よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

僕の夏休み~獣神との邂逅編~

今日が最終日です。

私は8時半頃起床。

嫁はもっと早くに起きてチェックアウトの準備を

着々と進めておりました。

今日はまず手始めに「うどん本陣山田家」に向かいます。

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山田屋さんは10時オープン。

食べログを見たら、10時ちょい過ぎでもお店に人が溢れかえっていた

なんてレビューもあったので、やや早めを目指して行きます。

そんな風に張り切って9:40頃に到着してみたら、

やっぱり私達しか居ませんでした。

食べログに書いてあったのはきっと土日の話なんでしょう。

駐車場ひろーい。

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やたら広いです。

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最初に見えてくるやたら広いのは第一駐車場で、

奥には第二駐車場も控えている様子。

今回の調査では、その広大な駐車場の全貌を

把握することができませんでした。

端から調査する気なんざ無いんですが。

とりあえず店が開くまで車で待機します。

ここは個人経営のうどん屋とは違い、

定時より早く開くということは無い模様。

9:55くらいにお店に人が出てきて、

扉を開ける等、開店準備を始めました。

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そろそろ大丈夫かなという頃を見計らって

お店に突入します。

あら素敵。

門をくぐると、そこには結構大きな中庭が。

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趣があります。

出迎えてくださった店員さんに、

「トイレはどこですか?」

というジャブを浴びせ、趣も台無しです。

ちなみにトイレは、店とは別の建物、

いわゆる離れにあるという作りです。

用を済ませ、改めて店内へ。

旧家の屋敷を流用してお店にしたそうで、

中は、ザ・日本家屋って感じです。

テーブルも座敷もあったのですが、

せっかくなので座敷を選んでみました。

手前の座敷に座ろうとしたところ、

店員さんに「奥の方が眺めが良いですよ」と促され、

最奥まで進んでやりました。

確かに眺めが良いです。

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先ほどの中庭とはまた別の庭が見えます。

さて、とりあえず食べ物を注文します。

ここのお薦め(名物?)は、

「釜ぶっかけ」と「ざるぶっかけ」です。

名前だけだとどういう差があるのかよく分かりませんが、

要はぶっかけの温と冷です。

正直どっちも美味しそうで選択に困ります。

嫁と自分とで温と冷を頼んでシェアすれば良いという

意見もあるかも知れませんが、それでは気が済まないのです。

少々の熟考を重ねた結果、

「悩むくらいなら、両方食べれば良いじゃない」と

アントワネット的発想で解決しました。

温と冷を同時に持ってこられても困るので、

少し時間をずらして注文することにします。

店員さんが、うどんは茹で上がるのに

15分くらいかかるので覚悟しろと言うので、

とりあえず、最初にざるぶっかけを頼んで

5分後くらいに釜ぶっかけを頼む算段で行きます。

ざるぶっかけ2個を注文し、

「あとで釜ぶっかけもお願いするかも知れません」

と予告したところ

「どうぞどうぞ。うどんは売るほどございます」

という小粋な返答。

初老の男性店員さんだったのですが、

トークが軽妙で中々すごかったです。

老練ってやつですね。

注文後に、改めて屋内や窓から見える景色をまじまじと眺めます。

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他にお客さんも居なかったので写真撮りまくってやりました。

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一頻り写真を撮り、何となくメニューを見ていたら

うどん以外にも美味しそうなものがちらほら。

食べるかどうするか、

多少悩んだ振りをしてましたが、

アントワネット的発想で

食べたい物は全部注文することにします。

ちょうど初回注文から5~6分経ってるので、

ついでに釜ぶっかけも頼んでしまいます。

そして運ばれてきたのがこちら。

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ざるぶっかけ。

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左から、穴子棒寿し、かき揚げ、天ぷら盛り合わせです。

ここで早くも誤算が。

ざるぶっかけの量が多い!

