトバイクさながらじゃ!

意外なところで随分と懐かしいファミコンソフトを

思い出してしまい、頭の中には

電子音バリバリのBGMが流れてしまいました。

 

入間大橋を無事渡り、

左岸コースに突入。

しかし、ここからはサイクリングロードが

まんま住宅街の普通の道になっており、

ちょくちょく交差点もあったりして

私たちを惑わしてきます。

 

途中、それっぽい公園のフェイント

ひっかかるという不始末もありましたが、

地図で道を確認し、もう一踏ん張り進みました。

そして、視線の先に

ジェラートアイス」と書かれた

でっかい牛乳瓶みたいな看板を

見つけた時は、二人して

「あったー!!」

って叫んじゃうくらい嬉しかったです。

 

というわけで、

16:40頃

無事榎本牧場に到着したのであります。

 

牧場はまだやってました。

っていうか、子供がすんげえたくさん遊んでました。

牧場内には、豚やら犬やらが繋がれていて自由に触れることが

できるようになっていました。

豚の毛は硬かったです。

 

はっ!そんなことしてる場合じゃない。

アイス食べないと。

アイスを販売しているお店に行くと

閉店は「18時頃」と書いてありました。

この""が良い味出してますよね。

気分次第で閉店時間は前後しますみたいな。

 

店に入り、とりあえずアイスを注文。

私はミルクと黒ゴマのダブル。

家人はミルクとチョコのダブル。

ジェラートアイス

微妙にアイスの山が崩れているのは、

食べてる途中で「あ、写真撮らなきゃ!」って

なったからです。

 

味の方ですが、ミルクはとても美味しかったです。

ダブルで二つともミルクに

すれば良かった思いました。

っていうか、

黒ゴマなんて牧場関係ねえじゃんって

食べ始めてから思いました。

もしかしたら黒ゴマにもミルクが

使われてるのかも知れませんが、

黒ゴマは普通でした。

家人はチョコが美味かったと言ってましたが、

私が一口貰った限りでは、

チョコも普通でした。

やっぱミルクですよ。

牧場来たらミルク。

これを努々忘れぬようお願いします。

 

椅子に座ってアイス喰ってるだけで

鬼のようにケツが痛い私たち二人は、

アイスを食べ終わってから

牧場内を散策します。

まだ牛見てないよ。

 

ちょこっと歩いたらすぐそこに搾乳場がありました。

搾乳場は、牛の通路がΩ型になってまして、

通路に沿ってスキーのリフトみたいな

ものが動いています。

リフトには牛の餌が入っていて、

牛は餌に釣られて通路を歩いてる間に

こってりと搾られるって寸法です。

こんな説明で通じるのか自信がありませんが、

搾乳場の作りなんか

どうだって良いんですよ。

じゃあ書くなってツッコミは野暮ってもんです。

 

搾乳場の近くには茶色い大きな犬が居まして、

かまって欲しいのか吠えまくってました。

誰もかまってあげないので仕方なく私が近付くと

その犬は地面に座って尻尾を振ります。

愛い奴じゃ。

 

一頻り犬と戯れていると

牧場のおじさん(牧場主なのかな)が、

見学者の群れ(つっても8人くらいか)に

搾乳の方法や機械の仕組みなんかについて

語り出しました。

どうやらこの語りを聞けるのは

1日2回だけだそうで、結構なレアタイムに居合わせることが

出来ました。ラッキー、なのか?

 

犬と戯れてたら手が真っ黒になったので

とりあえず手を洗います。

一応牧場のおじさんの許可を得てから

搾乳場の写真を撮ってみました。

搾乳場

とにかく、牛がでかい。

生で牛を見るのは初めてではないはずなんですが、

こんなにでかかったかしらねえ。

背中の高さ160センチくらいあったように思えます。

搾乳場2

目が光って怖いよ!

これぞ狂気の目つき、

ということはこれぞ狂牛……とか

失礼なことを思いましたが、

言うまでもなく冗談ですからね。

 

アホ面して牛を眺めていると、

搾乳場から出た牛が先ほど私が戯れていた犬に

近寄っていきます。

犬と牛

おお、仲良いんだなぁ。

こういうのを牧歌的な光景と言うんでしょうか。

なかなか和むシーンです。

 

牛と犬に別れを告げ、牧場内を歩き回っていると、

先ほどは気付かなかったのですが、

牧場のあちらこちらにカボチャが置いてあります。

ああ、そういえばハロウィンの季節かと

遅まきながら気付きました。

ちゃんと顔も書いてあって

ジャックオーランタンになってます。

ジャックオーランタン

でも実は!!

ジャックオーランタン2

裏側は豚に喰われて大変なことになってます。

人間で言えば、

脳漿ぶちまけてる状態ってとこですか。

グロいよ!

