よれよれ将軍のよれよれ日記

日常のことをよれよれと書く日記です。

華麗なる偶然

4/13(土)の話でございます。

にわかには信じられないようなことが起きたので、

それを記します。

その日、いつものように朝イチでスシローへ行きました。

開店までの待ち時間、数分の間、

私の横に座ったおばちゃん2名が

「家だと、LINE電話に出た瞬間切れちゃうの」

「変なところ押しちゃってるんじゃない? 私、それで切っちゃうことあるのよ」

「いや、押してないよ。この前だって、友達からLINE電話来て

 すぐ切れちゃったから、こっちからかけなおしたりして、

 それでもすぐ切れちゃって、何回やっても切れちゃうの」

「変なところ押してるんだよ、それ」

「いや、押してないよ」

「私もね、すぐ変なところ押しちゃうの」

「余計なところ押さないように、こうやってるもん」

「私もね、押しちゃうのよねー」

などという、会話になってない会話を繰り広げるのを

聞いていたわけです。

店内ではまんまと、はまち腹身をゲットしてご満悦な私。

颯爽と食べて、颯爽と帰りました。

こんな話は、本題とは何も関係なくてですね、

問題はこの後です。

私、最近、今さらながら

逆転裁判をプレイしてるんです。

実は今まで、大逆転裁判しかプレイしたことがなく、

せっかくだからシリーズの最初からプレイしてみようと思っていたところに、

PS4版で逆転裁判1~3のセットが出ていたので、

早速購入してプレイしているわけです。

小説を書くには、

こういう良質の物語に触れないと、

と自分に言い訳をしながら、

小説も書かずに逆転し続ける日々を過ごしていました。

お陰様で、1、2と順調にクリアしていき、

この日の夕方は、逆転裁判3の終盤、

「華麗なる逆転」の回をプレイしていたんです。

作中で、登場人物達が、

何かとカレーを連呼するので、

こちらもカレーが喰いたくなり、

晩飯はカレーの出前を取ることにしたのです。

出前館というサイトを通じて、

近所のインドカレー的なお店に注文をしたのです。

この際、支払いに「amazonペイ」を使用しました。

一応説明しておきますと、

amazonペイとは、

出前を注文する際に、amazonアカウントを連携することで、

普段amazonで使用しているクレカで支払いができるというものです。

これを使っておけば、

配達に来た店員さんと

玄関先でお金のやり取りをしなくて済むので楽ちんです。

到着まで約50分、

待つ間も私は、逆転裁判を進めます。

注文から20分後くらいでしょうか。

我が家のチャイムが鳴りました。

インターフォンの画面には、

インドカレー屋の店員っぽい人

(インド人なのか、ネパール人なのか分かりませんが)

が映っています。

えらく早いな、と思いつつも、

インターフォンで応答し、玄関に向かいます。

ドアを開けて、注文の品を受け取ると、

色黒の店員さんは、片言の日本語で言うのです。

「シハライ オネガイシマス」

彼は、言いながら、領収書を渡してきます。

その領収書上では、

こちらが1万円渡したことになっており、

代金とお釣りが明記されていました。

しかも、代金も、私の注文より50円ほど高いのです。

この領収書も何かがおかしい。

とりあえず私は、amazonペイで支払いをしており、

ここで現金払いをする道理がありません。

実際、amazonペイから、支払い完了メールが来ているのも確認してます。

私「amazonペイで支払いをしてるはずです」

店員さんは何やら注文を印刷したような紙を手に取り、

amazonペイ ナイデス。ゲンキン オネガイシマス」

2~3、同じような問答を繰り返しましたが、埒が明かないので、

私はスマホを持ってきて、

amazonペイの完了メールを見せました。

でも店員さんは納得しません。

やはり、先ほどの紙を見て

amazonペイ ナイデス。ゲンキンデス」

この、日本語が少ししか伝わらない店員さん相手にどうするべきか、

私はしばし悩んだ末、出前元のお店に電話してみることにしました。

電話はすぐに繋がりましたが、予想通り、

電話の向こうの人も、日本人ではありません。

私「先ほどネットから注文した将軍ですが」

店「ハイ。チュウモンアリマス」

私「amazonペイで支払いをしてるはずなんですが、

  配達に来た店員さんから、現金払いをするよう言われて困ってます」

店「アア タシカニamazonペイデスネ」

私「では、配達に来た方と代わるので、ちょっと話してください」

私は、スマホを、目の前に店員さんに渡して電話で話してもらいました。

ネパール語なのかなんなのか分かりませんが、

一言も理解できない異国の言語で、

白熱した会話が繰り広げられるのを

少しの間、眺めていました。

すると、店員さんは、私にスマホを返し

「話してください」

と言います。

私「もしもし」

店「amazonペイ ナイデス。ゲンキンデス!」

なんでやねん!