昨日のうどん屋巡りの際は、

大盛りを食べても全然少なかったので、

並を2杯なら余裕だろうと踏んでいたのですが、

山田屋さんは並が多いです。

ま、いっか。

ざるぶっかけにはスダチを垂らして頂くのですが、

これが爽やかで中々美味しかったです。

昨日回ったうどん屋と比べると、

山田屋さんの方が特徴的で独特な味だった気がします。

個人的には、昨日巡ったのは地元の人が通う人気店で、

山田屋さんは県外にもその名を轟かせるメジャー店というイメージ。

焼肉で言うと、鶯谷園と叙々苑という感じでしょうか。

そして私のようなうどん素人は、

やはりメジャー店の方が分かりやすくて良いのかも知れません。

まずは、うどんをすすって

「うまい!」と一言発する

水曜どうでしょうの再現動画を撮って

今現在会社で働いている同僚に送ってやることにします。

嫁がスマホで撮影します。

私「(ずずーっ、ずずーっ) うまい!」

嫁「……」

私「……」

嫁「……」

私「いつまで撮ってんだよ!

  "うまい!"の直後で止めてくれないと!

  何だよこの間は」

嫁「ごめんごめん(笑)」

というわけでTake2。

私「(ずずーっ、ずずーっ)」

店員「お待たせしましたー。釜ぶっかけでございます」

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私「あ、ありがとうございます」

えー、このタイミングで入ってくんのー。

というわけでTake3。

Take3にしてようやくそれっぽい動画が撮れましたが、

こんなことにTake3も費やしたことがショックで

同僚に動画を送るのを忘れてしまいました。

結果的に言うと、今回の旅行で行ったうどん屋の中では

山田屋さんが一番美味しかったです。

何が美味しかったかって、

天つゆが美味かったです。

天つゆだけおかわりして飲み干したいくらいに美味しかったですよ。

嫁も私も絶賛です。

いやぁ、満足しました。帰り際に中庭を再度撮影。

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情緒が有りますなぁ。

さあ、炭水化物と脂質の塊を摂ったところで、

次は屋島寺へ向かいます。

屋島寺には、日本三大狸の一柱である

太三郎狸様が居るんですよ。

あの名作映画「平成狸合戦ぽんぽこ」にも出演している

有名狸です。

「あの」と言ったものの、どの程度名作なのかはよく分かりません。

ちなみに私は見てません。

数年前には、喜左衛門様にお参りするために愛媛に行ったくらいの

狸様ファンな私達です。

狸様と聞いてはお参りしないわけにはいかないので、

屋島寺に向かいます。

カーナビの目的地に屋島寺を設定して出発。

走ること30分。

うーん、ここはどこだろう。

屋島寺に行くには、専用の有料道路を通る必要があり、

グーグルマップで見る限りは迷う要素なんざ無いはずなんですが、

何故か私たちは迷っております。

太三郎狸さんが小手調べ的なノリで

化かしてきてるんでしょうか。

一旦車を停め、カーナビをいじります。

スマホのグーグルマップのナビ機能でも多分行けるんですが、

カーナビで行きたい年頃なんです。

結果的に、ナビのオプション設定を間違えていたという

しょうもないオチでした。

太三郎様もがっかりです。

ナビを再設定し、改めて屋島寺へ向かいます。

程なくして、有料道路へ入り、屋島寺への一本道をひた走ります。

途中にミステリー坂と呼ばれる、

「下ってるように見えて登っている坂」(逆だったかな)

が有ります。

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どうですか?