この豚が不敵な笑みを浮かべているように

見えるのは私に先入観があるからでしょうか。

っていうかこのカボチャ、

飾りなのか餌なのかはっきりしろって感じですね。

両方の役割を100%こなすのは無理がある気がします。

 

さ~てそろそろ帰るかぁ、と

サングラスを装備しようとしたところ、

レンズに何か付いてる。

何か……粘度の高い液体が……。

5秒程考えて分かりました。

犬のヨダレですね。

さっき犬と戯れている時、

サングラスを胸に差してあったんで。

 

サングラスは洗ってみたものの、

時刻は17:30。辺りは結構な暗さで

サングラスかけると真っ暗になっちゃいます。

自転車で走ってると、主に虫が顔にペチペチぶつかってくるので

眼鏡というか、ゴーグル的なものは有った方が良いです。

明るいうちはサングラスで良いんですけどね。

無色のものも買おうと思いました。

 

牧場内には、猫もたくさん居て、

私たちが帰る時はこんなんなってました。

猫ーず

この他たくさんの猫ーずに見送られ、

私たちは帰路につきました。

 

帰りは、あまりサイクリングロードを外れることなく

走ることが出来ました。

っていうか、道が怖いの(笑)

真っ暗な田んぼのど真ん中の道を走ったり、

右は植え込み左は茂みの

植物に挟まれた道を走ったり、

辺りが暗くなっているせいもあって

未開のジャングルを走ってるような心細さでした。

都会の明かりが恋しくてたまらん。

 

っていうか、マジで人目が全く無いので

もし今何か事件に巻き込まれたら

目撃者なんて絶対居ないだろうし、

完全犯罪にはもってこいだなと思いました。

 

走っていると、見覚えのある道に出ました。

橋と踏み切りの間。

行きの際、橋を渡る以外の道が見えず

行きたくもない右岸に行ってしまった地点です。

そう、橋を渡らずに左岸をずっと進む道があったんです。

ガッデム!

でもこれで次はもうちょっと早く

牧場に着けると思います。

 

家を出てから6時間。

ちょくちょく水分補給はしているものの、

まともに喰ったものがアイスだけなので

空腹がすごいことになってました。

ふと街の方を見ると山田うどんがありましたんで

エネルギー補給と休憩に行きました。

 

山田うどんに入ると、

結構家族連れが多かったですね。

何て言うか、

その瞬間にちょっとした違和感を覚えまして、

本当に私的な考えなんですが、

休日の夜に外食でうどんは無い

と思ってしまいました。

 

別に山田うどんが悪いわけではないですが、

それなら家でうどん食えば良いじゃんみたいな……ね。

でも世のお母様方が、食事の準備と

後片付けが大変なのは分かります。

 

なんでこんな違和感を感じるのか考えてみたら、

私が外食といえば

寿司か焼肉しか行かないからですね。

そもそも私はものっすごいインドア派で、

出かけるのがとても億劫な人間でした。

寿司と焼肉は大好物なので、

それを喰うためなら出かけられますが、

それ以外の物を喰いに出かけるくらいなら

家でシーチキン喰う方が良いわみたいな

人間でしたそう言えば。

だから、寿司と焼肉しか喰いに行かないんだ。

それが今じゃアイス喰うために、

5時間かけて牧場行ってるんだから

おかしなものですね。

 

腹ごしらえも済み、19時に店を出て

また走り出しました。

ここでまた予定外だったのが、

サイクリングロードの一部が工事中で、

迂回しなければならないという

看板が現れたことですね。

 

またよく分からない住宅街を彷徨う羽目になり、

中々サイクリングロードに戻れません。

ようやく戻れたと思ったら、

行きに通った「彩湖の公園」が18時で閉門とか

訳の分からないことを言って、

道を塞いでやがります。

開けて!

私たちはただ、来た道を帰りたいだけなんです。

 

とか言ったところで、

誰も居ないので門が開くわけもなく、

また迂回を強いられます。

 

その後どうにかこうにか走って、

何とか荒川沿いに戻ることができました。

そして何やら、その頃には私の左膝に異変が。

正確には膝のすぐ上辺りに

痛みが走るようになりました。

最初は騙し騙し自転車こいでたのですが、

その内マジで痛くて左足でこぐことが出来なくなってしまい、

右足一本でこぐ羽目に。

 

家人が

「ガニ股でこぐと少し楽になるよ」

と教えてくれたので、

実践してみるとこれが意外と効きました。

 

が、そんな付け焼刃はすぐに通用しなくなり、

私は1時間半くらいでしたか、

右足のみで自転車をこぎました。

 

サイクリングロードを離れて家へ向かう途中、

近所の道を何故か間違えるという

不手際もありましたが、

どうにか無事帰宅することができました。

23:30頃でした。

途中山田うどんで飯を喰っていた時間を

差し引いても、帰りもやっぱり5時間くらい

かかってました。

ああ、おかしい。

 

ちなみに、私の自転車の

スピードメーター

消費カロリーも表示してくれます。

大した精度ではなく、

目安にもならないかも知れませんが、

本日の私の消費カロリーは

1180キロカロリーでした。

1日の摂取量の半分消費しちゃってるじゃん!

 

というわけで本日のサイクリングは終了です。

ああ、楽しかった。

近い内にまた牧場行ってやろうと思います。