私は電話を切りました。

いやあ、面倒臭い。この状況をどうしたものか。

と思っていると、目の前の店員さんが

「デマエカン デンワシテクダサイ」

と言うので、出前館にかけてみました。

しかし、このようなトラブルが頻発しているのか、

電話サポートをする気がないのか、

何回かけても話し中です。

すると店員さん

「イソガシイ。アトデマタキマス」

と言って、品物を置いて帰っていきました。

しかし、気持ちよく食べ始める気分にもなれず、

私はすぐさまPCに向かい、出前館のサポートに問い合わせをするべく

フォームに必要事項を記入していきました。

問い合わせをしたところで、そんなすぐに返信が来ることも期待できないので、

軽く絶望的な気分になりながら、フォームを埋めて居ると

嫁「将軍ー!!」

とリビングから、私を呼ぶ声が。

その声は、心なしか明るく聞こえました。

リビングに行ってみると、

嫁が、注文した品をテーブルに出していたのですが、

注文した覚えの無い、

やたら黒いカレーが見えたのです。

私「ああ、注文が……違うのか」

嫁「多分、よその家のだね」

そうか。だからamazonペイも無かったことになっていて、

話が通じなかったのか。

私は再び店に電話をして、この事実を伝えます。

私「先ほどネットで注文した将軍です。

  配達していただいたものが、私の注文と違います。

  多分、他の人の注文と間違っているんじゃないかと」

店「チガイマスカ? ショウグンサン デスヨネ」

私「はい」

店「ジュウショは ○○(私の家の住所) デスネ」

私「はい」

店「アア……。○○カラ 2ツチュウモンキテマスヨ」

私「え?」

ここで、嫌な予感が頭をよぎります。

実は、私、以前も出前館でこの店に注文をしようとしたのですが、

お届け時刻がえらく遅かったのでキャンセルしたことがあるんです。

もしかしたら、その時のデータが残っていて、

今回の注文時に2つの注文が行ってしまったのだろうかと思ったんです。

しかし、事実はもっと予想外のことでした。

店「オナジジュウショカラ 2ツ チュウモンキテマス。ショウグンサンハ マダデス。

  コレカラデス。

んん? これはどういうことなのか。

店「1ツハ ショウグンサンデスガ、モウ1ツハ △△サン」

私「それ、お隣です」

店「スグイキマスカラ、 ソレソノママニシテオイテクダサイ」

これで全ての謎が解けました。

私は晴れやかな気持ちで電話を切りました。

そうなんです。

私は現在、戸建てに住んでるものの、

住所がお隣と一緒なんです。

なので、後はもう表札を見て名前で判断するしかないんですが、

おそらく店員さんは、漢字が読めなかったんでしょう。

とか思いましたが、うちもお隣もちゃんとローマ字表記もしてあるもんね!

ちゃんと見てよ。

っていうか、住所が同じお隣と、ほぼ同時(って言っても20分差くらい?)に

同じ店に、同じような注文してるってすごくないですか。

私がカレーを食べたくなったのは、逆転裁判3のせいですし。

いくつもの偶然が重なって、こんな事件が起きてしまったのです。

というわけで、

一度テーブルに出した品物を紙袋に戻し、

受け取った時と同じ状態に戻しました。

程なくして先ほどの店員さんがやってきて

「スミマセン」

と笑いながら、紙袋を受け取ってお隣へ。

お隣に届けた際に

「届けるの遅くないー?」

って怒られたりしてないと良いなと思いつつ、

私はドアを閉めました。

普段から近所付き合いがあれば、

お隣に話に行っても良い場面なんですが、

お隣とはあまり仲が良くないというか、

向こうがあまり関わってほしくなさそうな空気を出してるので、

特に何もしないのが得策なのです。

別に私も、そこまで社交的に人間じゃないですし。

10分後くらいに、無事、私達のカレーも届きまして、

ちゃんとamazonペイの支払いが適用されておりました。

どっと疲れてしまいましたが、

とりあえず食おうかと

カレーとナンをテーブルに並べてみると、

何か違和感が。

デザート(?)代わりに、「プディングナン」という変わったナンを頼んでいたのですが、

そのナンがやけに黒いのです。

これは、プディングだけに、カラメルでも入ってるのかしらん、と

ちぎってみると、中にはアンコが入ってました。

これはアンコナンだ!

その店のメニューの中には、ちゃんとアンコナンというナンもあります。

注文ページに、アンコナンとプディングナンが並んで表示されていたのを覚えてます。

しかし私は確かにプディングナンを頼んだはずなんです。

メールにも残っているので間違いありません。

最後の最後で注文間違えも有るとか

もう何だかなあという感じですが、

この日はもう疲れてしまったので、

店に電話を入れる気力も無く

適当に晩飯を済ませ、アンコナンは冷凍しました。

この件で改めて感じたのは、思い込みの力ってすごいなということです。

今にして思えば、気づけるタイミングはいくつかあったはずなんです。

注文してから、来るまでの時間も早すぎました。

店員さんが持ち出した、注文が印刷された紙をよく見れば、

注文が違うことも分かったはずですし、

おそらくお隣の名前も書いてあったと思います。

領収書の価格が違うことも、

ちゃんと考えれば、気づくきっかけになったと思います。

それでも気づけませんでした。

自分が注文した店から配達が来た、

という事実をもって

「この商品は自分のものだ」

と思い込み、

それを前提に、amazonペイの有無だけを

問題にしたので、事実が見えなくなったのです。

一度思い込んでしまった前提を疑うのは

すごく難しいことだなあと思いながら

逆転裁判3をプレイしました。

異議あり

ああ、さっさと終わらせて小説も書かなきゃ。