多分ここがミステリー坂だと思うんですが確証は無いです。

ギアをニュートラルにして車が登るか下るかを

確かめてやろうかと思いましたが、

後ろから車が来ていたので断念。

そしてここでも、

後ろの車に煽られてる感に苛まれつつ、

一本道を走ります。

到着しました。

ここの駐車場も中々の広さです。

トランクに旅行バッグも入っていることですし、

あまり直射日光が当たらないところが良いなということで

端っこの木陰に停めました。

ここからは徒歩で徘徊します。

何ていうか、全体的に寂れているというか、

荒廃した感じ。

ここでちょっとお腹が痛くなってきたので

トイレに駆け込みます。

やっぱり、大自然の中にあるトイレなので、

天井付近とかはこんな感じになってます。

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※虫注意

最中にこいつらが落下傘降下アタックをしてくるんじゃないか

などという妄想を膨らませつつ用を足すのです。

私は虫が嫌いじゃないんで良いんですけどね。

虫嫌いな人はここのトイレには気をつけてください。

奴らから逃れる術はありません。

選べる道は共存のみです。

この辺は源平の合戦に因んだ場所がたくさんあり、

そこら中にそれっぽい跡やら絵やらがあります。

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なんとか絵巻的な風情です。

那須与一が弓矢で扇を射抜いたのが

この辺りの海岸らしいですよ。

トイレ裏手の池。

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見てください。この手付かずの楽園感。

生き物天国感と言い換えても良いです。

私はこういう雰囲気好きですよ。

そして立て看板を見ると

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手付かずどころか血に染まってました。

内容的に完全にドラクエ6な感じ。

血刀を洗って池が赤くなるとか、どんだけ血付いてんだよ。

さて、そろそろ本命の屋島寺です。

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屋島(Yashima)のYです。

境内には観音様や七福神様が居ました。

こういう石像的なもので七福神が勢揃いしてる様って

もしかしたら初めて見るかも知れません。

絵ではよく見るんですけどね。

そしてお待ちかね。

狸コーナーです。

誰も待ってないかも知れませんが、

私達的にお待ちかねなんです。

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大小様々な狸さんが居ます。

祠的なもの。

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ここも狸様が守ってます。

そして伏見稲荷を思わせる鳥居。

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ああ、栗林公園よりこっちの方が三都物語だわ。

奥にはお稲荷様が居ました。

微妙に共存してるんですね。

こちらメインの太三郎狸様です。

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右側には奥様、そして奥様が小さなお子様を抱いてます。

お遍路で来てるっぽいおじさん達が

奥さん狸のおっぱいを揉んでゲラゲラ笑っておりました。

下衆が!

時代が時代だったら斬り捨てているところです。

さて、お参りも済み、特にあても無く歩を進めます。

先ほど入ってきた入り口とは別のところから

境内を抜けると、そこは土産屋街になってました。

せっかくなので、狸グッズ数点とお箸を買いました。

店を出て、再び土産屋街を歩いていると、

前方に何かが……。

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狸様やーーーー!

遠距離から撮影したのでこの画質が限界。

もう少し寄ろうとしたところで

排水口っぽいところに逃げ込んでしまいました。

まあ、狸様が祀られてるくらいですし、

野良狸が居ても不思議じゃないんですが

ちょっと嬉しかったです。

あれはきっと太三郎狸様の使いですね。

あまりに不意を突かれたため、

ろくにご挨拶もできませんでしたよ。

後で太三郎狸様に

「あいつらは挨拶もできないクソ野郎でしたよ」

と報告されてるに違いありません。

人生は取り返しがつきません。

土産屋街を抜けてしばらく行くと、

展望台が現れます。

どうですかこの風景。

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パノラマ。

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町。

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町。

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瀬戸内海です。

ちなみに、「俵投げ」なる風習(?)があって、

土産物屋で買った俵をこの展望台から全力で投げると

幸せになれるそうです。

そんなことして下の人にぶつからないのかと思いましたが、

人の力ではとてもじゃないけど市街地までは

投げられないので大丈夫そうです。

でも、山登りしてる人には当たるかも知れません。

そのへんは何か規制がされてるんでしょうか。

さらに歩いていくと旅館があったり水族館があったり。

一瞬、水族館に入ろうかという気の迷いが生まれましたが、

迷いは迷いのままで終わりました。

この道すがらでもトカゲとかカナヘビと遭遇。

生き物がいっぱいでハッピーです。

そうこうしてるとまたお腹が痛くなってきて、

再度トイレに駆け込みます。

ドアの横でバッタ的なものが門番してました。

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※虫注意

いやぁ、風格あるなぁ。

これで屋島寺ツアーは一通り終了。

駐車場に戻ります。

車を木陰に停めて安心していたものの、

日が動いたせいで直射日光が

トランクにガンガンに降り注いでいて、

己の浅はかさを思い知ります。

車に乗り込み、来た道を通ってホテル方面へ向かいます。

嫁の要望により、再度栗林公園に寄ることに。

なんでも、舟に乗って、船頭さんの説明を聞きながら

園内をゆったり回るツアーがあるらしく、

昨日はもう遅かったのでそれができなかった、と。

せっかくなので今日は舟に乗りたい、と。

車を栗林公園の駐車場に停め、

受付で14:30の回の乗船券を購入。

比較的時間があるので、昨日見られなかったところも含めて

園内を回りました。

ヒマラヤスギです。

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今回もラットスプレッドです。

横に居た外人さんにニヤニヤ見られました。

鯉に餌もあげられます。

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こういうところで魚の餌とか売ってると

すぐ買っちゃうんですよね私。

複数袋買ってドバドバあげたくなっちゃう。

こちら、日暮亭(ひぐらしてい)です。

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何の建物なのかはよく分かりませんでしたが、

良い雰囲気の日本家屋です。

鬼蓮。

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今度は直径がでかい方の蓮です。

紫のが花だとか何とか。

赤壁です。

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中国の赤壁にちなんでるそうです。

げえ、関羽

関羽は関係ないですね。

何とか亭。

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こっちも何とか亭です。

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ろくに覚えていない!

そろそろ乗船時間が近いのですが、

若干空模様が怪しいです。

台風10号が日本好き過ぎて

西に向かった挙句に北東に進路を取ったりしてたせいで

若干天気が不安定でした。

船場に向けて歩いていると、

「あれ、スッポンじゃん!」

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ほぼ池の底と同化してましたが私の目は誤魔化せませんでした。

で、乗船場に行ってみると、船頭さんから

「雨も雷も来そうだから、中止しようと思ってる」

と衝撃の告白。

まあ、安全には代えられないので仕方ないですね。

ただ、結果論で言うと、雨も雷も来ませんでした。

残念さ倍増。

舟に乗れなかったのは残念でしたが、

一通り回って満足したので帰ります。

最後に、遠景を一枚。

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日本庭園!

駐車場に行き車に乗り込むと、

何じゃこりゃああああ!

フロントガラスに鳥の糞がどっぷり付いてました。

しかも4発くらい。

これからレンタカーを返しに行くというのに。

どっち道ガソリンスタンドに寄るから良いんですけどね。

すぐさまガソリンスタンドに行き、

満タンにしてもらい、フロントガラスを綺麗にしてもらい

車を返して終了です。

高松駅に向かい、昨日の立ち食い寿司屋「七幸」に向かいます。

駅弁代わりにテイクアウトを買っていこうという腹積もりです。

鉄火巻等はテイクアウトができないそうで、

テイクアウトができるのは握りセット等の一部のメニューのみです。

特選にぎりと太巻きを購入。

これにて香川県とはお別れです。

正直、うどんが飛び抜けて美味しいわけではなかったですが、

楽しい旅でした。

今度は四国の別の県も攻めてみたいと思います。

で、帰りの電車で食べた寿司がこれ。

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醤油塗れになってしまい、

全然美味しくなさそう!

でも美味しかったんですよ。

本当です。

こちらが太巻き

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こっちはまだマシに見えるかな。

無事に帰宅し猫の機嫌を取ったところで

旅行は終了です。

最後に、今回の旅行の影の立役者をご紹介します。

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嫁の作ったてるてる三兄弟です。

前述の通り、台風10号のせいで

この旅行期間中の四国の天気は荒れ模様のはずだったんですが、

私達は雨に降られることもなく、

非常に快適に旅行ができました。

てるてる様は、今までもここぞという時に召喚され、

晴れをもたらしてくれました。

信頼と実績!

てるてる様への感謝を以て

四国旅行の記事を終了といたします。